総合商社の眼、これから世界はこう動くの記事一覧
総合商社の視点で、経済の今、新興国の今、現地情報などを織りませながら、丸紅株式会社 丸紅経済研究所の研究員の方々によるコラムをお届けします。これからの世界の動きを読んでいくためには必読のコラム。
隔週金曜日に更新
数字で見る日本農業の競争力
実りの秋です。新米をはじめとして、様々な農産品がスーパーマーケットの店頭を賑わせています。かくいう筆者の義父も果樹園を経営しており、今年も梨やブドウを食べきれないほど送ってきてくれ...
炭素の世紀
約1年前の2011年11月1日、世界に先駆けて全日本空輸が最新鋭旅客機「ボーイング787」の定期便運航を開始しました。東レの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を全体重量の50%に使用することで、...
供給過剰が続く東アジアの鉄鋼業界
東アジアの鉄鋼産業は供給過剰の状態が続いている。日本の国内需要の縮小に中国、韓国の設備増強が重なり、需給ギャップは簡単には解消できない状況だ。日本の粗鋼生産はここ数年、1億トンを上...
活発化する資源ナショナリズムの潮流
近年、資源国による資源ナショナリズムの動きが活発化しています。世界的なコンサルタント会社であるErnst&Young社は、資源ナショナリズムを、2011年、2012年の鉱業分野ビジネスリスクの第1位に...
福島のV字復興:除染の進捗で本格的な復興需要が到来
復興庁が2012年9月4日に「原子力発電所の事故による避難地域の原子力被災者・自治体に対する国の取組方針」を発表しました。2年後をメドに避難指示解除が見込まれる区域等の環境回復・インフラ...
高齢者は意外と肉が好き?
夏です。ということで筆者も夏休みを利用して実家に帰省しました。筆者は既に40がらみの立派なオジサンなのですが、親にとって子供はいつまでも子供、大変暖かく迎えてくれました。毎日家族で食...
外需に依存する韓国経済
ロンドンオリンピックが閉幕した。日本は史上最高となる38個のメダルを獲得するなど、選手の活躍は目覚ましく、寝不足と葛藤された方も多いであろう。オリンピック終盤にかけては、折しも日韓の...
中国の住宅市場の行方
中国の住宅市場は、誕生して僅か十数年の新興市場である。今後、人口増加や都市化の進行に伴って拡大する余地が大きいと見られる。一方、空前のマイホームブームなどによって一部の大都市ではバ...
中国だけでは世界を救えない
ロンドンオリンピックが開幕しました。筆者もオリンピックに絡めたコラムを書きたかったのですが、既に多くのコラムニストに先を越され&オリンピック関連で面白いネタが全く思いつかないので、...
世界の自動車需要の長期展望
18世紀後半、蒸気機関の発明により、人や動物の力を動力としない「自動車」が人類の歴史に初めて登場しました。19世紀末には、ゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツによって初めてガソリン...
弱みを強みに変える-シンガポールの水戦略
7月1~5日にかけて、シンガポールでは第5回シンガポール国際水週間(SIWW)が開催されています。SIWWは、世界各国の政策立案者、企業、専門家等が集結し、水に関する諸問題を協議する毎年恒例の...
日本と米国の天然ガス価格差は縮まるか
日本向けの天然ガス(LNG)価格は、百万BTU(英国熱量単位)あたり18ドルを超え、過去最高レベルで推移しています。原油価格の高止まりに加え、原子力発電代替の火力発電用のLNG需要が増加した...
世界を動かし始めたBRICS勢力
2012年3月29日、インドのニューデリーでBRICSサミットが開催され、開催国インドの他、ブラジル、ロシア、中国に南アフリカを加えた5カ国首脳が集合した。今回は4回目のBRICSサミットで、最初の...
あなたの街にももうすぐ電動バスがやって来る!
乗用車ではハイブリッド車や電気自動車といったエコカーを街でだいぶ見かけるようになってきたが、バスやトラックといった大型自動車のエコカー化には、重量の制約で十分なバッテリーを搭載でき...
数量と価格から見る貿易収支
2011年度の日本の貿易は通関ベースで輸出総額が65.3兆円、輸入総額が69.7兆円となり、4.4兆円の貿易赤字となった。年度で見た場合の貿易赤字は2008年度(0.8兆円)に続き3年ぶりであったが、今...
南アフリカの経済の概況と先行き見通し
第31回では南アフリカの為替レートの動向を確認しましたが、今回は経済の動向と先行き見通しを解説したいと思います。南アフリカの2011年の名目GDPは4,081億ドルと、世界29位の規模で、27位のア...
2500万台を目指す中国の自動車市場~注目は高級車・エコカー
中国の自動車市場は、リーマンショック後、世界的な販売不振が響く中、3年連続で新車販売台数世界一を維持した。背景には、購買力の向上のほか、減税や補助金交付等による需要喚起の効果が大...
南アフリカ・ランドの最近の動きと先行きの見通し
サブサハラ・アフリカでは、多くの国で内戦や紛争が続いてきたことなどから、長い間低成長に苦しんできましたが、冷戦終結などを背景に政治が安定し、2000年代には資源ブームの追い風もあって高...
「資源国=経済が不安定」とは限らない
2012年3月上旬にロシアに出張しました。ご存知の通り今世紀に入ってから、原油・天然ガス輸出でロシア経済は着実に拡大しています。今回の出張でも行く先々で資源国ロシアの豊かさを実感しまし...
BRICsに続く有望な新興国はどこか
新興国のグルーピングの1つである"BRICs"は、今ではすっかり人口に膾炙した用語となり、構成国による国際会議まで開かれるようになりました。もともとはゴールドマン・サックスのジム・オニール...