新潮流の記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。

隔週月曜日に更新
新潮流
不誠実な記憶
◆明治生まれの文学者・辰野隆に萩原朔太郎、ジョージ・オーウェル。文学者だけではなく、犬に雉(きじ)といった動物も。先週行われた元首相秘書官・柳瀬唯夫氏の国会参考人招致を受けて、主要...
フレンチブルドッグ
◆【新潮流】第196回「嘘」で書いた通り、僕は、人間は嫌いだが動物は大好きである。フレンチブルドッグの仔犬を飼い始めて半年になる。彼と過ごす時間が至福の時だ。なかなかHigh-Maintenance...
戦争と理性
◆スタジオジブリの宮崎駿監督が2013年の『風立ちぬ』をもって引退すると発表した会見の席で、高畑監督にも一緒にここに並ぼうともちかけたが「いやいや」と断られたというエピソードを明かして...
正確さ
◆昨日発売の日経ヴェリタス3/25号から「広木隆のWalkintheMarket」が始まった。<連載開始にあたって僕の持論を申し上げたい。それは「株は上がるものだ」ということである>という書き出しで...
節目
◆前回の小欄で、「二十四節気では雨水と啓蟄の間」と書いたが、今は啓蟄と春分の間。もうじきお彼岸である。二十四節気は、簡単に言ってしまえば「季節の呼び名」だから春夏秋冬がもちろん中軸...
春はすぐそこに
◆18日までの1週間に全国の医療機関から厚生労働省に報告されたインフルエンザの患者数が大流行の恐れを示す警報レベルを下回ったという。この冬猛威を振るったインフルエンザも峠を越えたよう...
月とスキー
◆月が地球に近づいた状態で満月となる「スーパームーン」、1ヶ月に満月が2度来る「ブルームーン」、そして月が地球の影の中に入る皆既月食により赤銅色に見える「ブラッドムーン」が重なった。...
ビットコイン・バブルの本質
◆ビットコインをはじめ仮想通貨の急落が話題になっている。僕はストラテジーレポートで、ビットコインの急騰を「投機の極み」と述べ、ビットコイン・バブルはバブルの定義からして弾けるのが必...
クリスマスと冬至と羊飼い
◆今日はクリスマス。クリスマスは何の日か。「イエス・キリストが生まれた日」、ではない。聖書のどこにもキリストがいつ生まれたかは書かれていない。社会学者の橋爪大三郎さんが、クリスマス...
花と愉楽
◆着物には、「花と競わない」という暗黙の決まりがある。つまり、桜の盛りに桜の着物を着るのは野暮という。日経新聞の連載小説『愉楽にて』の一節にそうあった。『愉楽にて』は大変艶っぽい話...
ロンドン雑感 
◆ひさしぶりにロンドンに行った。オリンピック開催やEU離脱の決定などを経て、さぞや変わっているだろうと思ったが、結論から言うとまったく変わっておらず、以前のままのロンドンの街だった。...
習い癖 
◆我が家の最寄駅は大改修工事をおこなっている。東西の連絡通路を北側にもうひとつ新設するのに伴い北口に新しい改札口ができる。我が家にはぐっと近く、駅のホームまで到達する時間が5分は短...
政経版「悪魔の辞典」
◆日本の政治が「劇場型」と言われて久しい。投開票日の夜にはテレビ局はどこも「選挙特番」を組む。第135回「新潮流」で書いたように、その舞台裏では周到な準備がなされているが各局とも差別...
行動経済学と賢い消費  
◆今年のノーベル経済学賞は、行動経済学の研究成果が認められたシカゴ大学のリチャード・セイラー教授が受賞した。セイラー教授の20年来のファンであり、また曲がりなりにも大学で行動経済学を...
機械に負けない働き方 
◆空前の人手不足だといわれる。有効求人倍率は5ヶ月連続で上昇して1.52倍と1974年以来、43年ぶりの高水準にある。しかし労働市場はタイトなのに賃金上昇は鈍い。これは世界的な状況でこの「パ...
ビッグデータ
◆イルカが物とそれを表す文字、鳴き方をセットで記憶し、指し示したり鳴いたりできることを実験で確かめたと、村山司・東海大教授らの研究チームが明らかにした。人間以外でこうした能力が確認...
運転免許証の更新  
◆もうすぐ誕生日だ。と、いうことを運転免許証の更新通知書を受け取って知った。更新のため最寄りの警察署に出向いた。以前と比べるとだいぶ手続きが簡素化されていた。いちばんの変化は、申請...
ゾンビとAI 
◆夏はカリフォルニアのビーチで過ごすことが多い。今年も一足早く休みをとってLAに滞在してきた。LAはテーマパークが多いので子連れの旅行にも適している。人気テーマパークのひとつ、ユニバー...
動かない 
◆日銀による巨額の購入で国債市場が干上がって久しい。流動性が枯渇して、取引が成立しない日もある。そんなところに「イールドカーブ・コントロール」である。国債利回りを釘付けにするわけだ...
香港カーブ
◆小高い丘に向かって突っ込むかと思われた機体が大きく傾きながら旋回すると、林立したビル群の屋上をかすめるようにして滑走路に降りていく。昔の香港・啓徳空港へのアプローチ、通称「香港カ...