ストラテジーレポートの記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、実践的な株式投資戦略をご提供します。

毎週金曜日に更新
ストラテジーレポート
OPEC総会、原油価格、ドル、米国株
イベント目白押しの6月相場がスタートした。早速、明日2日はOPEC総会が開かれる。4月にカタールのドーハで開かれた産油国会合では増産凍結合意に至らず、直後の原油相場が急落する場面があった...
減少した上場企業の純資産
前回は日経平均採用企業の利益と時価総額を合計して、「日経平均株式会社」のPERとEPSを求める方法を紹介した。前期に多額の損失を出した資源関連企業の今期業績が回復すること等により、結果的...
決算発表通過で上昇した日経平均のEPS
3月期の決算発表がほぼ出そろった。日本経済新聞社の調べによると、上場企業の前期の経常利益は約1%減り、4年ぶりの減益決算となった(除く金融・電力)。資源安の影響で商社や石油、非鉄が多...
円高・減益は織り込み済み
テレビ東京ニュースモーニングサテライトが毎週実施している『モーサテ・サーベイ』は、番組出演者にその週の相場展開などを尋ねるアンケート調査である。僕も毎週回答しているが、今週末の日経...
日銀ショックと今後の相場展開
4月28日、日銀の「ゼロ回答」を受けて日経平均は前日比600円超も下落、会合結果が出る前の前引けからは約900円安と完全にショック安商状となった。ただ、当日のこの値動きだけに関して言えばち...
リスクは定義できればリスクではなくなる
この言葉が好きで、これまでも度々使っているが、出所がわからない。ずいぶん昔に、どこかで読んだこの言葉を手帳に書きつけていた(僕は超メモ魔である)。読者のなかにご存じの方がいたら、教...
底値は確認した
前回のレポートで、日経平均のBPS(1株当たり純資産)は約1万5750円であり、PBR1倍が底値目途であろうと書いた。先週出演したテレビ番組でも下値は1万5750円と述べた。テレビでそのように語った...
今年度の企業業績見通しと日経平均株価
新年度初日から約600円安と急落した日経平均。なんとも冴えない新年度のスタートだ。しかし、これで終ったわけではない。2016年度は今始まったばかりである。顔を上げて前を向こう。円高による...
年度替わりの日本株相場展望
10月は、株式投資にはとくに危険な月である。それ以外に危険な月は、7月、1月、9月、4月、11月、5月、3月、6月、12月、8月、2月である。(マーク・トウェイン)4月相場に期待日本株式相場は昨日...
年度末相場の注意点
年初からの波乱相場に幕前回のレポートで、「酷い相場だった」と過去形で書いたら、多くの読者から「まだ終わってないのでは?」との質問を受けた。今回の下げ相場で底なしのような恐怖を味わっ...
相場を予想するということ
リスク回避姿勢の緩和で目先堅調推移以下は先週金曜日の寄り付き前に、当日の株価の見通しを聞かれて述べたものである。日経QUICKニュースで配信された。<株、4日続伸か・広木氏 リスク...
日本株の上昇要因 マイナス金利が促す資本構成の変化
要旨・ 金利はマイナス、PBRは約1倍。このような状況では負債比率を高め、自社株を買い戻すのが企業の財務戦略として非常に合理的な判断であろう。・ マイナス金利が導入されたことで負債のコ...
目先の底値に到達 反騰タイミングは従来通り3月との見通しを維持
日本株 底入れの水準暴風雨のようなリスクオフの嵐が世界的に吹き荒れている。2月第二週(8~12日)は世界の主要な株式市場は全面安となったが、なかでも日本株の下落率の大きさは群を抜いた...
当面の相場見通しと3つの「逆転」
従来からの見通しに変更なし荒れ相場である。マイナス金利導入の効果が早くも剥落、という声も聞かれるなか、日経平均は再度下値模索の展開となっている。僕の描いたストーリーとは違うけれど、...
日銀マイナス金利導入の効果
結論:株式相場にとっては非常にポジティブ。但し、デフレ脱却を目的とした政策としての効果は薄い。金利は一段と低下する。長期国債もマイナス利回りになる可能性がある。避けるべきセクター:...
二番煎じ 節分天井・彼岸底
「底なし沼と普通の沼はどう違う?」「底がないか、あるかですか?」「底がない沼なんてない。ようは人間の幻想の有無なんだ」(森博嗣「誌的私的ジャック」)底なしのように思われた株式相場の...
ここからは買い
これまで買いを推奨するようなレポートを書いてこなかった。過去1カ月に書いたレポートは3つ。2016/01/12外国人はすでに売りにまわっている アベノミクス相場終焉の予兆2015/12/282016年以降の...
外国人はすでに売りにまわっている アベノミクス相場終焉の予兆
いわゆる「需給分析」というものが好きではない。海外のヘッジファンドの決算に絡む売りが出たとか、GPIFのアロケーション変更による買い余力があといくらだとか、その手の話である。誰が(どこ...
2016年以降の経済・市場展望 PART2 日本株式市場
「2016年以降の経済・市場展望 PART1」を書いたのが1か月前。ずいぶんと間が空いてしまった。PART1の最後で、PART2では為替の見通しと米国経済のより根本的なイシューについて述べるとして、...
常軌を逸した政策 株価急落の真相
思わず目を疑った。日銀が決定した<「量的・質的金融緩和」を補完するための諸措置の導入>についてである。<ETFの買入れについて、現在の年間約3兆円の買入れに加え、新たに年間約3000億円の...