FX の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
【為替】関税差し止めで円高は変わるのか?
5月29日、米連邦裁判所がトランプ大統領の関税政策の大半について違憲として差し止め令を出したことがわかると、世界的に株価が大きく上昇し、為替は米ドル高・円安の反応となった。
ではトランプ関税が差し止めとなったら、2025年に入ってから続いてきた米ドル安・円高の流れは変わるかについて考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】1%までの利上げを目指す日銀と円高
2025年に入ってから円高が広がってきた一因として、日銀が一時「タカ派」姿勢に急傾斜し、日本の金利が大きく上昇したことがあった。この背後では、実際に日銀が早期に1%までの政策金利引き上げを目指していた可能性もありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】2018年「トランプ減税ショック」の考察
トランプ政権の減税法案の議会審議が続く中で、財政赤字拡大への懸念が浮上し、米国株、米国債、米ドルの「トリプル安」が起こる場面も出てきた。
トランプ減税をきっかけとした「トリプル安」は、政権1期目の減税案の議会成立後、2018年1~3月にも見られた。その「トランプ減税ショック」を考察してみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】4月から変わった円高140円の意味
4月に米ドル/円下落が140円割れで一段落したのは、短期的な「下がり過ぎ」懸念が強くなった影響もあったと考えられる。
その後1ヶ月余り過ぎる中で、米ドル/円「下がり過ぎ」懸念は、少し変化したようだ。140円の米ドル安・円高は、4月は「行き過ぎ」懸念があったが、足下では必ずしもそうではなさそうだ。
今週の為替相場予想(テクニカル分析)
【為替】トランプ米大統領の発言のみで振らされる展開
現在のファンダメンタルズ:米国の財政赤字懸念も加わり米ドル売りが続く
米ドル/円チャート(週足)、下降トレンド継続、レジスタンスラインを再設定
米ドル/円チャート(日足)、長期的には2024年9月安値139.575円を割り込んでいく流れとなるか
ユーロ/米ドル、長期トレンドはユーロ買い継続、調整も終了
ユーロ/円:日足は2本の移動平均線が近く、今週初はダマシが出やすくなるため注意が必要
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/26-5/30の米ドル/円を予想する
先週(5月19日週)の米ドル/円は反発力の鈍さが目立つ中で142円台まで下落が拡大した。一時、米国債が急落し、「米国売り」再燃のリスクが浮上した影響が大きかったのではないか。
日増しに米ドルの弱さが目立ち始めた印象がある。背景には、米ドル資産の為替ヘッジなど新たな米ドル売りの拡大もありそう。
今週(5月26日週)の米ドル/円は140~144.5円で予想する。
吉田恒の為替デイリー
【為替】通貨高圧力が日本と韓国等で違う理由
5月に入り、台湾ドルや韓国ウォンが急騰、その背景には米国からの通貨高要請があるとも指摘されている。
一方で、先週5月21日に行われた日米財務相会談で円高要請はなかったと説明されている。
台湾や韓国に対して米国からの通貨高要請があり、日本に対してそれはないというのは本当なのか。本当だとしたらその理由は何かについて考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】「米国売り」再燃リスクと円高の行方
5月21日のNY市場では米金利が大きく上昇、米国株、米国債、米ドルの「トリプル安」となった。
4月初め、トランプ大統領の相互関税発表をきっかけに急拡大した「米国売り」が、今度は関税とともにトランプ大統領の経済政策の「目玉」と位置付けられる減税の議会審議をきっかけに再燃の懸念も出てきた。
4月の139円で一段落した米ドル安・円高だったが、その再燃も「米国売り」がどこまで広がるかが鍵を握ることになりそうだ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米ドル安・円高の平均的シナリオとは?
2024年7月161円で米ドル高・円安トレンドは終わり、米ドル安・円高トレンドへ転換した可能性が高くなってきている。
米ドル安・円高トレンドが展開しているなら、この先どんなシナリオに向かうかについて、過去の実績を参考にして考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】巨額の第一次所得黒字の円買い拡大か
米トランプ政権の政策に対する不信感などから米ドル建て資産の見直しが広がってきたようだ。5月上旬の台湾ドルの対米ドルでの急騰もその一例と見られた。
日本も対米黒字をそのまま米ドルで運用しており、それが経常収支の中の巨額の第一次所得黒字の一因と見られているが、米ドル下落に伴う損失回避の動きを広げることで米ドル売り・円買いが増える可能性が注目されてきた。
吉田恒の為替デイリー
【為替】161円まで円安に戻るのはいつか?
