吉田恒の為替デイリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

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吉田恒の為替デイリー
【為替】米金利上昇見通しと米ドル/円への影響
2月以降、米インフレ是正の鈍化、景気減速懸念の後退などを受けて、米金利の上昇が再燃している。では、米金利はこの先どこまで上昇し、それは米ドル/円にどのように影響するかについて考えてみたい。
【為替】復活した米金利と米ドル/円の相関関係
米ドル/円と米金融政策を反映する米2年債利回りの相関関係が復活してきた。米利上げ見通しの上方修正など、米金融政策への注目が再燃したためではないか。 このまま米2年債利回りに米ドル/円が連動するなら、米利上げに連れる形で米ドル/円は140円を大きく上回る見通しになる。
【為替】「植田日銀新体制」と米ドル/円の関係
次期日銀総裁に起用される植田和男氏の国会における所信聴取が2月24日に行われる。 植田氏の次期総裁起用との見通しが浮上して以降、為替相場は円安に動いたが、これは為替市場が植田新体制に対して円安に反応していると考えるのは間違いだろう。改めて植田日銀新体制と為替相場の関係を整理してみる。
【為替】米ドル円動向:円安、151円更新には至らない可能性
2月以降、米ドル高・円安へ戻す展開となっている。米ドル/円は2022年10月に、1990年以来約32年ぶりに150円を越えるまで米ドル高・円安となったが、その更新に向かう米ドル高・円安なのかと言えば、さすがにそれは違うのではないか。 似たような過去のケースを参考に、今後起こりうるシナリオについて考えてみる。
【為替】日銀3月会合も金利上限再拡大は見送りか?
日銀の次回の金融政策決定会合は3月10日に予定されている。これが黒田総裁が出席する最後の金融政策決定会合になる見通しだが、ここでYCC(イールドカーブ・コントロール)の見直しに伴う10年債利回りの上限再拡大、またはYCC自体の撤廃はあるだろうか。 これまでの経験、特に米金利との関係に注目すると、上限の再拡大等は見送られる可能性が高いのではないか。いずれにしても、為替相場への影響の観点でも注目される。
【為替】米ドル/円の客観評価を再点検する
2022年10月に151円まで上昇した米ドル/円は、その後3ヶ月弱で127円台まで急落した。そして今週は134円台まで米ドル高・円安へ戻すところとなった。 このように激しい値動きが続く米ドル/円の客観的評価の変化を、移動平均かい離率を使って確認してみたい。
【為替】なぜ「円一段高」予想は実現しなかったのか
2022年12月に日銀が10年債利回りの上限を拡大すると、円金利が大きく上昇、米ドル/円も2023年1月にかけて一時127円台まで急落した。 こうした中で、さらなる米ドル安・円高予想も増えたが、2月15日には134円台を記録するなど、むしろ最大で約7円も米ドル高・円安へ戻った。なぜ円一段高予想は実現しなかったのかについて考える。
【為替】「米金利上昇=米ドル高」再燃の背景
2月に入ってから、「米金利上昇=米ドル高」が再燃した。これは、この2~3ヶ月、インフレ是正、景気減速に過敏に反応した結果、米金利が全般的に「下がり過ぎ」となったことの反動の影響が大きいのではないか。
【為替】「一時的米ドル高」の基本シナリオ
2月に入ってから、全般的に米ドル高へ戻す動きとなっている。3日の米1月雇用統計発表以降、米金利の上昇が再燃した影響が大きいだろう。 この米ドル高への戻りはどこまで続くかについて、52週MAとの関係から米ドル/円とユーロ/米ドルについて考えてみる。
【為替】「植田新総裁」で金利・為替はどうなる?
