BTC/米ドルの見通しを考える

暗号資産相場の下落リスクが続いている(図表1参照)。暗号資産の代表格であるビットコイン(BTC)/米ドルは、先週にかけて何度か日中の取引では3万米ドル割れを試す展開となった。

【図表1】BTC/米ドルと90日MA (2020年4月~)
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

ところで、BTC/米ドルの代表的な暴落例は、2017年12月から始まった「仮想通貨バブル崩壊」と呼ばれた相場だ。それと今回のBTC/米ドル相場のピークを重ねてみると、じつはこれまでのところ下落のプライス・パターンは結構似ているようだ(図表2参照)。

【図表2】「仮想通貨バブル崩壊」相場と最近のBTC/米ドル
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

そんな「仮想通貨バブル崩壊」相場との類似がこの先も続くなら、BTC/米ドルは2万5千米ドル程度まで続落し、その後反発しても4万米ドルを大きく超えられない下落傾向がしばらく続くといった見通しになる。

この暗号資産について、日銀の黒田総裁が、「投資あるいは投機を目的としており、足元では価格の変動が非常に大きくなっている」、「裏付け資産を持っていないため、値動きが激しく、基本的に決済手段としてはほとんど利用されていない」などと語ったと先週一部で報道された。

指摘している内容は、至極当然と言えそうだが、では為替や株式などの分析方法が、値動きが激しすぎる暗号資産、BTC/米ドルなどでは参考にならないだろうか。

2017年以降で見ると、BTC/米ドルは90日MAからのかい離率がマイナス43%で、これまで3度、下落相場の底打ちとなってきた(図表3参照)。ちなみに、2017年以降で見る限り、90日MAからのかい離率がマイナス50%以上に拡大したことはなかった。一方で、マイナスかい離率拡大が底を打ってから、90日MAを回復するまでは2ヶ月前後かかっていた。

【図表3】BTC/米ドルの90日MAからのかい離率 (2017年7月~)
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

以上を今回に当てはめると、90日MAを回復するまで反発するのは、下げ一巡後2ヶ月前後先といった見通しになりそうだ。