FX の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
為替の鍵を握る米国株と米金利の関係
6月以降の米国株のサイクル・トップは、NYダウ益回り/米10年債利回りの5倍割れの翌週となった。これを参考にすると、今週にかけての米国株反落は、追加景気対策への期待後退はきっかけに過ぎず、先週にかけて米10年債利回りが0.8%以上に上昇、債券利回りに対する株式益回りの優位性後退の影響が大きかったのではないか。
吉田恒の為替デイリー
「米大統領選挙相場」のFX投資戦略
これまでの米大統領選挙相場は、選挙前後から一方向への大相場になることが多かった。そのような相場の場合は、相場観に固執せず、事後的でも流れに乗る、「トレンド・フォロー」戦略が有効だっただろう。
今回の大統領選挙では、開票後もしばらく勝敗が決まらない可能性もありそうだ。その場合株・為替がどう動くか。株価などマーケットの動きが、選挙の決着を催促する可能性もあるだろう。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円はレンジ下限を再確認、一旦「底割れ」か。豪ドル/円は「戻り売り」のスタンスで
米ドル/円 日足週間予想レンジ:103.50~105.50メインストラテジー:戻り売り・レンジ下限を再確認、一旦「底割れ」か・正常...
吉田恒の為替ウイークリー
先週の米ドル/円「105円割れ」の意味は?
先週の米ドル/円は105円割れ。この一因は、このところ「小動き過ぎた」ことの反動か。
もう一つ注目されるのは米大統領選挙年の米ドル/円が小動きから大相場へ「豹変」してきた「アノマリー」。
単なる小動きの反動に伴う一時的な米ドル/円急落か、それとも「アノマリー」通りの米ドル一段安大相場の始まりか。見極めの一つの目安は104円割れの有無。
吉田恒の為替デイリー
豪ドル/円の「米大統領選挙アノマリー」
「コロナ・ショック」で乱高下した豪ドル/円だが、このところ方向感の乏しい小動きとなっている。米ドル/円の小動きの影響が大きいかもしれない。
その米ドル/円は、米大統領選挙年には小動きから大相場へ「豹変」を繰り返してきた。 そのプライス・パターンを豪ドル/円に当てはめると、74円割れが分岐点の可能性あり。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円105円割れの理由と「この先」
米ドル/円は今週105円を割れてきた。とくに「きっかけ」があったわけでもなさそうだが、「動かな過ぎ」の反動ということか。
「動かな過ぎ」反動で、さらに月末にかけて104円割れをトライする可能性はありそう。
吉田恒の為替デイリー
再注目の米大統領選挙アノマリー
長く105円台中心の方向感のない小動きが続いてきた米ドル/円だったが、21日には105円割れとなった。米大統領選挙年の米ドル/円には、選挙前後に小動きから一方向への大相場に「豹変」することが多かっただけに気になる動きかもしれない。
吉田恒の為替デイリー
52週MAで考える豪ドル下落の目途
再利下げ観測をきっかけに、豪ドル下落が目立ってきた。
経験を参考にすると、一時的な豪ドル安なら52週MA、0.68米ドル前後までがせいぜい、継続的、豪ドル安トレンドへの転換なら、52週MAを大きく下回る動きに向かいそう。
吉田恒の為替デイリー
「バイデン=株高、トランプ=株安」なのか?
選挙予想に対する賭け率を見ると、9月末の第1回、候補者討論会以前には遠く及ばないバイデン優勢の状況が続いている。
バイデン優勢のボトムは9月末、一方でピークは10月12日だった。これは、NYダウで見ると、9月末以降のボトムとピークをつけたタイミングとほぼ一致。その意味では、株式市場は「バイデン=株高、トランプ=株安」の評価になっているようだ。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は小幅反落、一進一退の状況。豪ドル/円は再反落の公算大。
米ドル/円 日足週間予想レンジ:104.00~106.00メインストラテジー:レンジ取引・保ち合いの基調維持でも頭重い・クロス円経...
