新潮流の記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。

隔週月曜日に更新
新潮流
HYGEEと社会保障
◆コペンハーゲンから北へ電車で小一時間、対岸にスウェーデンを望む海峡に面したクロンボー城を訪れた。世界遺産にも登録されているこの城は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ハムレット」...
猛暑
◆今年の夏の記録的な猛暑は、「ダイポールモード現象」によるものだという。インド洋で起きる海水温の異変である。インド洋の海水温は通常、東が高く、西側のアフリカ沖が低いが、これが逆にな...
インフレはむずかしい
◆国際通貨基金(IMF)の予想によればベネズエラのインフレ率が年末までに100万%に達するらしい。先週、朝のテレビ番組にゲスト出演した時にこのニュースが取り上げられた。一緒に出演していた...
ポピュリズムの道具
◆渋谷ヒカリエにある東急シアターオーブでミュージカル『エビータ』を観た。アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞、ハロルド・プリンス演出という、ミュージカル界の「御三...
世界と戦う 
◆今頃眠い目をこすっている方もおられるだろう。日本時間の真夜中零時にキックオフとなったサッカーW杯の日本対セネガル戦。手に汗握る接戦で見始めたら途中で寝られない。試合後も熱闘の余韻...
サミット  
◆この週末、日米欧主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)がカナダのケベック州シャルルボワで開かれ2日間の日程を終え閉幕した。議長国カナダのトルドー首相は「7ヶ国の共同宣言を採択し、一定...
ラプラスの魔女 
◆是枝裕和監督の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したことは大きなニュースとなった。早く観たいが、映画の公開は6月8日、まだ2週間近く先だ。仕方がない、他の映画を観...
不誠実な記憶
◆明治生まれの文学者・辰野隆に萩原朔太郎、ジョージ・オーウェル。文学者だけではなく、犬に雉(きじ)といった動物も。先週行われた元首相秘書官・柳瀬唯夫氏の国会参考人招致を受けて、主要...
フレンチブルドッグ
◆【新潮流】第196回「嘘」で書いた通り、僕は、人間は嫌いだが動物は大好きである。フレンチブルドッグの仔犬を飼い始めて半年になる。彼と過ごす時間が至福の時だ。なかなかHigh-Maintenance...
戦争と理性
◆スタジオジブリの宮崎駿監督が2013年の『風立ちぬ』をもって引退すると発表した会見の席で、高畑監督にも一緒にここに並ぼうともちかけたが「いやいや」と断られたというエピソードを明かして...
正確さ
◆昨日発売の日経ヴェリタス3/25号から「広木隆のWalkintheMarket」が始まった。<連載開始にあたって僕の持論を申し上げたい。それは「株は上がるものだ」ということである>という書き出しで...
節目
◆前回の小欄で、「二十四節気では雨水と啓蟄の間」と書いたが、今は啓蟄と春分の間。もうじきお彼岸である。二十四節気は、簡単に言ってしまえば「季節の呼び名」だから春夏秋冬がもちろん中軸...
春はすぐそこに
◆18日までの1週間に全国の医療機関から厚生労働省に報告されたインフルエンザの患者数が大流行の恐れを示す警報レベルを下回ったという。この冬猛威を振るったインフルエンザも峠を越えたよう...
月とスキー
◆月が地球に近づいた状態で満月となる「スーパームーン」、1ヶ月に満月が2度来る「ブルームーン」、そして月が地球の影の中に入る皆既月食により赤銅色に見える「ブラッドムーン」が重なった。...
ビットコイン・バブルの本質
◆ビットコインをはじめ仮想通貨の急落が話題になっている。僕はストラテジーレポートで、ビットコインの急騰を「投機の極み」と述べ、ビットコイン・バブルはバブルの定義からして弾けるのが必...
クリスマスと冬至と羊飼い
◆今日はクリスマス。クリスマスは何の日か。「イエス・キリストが生まれた日」、ではない。聖書のどこにもキリストがいつ生まれたかは書かれていない。社会学者の橋爪大三郎さんが、クリスマス...
花と愉楽
◆着物には、「花と競わない」という暗黙の決まりがある。つまり、桜の盛りに桜の着物を着るのは野暮という。日経新聞の連載小説『愉楽にて』の一節にそうあった。『愉楽にて』は大変艶っぽい話...
ロンドン雑感 
◆ひさしぶりにロンドンに行った。オリンピック開催やEU離脱の決定などを経て、さぞや変わっているだろうと思ったが、結論から言うとまったく変わっておらず、以前のままのロンドンの街だった。...
習い癖 
◆我が家の最寄駅は大改修工事をおこなっている。東西の連絡通路を北側にもうひとつ新設するのに伴い北口に新しい改札口ができる。我が家にはぐっと近く、駅のホームまで到達する時間が5分は短...
政経版「悪魔の辞典」
◆日本の政治が「劇場型」と言われて久しい。投開票日の夜にはテレビ局はどこも「選挙特番」を組む。第135回「新潮流」で書いたように、その舞台裏では周到な準備がなされているが各局とも差別...