街の灯りというと思わずいしだあゆみを口ずさんでしまいますが、同じ日本でもその土地その土地によって灯りの雰囲気が大きく違います。単に明るい暗いだけでなく、灯りの色や、演出の仕方に大きな違いがあります。勿論街並み、即ち日中の佇まいも違うのですが、夜になると性格が際立ってきて、かえって視覚的情報量の少ない夜の方が街と街の見た目の差が大きくなるように感じます。陰影礼賛にもあるように、微妙な光の取り扱いは日本文化の最たる部分です。食べ物や産業以上に、言葉と灯りが地域文化の最大の特徴のような気がしますが、これは日本だけでしょうか。