吉田恒の為替ウイークリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒による週間為替展望です。注目通貨ペアの相場動向を解説します。

週の第1営業日に更新
吉田恒の為替ウイークリー
2ヶ月ぶりユーロ安・米ドル高と株価の関係
先週の米ドル/円は104円割れ寸前から105円台後半へ反発。これは、ユーロなどに対する米ドル高に連れた可能性。為替と株の関係は、株高・米ドル安、株安・米ドル高が基本。 先週にかけての株急落で、短期的な「上がり過ぎ」は是正された。ただ中長期的なナスダック指数のNYダウに対する割高感は続く。為替のユーロ安、豪ドル安、米ドル高が続くかは、米国株中心に株安が続くかが鍵。
米ドル/円急落の理由と「大相場シナリオ」
米ドル/円は先週から急落。金利差で説明できないこの動きを説明できそうなのはチャート要因。一時104円まで急落した動きは、保ち合い下放れの教科書通りの動きとも言える。 さらに104円半ばを下回ると、90日MAからのかい離率がマイナス2%以上に拡大する。米大統領選挙年の米ドル/円には、小動きから大相場へ豹変する「アノマリー」があるが、選挙が近付く中で、同かい離率がマイナス2%以上に拡大するなら、アノマリー通りに米ドル一段安が始まっている可能性への注目も高まる。
ユーロ/米ドルなど為替は米国株安が鍵
先週、米ドル/円は小動きだったが、ユーロ/米ドルは一時1.18米ドル割れと反落した。順相関の関係が続いている米国株が急落したことに連れた面が大きかっただろう。 米国株はナスダック指数がこの間の高値から10%下落するなどなお不安定な状況。FOMCを前後して、米国株安の流れがどうなるかが、為替相場の行方でも最大の焦点となりそう。
米ドル高・株安は一時的か、それとも?
先週は米ドル反発の展開となった。これは、一本調子で展開した米ドル安が一息ついたことに伴う、ポジション調整の一時的な動きなのか。 鍵は米国など株価か。この間の米ドル安は米株高と高い相関関係となってきた。その米国株が先週後半急落。米国株の行方が、為替においても手掛かりになりそう。
9月の為替を予想する
米ドル/円は先週金曜日、「安倍ショック」をきっかけに円高へ急転換。その後は、前日のFRB新方針を受けたリスクオンの米ドル全面安に後押しされた形で105円台前半まで下落した。 株高は、短期的な行き過ぎ観、金利上昇受けた相対的な優位性の低下などから、比較的早く行き詰る可能性も。ただ似たような構図で株安へ転換した6月に、米ドル安・円高となった。米ドル/円は当面下落リスク要注意か。
「コロナ後」米ドル安大相場と調整局面の対処法
「コロナ後」、3月末以降は円以外の通貨に対して米ドル安大相場が展開した。著名トレーダーも、対円以外の米ドル売り戦略を主軸にするケースが多かったようだ。 米ドル安トレンドの中の調整局面では、ポジション・データなどを参考にすると、ユーロは売り、豪ドルは「押し目買い」といった具合に、対応がわかれそう。
米ドル/円の鍵握る米国株6月上旬との類似
先週は米金利が大幅上昇。これが107円ワンタッチとなった主因。 米金利大幅上昇で、米国株益回りの「イールドレシオ」が低下。6月上旬から米国株反落に向かった前の、イールドレシオ低下、米国株「上がり過ぎ」と類似した状況に。 金利差からかい離した米ドル高・円安続くか、米国株の行方が最大の鍵か。
対ユーロ等で米ドル安「第一波」終了の可能性も
「コロナ後」米ドル安をリードしてきた対ユーロ、豪ドルなどでは、米ドル安「行き過ぎ」の可能性を示す兆候が増えてきた。米ドル安トレンドは続くものの、その中の「第一波」は終了の可能性あり。 米ドル/円は長期保ち合いの下限、106円との関係に注目。106円を下回っている中では下落リスク要注意、106円を回復すれば下落リスク後退。
8月の為替を予想する
先週の米ドル/円は一時104円割れ寸前まで急落。やはり、長期三角保ち合いブレークの影響は大きかった可能性。 ただこの間米ドル安を主導してきたユーロ/米ドルはそろそろ反動が入りそう。米ドル/円もそれに連れて、保ち合いの下放れが「ダマシ」になるかが注目点。
米ドル安の行方、対円とその他で異なる可能性
先週は全体的に米ドル安。ただ対円での米ドル安は米金利低下、対円以外での米ドル安は週半ばにかけての米国株高といった具合に影響した対象が違った可能性。 米ドル/円は長期三角保ち合い「下放れ」攻防に注目。 円以外の通貨に対する米ドルの行方は株価が鍵。株安なら米ドル買い戻しの可能性も。
対円を外すとクリアになる「米ドル売り相場」
先週はNYダウなど株価が一時6月高値に迫る中で、米ドルは円以外の通貨、ユーロや豪ドルに対して6月安値前後へ下落した。このような株高・米ドル安の組み合わせは、「ドル・キャリー」を前提とすると理解しやすい。 「ドル・キャリー」と「円キャリー」の綱引きで、米ドル/円が例外的に小動きの可能性がある。米ドル/円をあえて取引対象から外すと、取引しやすくなる可能性がある。
「株高=米ドル安」一服続く可能性
「ドル・キャリー」、米ドル売り運用が前提なら、株と為替の関係は株高=米ドル安、株安=米ドル高の組み合わせが基本。円キャリーとの綱引きで、米ドル/円の方向感が乏しい。 株価は短期的「上がり過ぎ」圏の可能性。さらなる米ドル安が限られる中で、先週は「ドルストレート」押し目買いが有効に機能。 コロナ・リスクで株「上がり過ぎ」修正(=株反落)拡大の可能性も要注意。その場合は、「ドル・キャリー」手仕舞い検討の必要も!?
