◆月が地球に近づいた状態で満月となる「スーパームーン」、1ヶ月に満月が2度来る「ブルームーン」、そして月が地球の影の中に入る皆既月食により赤銅色に見える「ブラッドムーン」が重なった。日本では35年ぶりの「スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン」という天体ショーに一時寒さを忘れて見入ったひとも多かったのではないか。

◆いまだからこそ、われわれは天体ショーを楽しめるが、知識のなかった時代、太古のひとびとは赤い月を見て怖れたのではないか。いや、現代人に知識があると自惚れてはいけない。事実、月と地震の関係はまだ究明されていない。「スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン」に先立って、先月23日には群馬県の草津白根山が噴火。山形・宮城県境にある蔵王山でも地下のマグマ、火山ガスや熱水などの活動を示す火山性微動が発生した。月と地球の引力がなにかしら地震に関係しているとする研究者もいる。

◆よく「大地震が発生したらどうしたらよいでしょうか」という質問を受ける。まずは身の安全を最優先に考えて行動するべきだ。それで余裕があれば、資産運用を考えよう。大地震がいつ起こるかはわからないが、事前に準備しておくことはできる。すぐに売れる銘柄、何があっても売らない銘柄をリストアップしておく。急落時にすぐ行動できるように先物やオプションなどを使えるように口座を開いて証拠金を入れておく。先物やオプションの売買の練習を平時からしておくのもよいだろう。

◆それにしても草津や蔵王といえば国内屈指のスキー場だ。復活しているスキー人気に水をかけないか心配だ。毎年話題になるJR東日本のキャンペーン「JR SKISKI」。今年は映画『私をスキーに連れてって』がモチーフに使われている。JR東日本発足30周年と『私スキ』公開30周年を記念して企画されたという。当時のスキーブームはまさにバブルの真っ只中だった。株価も26年ぶりの水準に戻り、スキー場にもまた客足が戻ってきた。株価とスキー人気の関係について、「サザエさんと株価の関係」など興味深い分析でおなじみのYさんに今度尋ねてみよう。