報道によると、黒田総裁の後任の新総裁は植田和男元日銀審議委員が起用される見通しのようだ。では、「植田新総裁」体制で、黒田総裁が主導してきた金融緩和政策はどのように変わり、それは円金利などを通じ為替相場にどのような影響をもたらすだろうかについて考えてみる。
【為替】1Qプラス成長で、米リセッションいまだ兆しなし
米1-3月期GDP成長率について、定評のあるGDP予測モデルは今のところ2%以上のプラスを予想している。 米長期金利が最近にかけて反発した背景には、このようにいまだ米景気の顕著な減速、さらにリセッションへ転落する兆しがないといった影響もありそうだ。
【為替】日銀が金利上昇を止めなかったらどうなったか
日銀は、2022年春から10年債利回りの上限を0.25%に設定。その上限を同年12月に0.5%に拡大した。では、日銀が長期金利上昇をコントロールする政策に動かなかったら、どんなことが起こったかについて、今回は考えてみたい。
【為替】145円・150円が目標となった円安阻止介入
財務省の公表により、2022年に行われた円安阻止介入は、9月22日、10月21日、同24日の3回だったことが分かった。 為替相場を参考にすると、145円、150円という大台を目標として大規模介入に出動しながら、米金利が低下に転じ、米ドル安・円高へ流れが変わるのを待つことが、当時の通貨当局の基本戦略だったのではないか。
【為替】円安再燃の理由と今後の行方
2月3日の米1月雇用統計発表以降、急ピッチで米ドル高・円安に戻す展開となった。雇用統計の結果が予想よりかなり強かったこと、さらに日銀の新執行部についてこれまでの黒田総裁主導の金融緩和路線が継続されるとの思惑が広がったことなどがきっかけだろう。 それらはあくまで「きっかけ」であり、そもそも米ドル安・円高が短期的に行き過ぎた動きとなり、その反動が入りやすくなっていたことが重要だろう。
【為替】値動きで考える米ドル底打ちの可能性
2月3日の米雇用統計後の米ドル急反発は、90日MAかい離率を参考にすると、短期的な米ドル「下がり過ぎ」が一巡し、「下がり過ぎ」修正の流れに入った可能性を感じさせる。 過去の主な類似例を参考に、米ドルの短期的「下がり過ぎ」修正のプライス・パターンを考察してみる。
【為替】米ドル/円の鍵を握る「謎の米金利低下」
2月1日のFOMC終了後、米金利は比較的大きく低下した。FOMCの結果やFRB議長の記者会見では説明しにくいといった意味で「謎の米金利低下」と言えるかもしれない。 この間の米ドル/円は日米長期金利差との相関関係が続いているだけに、米ドル/円の行方を考える上では、この「謎の米金利低下」の動向が鍵になりそうだ。
【為替】利上げ見通し「差」が広がるFRBとECB
インフレ状況の違いを主な背景に、FRBとECBの利上げ見通しの「差」が広がっている。FRBは3月までに計0.5%の利上げ、一方ECBは6月までに計1.5%の利上げ見通し。 金利差から見ると、ユーロ/米ドルは1.1米ドルを大きく上回る可能性があるが、注意点は短期的なユーロの「上がり過ぎ」懸念だ。
【為替】FOMCと米金利・為替の関係を再点検
2月1日(米国時間)にFOMCの結果が判明するが、その前に米金融政策と米金利、そして米ドル/円など為替相場の関係を再点検してみる。 最近にかけて、米金利は早期利下げを織り込むほどに低下していた。FOMCの結果を受けて、米金利がどう動くかが基本的に米ドル/円の行方を決めることになりそう。
【為替】「止まらない円高」はどう止まったのか
年明け以降、米ドル/円が一時127円台まで急落する中で、90日MA(移動平均線)かい離率はマイナス9%以上に拡大した。経験的には、同かい離率がマイナス10%前後まで拡大したところは、短期的な米ドル「下がり過ぎ」が一巡するところだった。 米ドル「下がり過ぎ」がどのように一巡したかについて、2000年以降の4回のケースについて具体的に考察してみる。
【為替】FOMC前後で新たな方向決まる可能性
2022年11月以降のプライス・パターンからすると、2月1日FOMCを前後して、米ドル/円の新たな方向性が決まる可能性がある。 これまでは米ドル一段安が繰り返されてきたが、米ドルの短期的な「下がり過ぎ」懸念が強まるといった具合に変化も見られることから、新たな方向性が米ドル安とは限らない可能性がある。