吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
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【為替】2007年円売りバブル崩壊後の出来事・後編
前回は、CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越しが極端な「行き過ぎ」、つまりバブル化した2007年の円売りバブル、その崩壊後の米ドル/円急落を中心に見てみた。
今回は、当時の円売りバブルの「真の主役」だった豪ドル/円のバブル崩壊後の展開について振り返ってみる。
【為替】2007年円売りバブル崩壊後の出来事・前編
CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越しは、4月下旬にほぼ18万枚まで拡大した。これは2007年6月に記録した、これまでの最高に肩を並べたことになる。
同統計では、10万枚以上が「行き過ぎ」圏。その意味では、18万枚という記録は極端な「行き過ぎ」、バブルと言えるのではないか。では、「円売りバブル」崩壊後は何が起こるのかについて、2007年のケースから考えてみる。
【為替】崩壊する米ドル/円と金利差の関係
金利差と米ドル/円の関係が大きく崩れてきた。金利差円劣位縮小にも円高への反応が鈍い影響が大きいだろう。
大幅な金利差円劣位を拠り所とした一方的な円売りへの傾斜には危うさも感じられる。
【為替】2024年後半に「××ショック」はあるのか?
予想以上に強い米景気が続く中、「最初の利下げ」予想は後ズレを余儀なくされている。年内の利下げはないのか。
今回と似ているのは1998年や2007年ではないか。この2つのケースは、「××ショック」発生で、突然の利下げ実行となったが、今回はどうか?
【為替】2024年に大きく変わった「円安の理由」
2022年から3年連続で1米ドル=150円を超える円安となったが、その主因とされた理由が変わってきた。「歴史的円安」の理由は、経常収支の構造的悪化なのか、それとも金利差拡大なのか、投機円売りなのか。時間を追って確認してみる。
【為替】2007年との類似点が多い米ドル/円周辺
米ドル/円を取り巻く状況は、投機的円売りの急増など2007年との類似点がとても多い。そこで類似点を確認しながら、この先も2007年と似たような展開になるかについて考えてみる。
【為替】過去最大の経常黒字なのに円安の謎
日本の2023年度の経常収支は過去最大の黒字となった。ところが、それを尻目に一時160円まで米ドル高・円安となった。
なぜ経常黒字が拡大する中で止まらない円安が展開したのかについて、2007年との類似点、そして経常黒字に伴う円買いが限られる問題などを確認する。
【為替】円安はあの160円で終わったのか?
米ドル/円は、4月29日に160円まで上昇した後、日本の通貨当局による米ドル売り介入と見られる動きをきっかけに反落した。
その後、米財務長官の介入けん制と見られる発言などを受けて米ドル反発となったが、先週は157円を超えられず、一時は153円台へ米ドルが反落する場面もあった。
円安はあの160円で終わったのか。投機筋の動向を中心に考えてみる。
【為替】「投機円売り相場」の行方を考える
この数ヶ月の米ドル/円は、2024年に入ってから急増した投機円売りとの相関関係が高まっている。そこで、今後の米ドル/円の行方について、投機円売りの動向を中心に考えてみる。
【為替】米ドル買い「一極集中」に変化の兆し!?
ある投機筋のデータでは、4月末に過去最大規模に拡大した米ドル買い越しは、先週にかけて2週連続で縮小した。
2024年に入ってからの米ドル買い「一極集中」は、一時160円に達した歴史的円安の一因と考えられるため、その変化は歴史的円安の今後の行方でも注目されることになりそうだ。
【為替】介入を止めたら円安は止まらないのか?
イエレン米財務長官が日本の円安阻止介入へのけん制を繰り返しているようだ。日本が為替介入を止めたら、円安が止まる理由はついになくなってしまうかと言えば、必ずしもそうではないようだ。
【為替】米景気を巡る「正反対」な2つのシナリオ
5月に入ってから発表された米経済指標は、これまでのところ、予想より弱い結果が多い。米景気はいよいよ減速に向かい始めたのか。ただ一部には、それとは正反対に4~6月期GDPが4%超の高い数値になるとの予想も流れている。
米ドル/円の行方も左右しそうな、米景気を巡るほぼ正反対の2つのシナリオを検証する。
【為替】「3回目の米ドル売り介入」はあるか?
日本の通貨当局は、これまで4月29日と5月1日の2回、米ドル売り・円買い介入を行った可能性が高いと見られている。こうした動きに対して、イエレン米財務長官からけん制ともとれるような発言があったが、では3回目の介入はあるのか?
前回、2022年の介入と比較しながら考えてみる。
【為替】米国からの批判で介入終了の2004年「その後」
日本の通貨当局によるゴールデンウィーク中の果敢な為替介入により、円安は一段落した可能性が浮上したが、米イエレン米財務長官の「為替介入はまれであるべき」などの発言で、介入はやりづらくなったのではないかとの見方が強まった。
米国の批判を受け為替介入を止めたと見られたケースは2004年にもあった。その時の米ドル/円の反応を確認し、今回の影響を考える。
【為替】通貨安を止めるのに苦労する理由・後編
前編では、今回の円安と「最も深刻な円安」1998年の円安について検証した。
後編では、もう1つの深刻な円安とされた1984年の円安、さらに1995年の米ドル安、2000年のユーロ安がどのように終息したかについて振り返ってみる。
【為替】通貨安を止めるのに苦労する理由・前編
日本の通貨当局が円安阻止に苦労している。そこで、まずは今回の円安の背景を再検証した上で、円に限らず、米ドル、ユーロの代表的な通貨安阻止局面について前後編2回に渡って検証する。
【為替】「遅い米利下げ」の後に何が起こったか?
5月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)やパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見を受けて、利下げ開始がこれまでの「最後の利上げ」から1年以上後になりそうとの見方が強まったようだ。
利下げへの転換が1年以上と遅くなった例は1998年、2007年など過去にもあったが、ともに「××ショック」をきっかけに急に利下げに現実味が出るようになった。
【為替】160円は「投機円売りバブル」だったのか
米ドル/円は注目された5月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の終了後急落した。日本の通貨当局による今回の2度目の米ドル売り介入の影響も取りざたされている。
一時160円まで一気に広がった米ドル高・円安自体が、金利差などで説明できる範囲を超えた過剰な投機的円売りの影響が大きく、その反動の可能性もありそうだ。
【為替】米ドル買いも過去最大規模に拡大
投機筋のポジション・データによると、米ドルの買い越しが先週にかけて過去最大規模に拡大してきた。主要な通貨のほとんどに対して米ドルが買い越しとなるなど、米ドル買いの「一極集中」の構図が目立ってきた。
円の「売られ過ぎ」と対照的な米ドルの「買われ過ぎ」。このような行き過ぎたポジションの偏りの反動が入るリスクについても今後徐々に警戒する必要があるのではないか。
【為替】1990年とはかなり違う1米ドル=160円の意味
1990年以来の1米ドル=160円まで米ドル高・円安が広がってきた。ただ同じ160円でも、1990年と今ではその意味がかなり違う。それについて今回は、5年MA(移動平均線)、そして購買力平価との関係を中心に考察してみる。