吉田恒の為替ウイークリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒による週間為替展望です。注目通貨ペアの相場動向を解説します。
週の第1営業日に更新
米ドル/円の行方決める米国株は重大岐路
先週は突如「新型肺炎クライシス」の様相となり、世界的に株価大暴落。それに連れて米ドル/円も先々週から一変、一気に年初来安値更新
このように米ドル/円は株価の動きが鍵。すでにNYダウは52週MAを5%以上と大きく下回り始めたため、この状況が今週以降も続くなら、株安トレンドへ転換した可能性高まる。それとも一時的株安ならここまで。米ドル/円の行方もそんな株次第か
米ドル/円長期三角保ち合い上放れの可能性
米ドル/円は先週の一段高で長期三角保ち合い上放れの可能性出てきた。保ち合い上放れなら、経験的にはもう110円も下回らず125円に向かい一段高となる可能性あり
米ドル/円と米国株の高い相関関係が変わらないなら、米ドル高は株高が手掛かり
株高・円安「バブル化」の始まり?
先週の米ドル/円は、週初と週末で様相が一変。米国の主要な株価指数は、株安が転換、一気に最高値更新となった
先週の動きは、21年前のように「主要国の実質的な金融緩和」を受けた「株高バブルへの道」の始まりかもしれないのではないか。米国株と米ドル/円の相関関係に変わりないなら、株高に連れて米ドル/円も大幅な上昇に向かう動きが始まった可能性があるのでは!?
「新型肺炎ショック」株安・円高一巡の手掛かり
新型肺炎の影響などを懸念、株安・円高が拡大。旧正月明けの中国株の動向も警戒
ただ米景気回復は続いている。また、過去の「SARS」などの経験からすると、中国から地理的に離れた米国などから、徐々に株安リスク低下の可能性にも注目
株高・円安の一服は長引かない!?
米ドル/円は新型肺炎などをきっかけに株安となった動きに連れて反落。NYダウは昨年10月以降2週連続陰線なし。今回も株反落は長引かない!?
米ドル/円も上昇トレンドなら週末終値、52週MA109円を上回る可能性が高い!?
アベノミクス以来の「1月円安」は続くか
「米ドル安になりやすい1月」に、今年はこれまで2013年以来の「異例の円安」
「異例の円安(米ドル高)」が続くかは、「息切れ」は気になるものの、株高が続くかが鍵
円安1月末112円の可能性
先週は一時107円台へ急落したものの、その後は米ドル/円が急反発
この年明け早々急落したものの、その後反発した動きは昨年と基本同じ
昨年は月末へさらに反発が続いたが、今年もそうなるかは株高が続くかが鍵か
「中東ショック」で円高は「××円」になる
中東情勢への懸念などから、年明けは円高スタート
ただ米景気回復見通しの中では、リスクオフは限定的にとどまる可能性
米株と米ドル/円のこの数ヶ月の相関関係が続くなら、NYダウ2万6000ドル、米ドル/円107円まで!?
2020年の為替展望:円安120円超、そして「大逆転シナリオ」
2020年はリスクオンが広がり米ドル/円も120円を超える円安が広がる可能性あり
11月大統領選挙前後しリスクオフに転換、米ドル/円も円高へ急転換の「大逆転」も!?
米ドル/円「12月大相場」が起こる条件
6日の米雇用統計発表日、そして11日FOMC、さらに15日の第4次対中制裁関税発動期限前などが、年内最後の一波乱が起こる可能性のある「大相場の候補日」として注目
12月に米ドル/円の年内最後の一波乱が起こるかは、FOMCや米中貿易交渉などをきっかけに株急落が起こるかが1つの目安
米ドル/円小動きは12月も続く!?
11月の米ドル/円値幅は先週までの段階で今年最小。最近の米ドル/円は株が急落しないとボラティリティーが上がりにくい。
12月は、昨年は株急落となったが、それは例外的。景気減速が広がる中、米中交渉などがきっかけで株急落とならない限り、米ドル/円の小動きはまだ続きそう。
円安112円超が「少し先」になる理由
7月以降の米ドル/円はNYダウと類似。そのNYダウは1998年の値動きと類似。
以上から、1998年以降のNYダウの値動きを参考にすると、この先の米ドル/円は、年末にかけて109円前後の一進一退が続き、年末年始頃から110円を大きく上回る一段高に向かうといった見通しになる。
これが中期円安の「具体的シナリオ」だ
米ドル/円はもう下がっても107円すら大きく割れず、そして今年の高値、112.4円程度を超えたら125円を目指していく――そんな中期円安シナリオが始まっている可能性も。
株高トレンドが続き、それに米ドル/円が連動する最近の関係がこの先も続き、すでに4年以上続く米ドル/円の長期三角保合いをいよいよブレークするかが焦点。
「FOMC後の円高」を左右する米国株
米ドル/円はFOMC後に反落。この「FOMC後の円高」は、最近のFOMCサイクル通り
「FOMC後の円高」は「FOMC後の株安」とセットの可能性あり、その意味では株の行方が重要。米国株は景気減速広がる中、「保険的利下げ」効果の見極めが悩ましい状況