トランプ米大統領の政策なら米金利上昇で米ドル高・円安になるとの見方も少なくなかったが、これまでのところは逆に米ドル安・円高となっている。
これにより米ドル高・円安トレンドは、2024年7月161円で終わった可能性が高くなってきただろう。
では、米ドル高・円安が改めて161円まで戻るのはいつになるかについて考えてみる。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/19~5/23の米ドル/円を予想する
先週(5月12日週)は、予想以上の米中関税率大幅引き下げ発表を受けた世界的な株価急騰の中、米ドル/円も週明け早々148円まで急騰した。ただ、すぐに下落に転じると、週末には一時145円割れとなった。
米ドル安・円高へ戻した一因は、米国からの円高圧力への警戒である。今週(5月19日週)は日米の為替協議が行われる可能性がありさらに注目を集めそう。
ただ米国からの円高圧力を表面化させる可能性には懐疑的だ。今週の米ドル/円予想レンジは143~147円で方向感が定まりにくい展開か。
今週の為替相場予想(テクニカル分析)
【為替】ムーディーズによる米国の信用格付け引き下げの影響が続くか
現在のファンダメンタルズ:米中協議も含め主要国との協議進展を見守る
米ドル/円チャート(週足)、下降トレンド継続、チャンネル上限上抜け失敗
米ドル/円チャート(日足)、5月15日にデッド・クロス
ユーロ/米ドル、長期トレンドはユーロ買い継続
ユーロ/円は、日足チャートでの判断継続、今後の展開次第ではトレンド発生の可能性も
吉田恒の為替デイリー
【為替】米国はミラノで為替調整を再開したのか
5月に入ってから、米トランプ政権からのアジア通貨高圧力の思惑が何度か浮上した。
関連する複数の情報を総合すると、5月5日にイタリア・ミラノでADB(アジア開発銀行)年次総会が開かれた裏で、米国と複数のアジア諸国による為替に関する非公式会合が行われた可能性が浮かび上がるのではないか。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米中緊張緩和で円高は変わるのか(後編)
米中緊張緩和で円高はあの139円で終わり、円安へ向かうことになるのか?
後編では「米国売り」再燃リスク、空前の円買いの逆流、そして人民元高誘導などについて検証する。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米中緊張緩和で円高は変わるのか(前編)
米中が一時的に関税率の大幅引き下げを決めたことで、両国の対立懸念が大きく後退し、緊張緩和が広がった。
では、これにより2025年に入ってから続いてきた米ドル安・円高の流れが変わるかを考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】円買い持ち高手仕舞い本格化の2条件
急ピッチで米ドル高・円安へ戻る中で、空前規模の円買いポジション(持ち高)手仕舞いに伴う円売り拡大が注目されている。
その主な目安は、タイミングの観点からは夏期休暇入り前、そして為替水準の観点からは円買いポジション損失回避などだろう。
吉田恒の為替デイリー
【為替】円安が広がれば、日米関税合意を阻害する可能性はあるか
急激な円高が一段落し、米ドル高・円安へ戻す展開となっている。特に5月12日は米中の大幅な関税引き下げ合意を受けて急ピッチの米ドル高・円安となった。
ただトランプ大統領は通貨安を非関税障壁の1つと位置づけているだけに、さらに円安が広がるようなら関税交渉の日米合意を目指す上での阻害要因になりかねず、関係者も気になり始めた可能性があるのではないか。
今週の為替相場予想(テクニカル分析)
【為替】米中協議の枠組みと関税発動後の米国CPIに注目
現在のファンダメンタルズ:米中協議への期待によるリスクオン
米ドル/円チャート(週足)、下降トレンド継続もチャンネル上限は上抜けか
米ドル/円チャート(日足)、4月23日のゴールデン・クロス状態が続く、デッド・クロスを待ち米ドル/円の売りの方針も継続
ユーロ/米ドル、長期トレンドはユーロ買い継続、当面は下降チャンネルの中での動きに注目
ユーロ/円は、引き続き日足チャートで判断、165円の大台をターゲットとする流れ
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/12~5/16の米ドル/円を予想する
「世界貿易戦争」懸念が後退したため、先週(5月5日週)の米ドル/円は、一時146円まで反発した。
「世界貿易戦争」や「米国売り」リスクの後退は、逆にトランプ政権の円安など外国通貨安への不満を再燃させる可能性がある。
「米国売り」リスクが継続しても、そのリスクが後退しても、米ドル高・円安への戻りは限られそうだ。今週(5月12日週)の米ドル/円は142~147円で予想する。