松本大のつぶやきの記事一覧
相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。
毎週金曜日更新
円安と構造改革
先日の塩川財務相の円安発言、今日の黒田財務官の円安容認(と取れる)発言により、俄に円ドル・レートが円安に振れています。確かに今の日本のデフレ状況や競争力低下を立て直す政策、しかも今すぐに実行することが可能な策は、円安しかないでしょう。財政の立て直しと...
リストラ増益
リストラによって増益を達成している企業が増えています。これがマーケットにどのような影響をもたらすか考えてみました。リストラによって解雇された従業員による消費は恐らく低下するでしょう。またリストラによって値引きをすることになった取引先の収入は減り、或い...
国のディスクロージャー 2
本日財務省から当社に個人向け国債のパンフレットが届きました。「1万円で購入できる。しかも、変動金利で、中途換金も可能。安心・手軽な国債です。」と表紙に書いてあります。実際買いたくなるような内容のパンフレットで、当社も来春の発行時からお客様に御購入頂け...
二人称
昨日金沢に行きました。早朝羽田発の飛行機で飛び、夜の便で帰京しました。午前も午後も仕事で、びっちりのスケジュールでした。そんな強行軍でも金沢は何度でも行きたくなる町です。お酒がおいしい。魚もかにもおいしい。そして土地の人が温かい。母親の実家が近県の高...
トレーディング・スタイル
(今週なんと4回目のトレーディング絡みの話です)トレーディングには王道はありません。常に後悔し、悩み、そして新しい、より正しい道を探そうとする努力の積み重ねです。東にいい方法があると聞けば東に走り耳を傾け、西にいいトレーダーがいると聞けば西に飛んで覗...
マーケットと自分
今週3回目のトレーディング絡みの話です。かつて、何年間もトレーダーをしていて学んだことは、「マーケットは常に自分よりも大きい」ということです。自分が思うのと反対にマーケットが動いた時は、決してマーケットが間違っていると思ってはいけません。まず、自分が...
最後の食べ物
二日続けてトレーディング絡みの話を書いたので、今日はちょっと息抜きを。もし今晩巨大隕石が落ちてきて、日本が消滅してしまう、もう逃げられない、と分かったら最後に何を食べたいだろうかを考えてみました。毎日食べているのですが、私はそれでもやはり蕎麦が食べた...
買うか売られるか
長期投資の対象として株を買う時には、会社の収益力などを評価・計算して、「この会社なら株価がいくらであれば投資価値がある」と考えて、その値段で指し値で買いを入れるということも出来ます。一方トレーディングの場合には、どちらかというとある瞬間に−それはニュ...
絶対と相対
指をお風呂の湯に突っ込んで温度を当てようとしても、中々当てることが出来ません。しかし桶を2つ用意して微妙に違う温度のお湯を入れて、どっちがより暖かいか言い当てるのは容易です。絶対音感のある人は限られていますが、2つの音のどっちが高いかは大勢の人が当て...
私案
日本のメディアはとても画一的です。日本のどの新聞を見ても大体同じ様なことが書いてありますが、欧米の新聞を見ると同じ日の『日本の』トップ・ニュースが、日本の新聞では殆ど扱われていない話題であったり、或いは同じ話題でも全く違う解釈であったりします。このよ...
為替
為替はマーケットが決めるもの、とよく言われますが本当でしょうか。世界中の金融担当大臣などがそのような発言をよくしますが、本来為替は国際政治上最大のポリティックスです。基軸通貨であることのメリットを享受できる米国を除いては、基本的に自国通貨は安い方が国...
街の灯り
街の灯りというと思わずいしだあゆみを口ずさんでしまいますが、同じ日本でもその土地その土地によって灯りの雰囲気が大きく違います。単に明るい暗いだけでなく、灯りの色や、演出の仕方に大きな違いがあります。勿論街並み、即ち日中の佇まいも違うのですが、夜になる...
供給過剰
これは先週のニュースですが、関西の大学などを中心とした研究チームが、映画1000〜3000本に相当する映像データを1秒で転送する技術の基礎実験に成功したそうです。これ驚きです。これは驚きなのですが、果たしてどれだけの効用があるでしょう。普通の人だと頑...
押してダメなら
政府が証券市場の活性化とか直接金融の以降をスローガンにして久しくなりますが、一向にお金は預貯金から証券市場に移りません。1400兆円と言われる個人金融資産のうち、株式や投信が占める割合は僅か9%です。この9%部分を如何に増やすかの議論をしている訳です...
アルゼンチン
アルゼンチンが遂に世界銀行に対する元本返済を行いませんでした。かつて南半球最大の経済として、第二次大戦前は世界第6位のGDPを誇ったこの国は、国内産業の国際競争力が低下したことと、人材と資本が国外に逃げたことを主な原因として、短い期間の間に崩壊しまし...
夕暮れ
枕草子の時代から、秋は夕暮れと決まっています。当社のオフィスからは毎日きれいな夕焼けが見え、日によっては赤富士も見えます。刻一刻と空の色が変わっていき、また紺、青、水色、黄色、橙、赤と、ある一瞬の空も何層にも彩られていて、得も言われぬ美しさがあります...
英語の先生
昨日は中学・高校時代の美術の先生の話を書きましたが、図に乗って英語の先生のことも書かせて下さい。S先生は高校時代にアメリカに留学した経験があり、英語の発音が本場仕込みで、風貌は仲代達矢に似ており、声はドスが効いている、ちょっとカッコイイ先生でした。阿...
美術の先生
私の行っていた学校は中・高6年間の一貫教育の男子校だったのですが、うろ覚えの記憶では高1までは芸術は美術・音楽が両方必須で、高2は美術・音楽・書道から好きなものを1つ選び、高3はこの3つの中から1つ選択しても1つも選択しなくても自由という仕組みでした...
年年歳歳
今日は2002年11月11日、ゾロ目です。カードや牌を握る人は思わず役を考えてしまいそうですが、今日は漢詩について。年年歳歳花相似 歳歳年年人不同(ねんねんさいさいはなあいにたり さいさいねんねんひとおなじからず)は、唐の時代の有名な七言古詩の一句で...
時計
時計は丸がいいか四角がいいか。最近アナログでありながら四角いケースの腕時計をよく見ます。四角い窓の中を針が丸く回る。これはどう考えても不自然な気がします。デジタルであれば格別、回転する針と四角い箱の間には必然な連関が認められません。上下に2つ針を置い...