吉田恒の為替ウイークリー
異常事態「米大統領決まらず」、その時米ドル/円は?
今回の大統領選挙は、勝敗の確定が11月3日の投票から大きく遅れる、異例の状況になるとの見方が強まっている。では為替相場も動くに動けない状況が続くのか?
ただ実際に選挙の決着まで約1ヶ月もかかった2000年のケースでは、勝敗の確定より早く、米ドル/円は90日MA±2%のレンジを抜けると一方向へ大きく動き出した。
吉田恒の為替デイリー
続・「合意なき離脱」と英ポンドのシナリオ
英国とEUの貿易協定を巡る協議は今週も続く見通しとなり、すぐに「合意なき離脱」が実現するリスクは後退した。
ただ英ポンドのポジションや金利差などを見ると、英ポンド反発は限定的にとどまり、下落リスクが高い状況に著変ないのではないか。
吉田恒の為替デイリー
豪ドル安を決める「真の主役」
15日のRBA総裁の利下げ示唆発言をきっかけに豪ドル/米ドルは急落した。ただ、最近の豪ドル/米ドルの動きを説明してきたのは、金融政策よりむしろ米国株。
この関係が基本的にこの先も続くなら、豪ドル/米ドルが一段安に向かうかは、豪州の再利下げより、米国株下落拡大となるかが目安だろう。
吉田恒の為替デイリー
「合意なき離脱」と英ポンドのシナリオ
15日は、「合意なき離脱」の分岐点の1つ。では、「合意なき離脱」の可能性が高まった場合と、それが回避される可能性が高まった場合、英ポンドへの影響はどうか?
CFTC統計のポジションなどを見る限り、英ポンドは決して「売られ過ぎ」ではない。その意味では後者の場合でも、買い戻しは限られそう。むしろ前者の場合の英ポンド売り余力拡大の可能性が大きそう。
吉田恒の為替デイリー
「合意なき離脱」でも英ポンド反発の理由
「合意なき離脱」の期限として英首相が設定した15日が目前に迫ってきた。なお「合意なき離脱」リスクが残る中で、9月下旬から英ポンドは反発。それはなぜか?
9月からの英ポンド急落再燃、下旬からの反発をある程度説明できたのは金利差。この関係がこの先も続くなら、英ポンドの行方は「合意なき離脱」より、英金利の見極めが鍵。
吉田恒の為替デイリー
新興国通貨買いに慎重になる理由
株高が続く中で、新興国通貨、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円も反発傾向が続いてきた。
ただ90日MAを5%以上上回る、メキシコペソ5円、南アフリカランド6.5円以上は短期的な「上がり過ぎ」懸念が強まる。株価をにらみながら新規の買いには慎重な判断が必要になる。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は小幅続伸、小康状態を維持
米ドル/円 日足週間予想レンジ:104.50~106.50メインストラテジー:レンジ取引・小幅続伸、小康状況を保つ・地合い改善でも...
吉田恒の為替ウイークリー
波乱含みの「バイデン勝利=株高・米ドル安」!?
先週は対円以外では米ドル安。依然として米ドルと米国株の逆相関の動きが続いており、NYダウが約1ヶ月ぶりの水準まで上昇するなど、株高を受けた米ドル安の可能性。
株高は、9月末からのバイデン民主党優勢と結果的に連動。「トリプル・ブルー」期待の株高との解説が一般的。
ただ過去の実績を見ると、株高は現職に有利に働く。大統領選挙と株価の行方はまだまだ波乱含みの可能性。為替はそんな株価次第。
吉田恒の為替デイリー
6月、9月の株高・米ドル安一巡前との類似
米10年債利回りに対するNYダウ益回りが先週末、6月初め、8月末以来の5倍割れとなった。過去2回は、5倍割れの翌週、NYダウは頭打ち、間もなく1割の下落に向かった。
過去2回と異なり、今回はまだ株価の短期的な「上がり過ぎ」懸念は強くない。
ここまで米ドルと株の逆相関関係が続いてきただけに、為替の行方を考える上でも株と金利の関係に注目。