総合商社の眼、これから世界はこう動くの記事一覧
総合商社の視点で、経済の今、新興国の今、現地情報などを織りませながら、丸紅株式会社 丸紅経済研究所の研究員の方々によるコラムをお届けします。これからの世界の動きを読んでいくためには必読のコラム。
隔週金曜日に更新
シェールオイルの生産量は減少するか
原油価格が低迷する中、米国のシェールオイル生産量の行方が注目されている。タイトオイルとも呼ばれるこの原油は、頁岩(シェール)という固い岩盤に薄く広く存在する軽質油だ。採掘技術の確立...
予防医療を定着させる道~製薬企業にとっても新たなビジネスチャンス~
一年で一番寒い時期を迎えてインフルエンザが流行っているが、予防接種をお受けになっただろうか?注射が効いたかどうかはともかく、その費用が健康保険(健保)でカバーされないことに憤慨され...
世界中で求められる構造改革
世界経済の回復が緩やかなペースにとどまっている。主要各国・地域で緩和的な金融政策がとられ、成長エンジンへの燃料注入が続けられてきたが、十分な推進力が得られたとは言い難い。成長力を根...
原油価格の下落は世界景気にプラスなのか
1. 原油価格の変調の影響~東アジアを除く新興国に深刻な悪影響2014年後半に入って一次産品・素材価格の落ち込みが強まっている。特に原油価格(WTI期近2月物)は、年前半の1バレル=100ドル台...
原油価格とサブサハラ・アフリカ経済
2014年夏以降、原油価格の下落が続いている。その結果、ロシアでは変動相場制への移行とルーブルの急落、ベネズエラではデフォルト懸念など、世界の各所で影響が見られている。【図表1】原油価...
経営の観点から見る錦織圭選手の躍進
今年ももうすぐ終わりです。1年を振り返ると今年活躍した様々なスポーツ選手の顔が目に浮かびます。その中でも特に筆者の印象に残っているのは、男子テニスの錦織圭選手の大活躍です。ただ、率...
中国シェールガス開発における政策動向
シェールガスといえば北米での開発や生産が注目されているが、実は、技術的に回収可能なシェールガス資源量の世界一(図1)は中国である。今回は、中国におけるシェールガス開発の現状と政策動...
中国主導で設立されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)
アジアでは、多くの国が都市化、工業化の途中にあり、通信・交通やエネルギーなどのインフラ建設に対する需要が強い。一方、建設資金や技術・経験不足から、供給が追いつかず深刻な課題となって...
BPO産業拠点の地位高まるフィリピン
フィリピン政府の人口委員会によると、同国の人口は今年の7月に1億人を突破した。ASEAN(東南アジア諸国連合)の中では、インドネシア(2億5千万人)に次ぐ規模であり、国連の人口中位推計によ...
対ロシア経済制裁:日欧にも相応の悪影響
1. マレーシア航空機撃墜で全てが変わった7月15日付けで「ロシアビジネスは止まらない」というコラムを本欄に掲載しました。しかしその直後の7月17日、マレーシア航空機がウクライナで撃墜され...
アルゼンチンのデフォルトの見方
7月30日、アルゼンチンは同国史上8回目となるデフォルト(債務不履行)に陥りました。あまりにも多すぎて、「10年毎に経済破綻」、「デフォルトは恒例行事」などと揶揄されることも多いのですが...
ミャンマーの国勢調査結果が示唆する消費市場の幕開け
今年、ミャンマーで31年ぶりに国勢調査が実施され、8月30日に公表された暫定結果により、同国の人口は5,142万人だったことが判明した。今回の調査は、武装勢力との衝突が続く北部のカチン州や民...
明暗が分かれる非在来型原油の生産
原油価格の頭が重い。2014年6月にはウクライナにおけるマレーシア機撃墜や、イラクにおける武力衝突といった地政学的リスクが高まった。それにもかかわらず、原油価格(ブレント)は1バレル当た...
日本の医薬市場に希望の光~治験の効率改善にむけた取組みが重要~
第88回のコラム(http://lounge.monex.co.jp/advance/marubeni/2014/06/03.html)では、いわゆる日本版NIH構想だけでは、画期的創薬等の医療産業の興隆は難しそうであることを説明した。研究費...
タテとヨコに伸ばす観光
観光立国の推進に向けた機運が盛り上がっている。昨年は訪日外国人旅行者数が初めて1000万人を超え、今年も通年で1200~1300万人に達する勢いである。こうした中、政府は6月に「観光立国実現に...
「BRICS開発銀行」のインパクト ~中国・新興国主導の国際機関は国際秩序にも影響か
・中国主導のBRICS開発銀行、誕生で合意7月15日、ブラジル・フォルタレザで開催された「BRICS5カ国第6回首脳会議」において、BRICS5カ国は、「新開発銀行(通称:BRICS開発銀行)」(資本金500...
二ケタ成長の可能性を秘めるアフリカ
近年のアフリカの成長を語る上では「豊富な天然資源」、「爆発的に増加する人口(労働力)」、「中間層の拡大による市場としての魅力」、「農業・インフラ等の未開発の投資機会」など、様々なキ...
ロシアビジネスは止まらない
1.忘れてはいけないロシア経済の健全性と復元力ウクライナ問題に関連する欧米からの制裁がロシア経済に影響を与えています。既に固定資本投資・消費者物価・輸入に明らかに悪影響が出ており、20...
アフリカ最大の経済大国は...ナイジェリア!
アフリカ最大の経済大国といえば、南アフリカ・・・だったのですが、アフリカ最大の人口大国(1.7億人)ナイジェリアが、ついに南アフリカ(0.5億人)をしのぎ、No.1の座に就くことになりました...
石炭火力を巡る綱引き
石炭は最も一般的に利用されている発電燃料である。発電コストの低さ、資源埋蔵量の多さ、生産国の遍在といった理由から世界の発電の4割を担っており、今後も新興国を中心に需要拡大が予想され...