これは先週のニュースですが、関西の大学などを中心とした研究チームが、映画1000〜3000本に相当する映像データを1秒で転送する技術の基礎実験に成功したそうです。これ驚きです。これは驚きなのですが、果たしてどれだけの効用があるでしょう。普通の人だと頑張っても1日4本ぐらいしか映画は見られないでしょう。3000本見るのに約2年間かかります。勿論この技術は、他のいろいろなことにも転用できるのでしょう。しかしこのような供給の容量を増大する技術の経済全体に対する効用は下がってきているように思われます。人間のキャパシティーを既に超えてきているからです。もっと需要を増大するような、感動を増やすとか、そういった技術(かつてのテレビの出現はそれに近いと言えるでしょう)がもっと待ち望まれているのではないでしょうか。