「コロナ後米ドル安」再開模索へ
「コロナ・ショック」での株暴落一段落後は、対円以外で米ドル一段安が明瞭。 「米ドル・キャリー取引」を軸とした「株高・米ドル安」「株安・米ドル高」の可能性。 6月からの株反落、過去の類似ケース参考なら、そろそろ終盤の可能性。 「株高・米ドル安」再開なら、米ドル売りに対する「買い」の本命は豪ドルか!?
7月の為替を予想する
米ドル/円は方向感ない展開が続いているが、対円以外では6月にかけて米ドル一段安となった。これは米ドル運用とされる「米ドル・キャリー取引」の影響ではないか。 「米ドル・キャリー相場」が続くなら、対円以外は「株高=米ドル売り」、「株安=米ドル買い戻し」が続く見通し。
「コロナ後」上昇相場が分岐する可能性
コロナ暴落一段落後の3月下旬から6月にかけて一段高となったドルストレート、クロス円、株価などは、先週にかけて反落が目立った。これは、短期的な「上がり過ぎ」の修正が主因か。 過去の経験を参考にすると、ここからは6月にかけての上昇相場があくまで一時的なものと、トレンドとして展開したものに分かれる局面を迎える可能性あり!?
米株安・米金利低下・米ドル安は限られる?
先々週の一段高から、米ドル/円は先週一転して一段安。この荒い値動きは、日米金利差、とくに米金利と連動性が高かった。先週は一時株も暴落。株安・米金利低下・米ドル安は広がるのか? 米国株暴落は、「上がり過ぎ」の反動か。ただ過去の似たケースを参考にすると、株安拡大は限定的で、比較的早く反発基調に戻る可能性。株安・米金利低下・米ドル安広がらず?!
リスクオンの株高・円安、分岐点迎えた可能性
米ドル/円は先週、この間のレンジを上抜けると、リスクオンに連れて109円台後半へ続伸。リスクオンの株高、円安は続くのか?! 米国株、NYダウは52週MAを上回ってきた。一方で、90日MAからのかい離率を見ると、短期的な上がり過ぎ懸念が強まっている。反発がこの52週MAで一段落するようなら、あくまで反発は一時的で、まだ下落トレンドが展開している可能性が出てくる。
ユーロ/米ドルの示唆は「米ドル安」の始まり?
先週ユーロ/米ドルは過去1ヶ月以上続いてきたレンジを上抜けてきた。これは、3月以降の金利差米ドル優位縮小にキャッチ・アップしてきた動きではないか。 仮にそうなら、これはユーロ/米ドルに限らない可能性あり。新たな米ドル安トレンドが全体的に広がる可能性にも注目。
コロナ対策緩和で相場再始動の可能性に注目
「コロナ・ショック」は、3月末にかけて欧米中心に感染対策の規制が強化される中で一段落した。その意味では、最近の規制緩和が動意再開のきっかけになる可能性も注目。 3月末は感染対策強化=感染者拡大ピークアウトで株安一段落。この関係性からすると、感染対策緩和=感染者再拡大への警戒から株安再燃シナリオもありうる?!
「コロナ・ショック」後の小動き終了に注目
米ドル/円は「コロナ・ショック」が3月末で一段落した以降小動きとなっている。 NYダウは「コロナ・ショック」後の半値戻し近辺、2万3000~2万4000ドル中心で小動きが続いた。このレンジ・ブレークが、新たな方向性の鍵か。為替もそれに追随か!?