吉田恒の為替ウイークリー 【為替】6/10~6/14の米ドル/円を予想する
先週は前半に154円台へ米ドル反落。これは投機筋の米ドル買い・円売りポジション圧縮が主因か。最近の米ドル/円は金利差変化より、投機円売りが続くか否かの影響が大きくなっている。 今週はFOMCなど注目イベントが多いが、それらを受けた投機円売りの動向が最大の焦点。すでに投機円売りは行き過ぎ懸念も強いことから、さらなる拡大余地は限られ、ポジション調整で円高に戻す可能性もあるだろう。今週の米ドル/円は154.5~158.5円で予想。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】米利下げの可能性をどう見極めるか
先週は一時、米利下げ期待が再燃した。ただ過去の経験からすると、最初の米利下げの前には、景気の先行指標でもある株価が比較的大幅な下落を起こしていた。 米利下げの可能性を考える上での株価下落の目安について確認してみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】メキシコペソ急落の背景を考える
メキシコでの左派大統領誕生などをきっかけに、週明け、メキシコペソ/円は最大で8%以上の暴落となった。大幅な金利差などを背景に、記録的な上昇相場が展開してきた中で、投機筋のメキシコペソ買い・円売りポジションも相当規模に拡大していたとみられることから、今後の影響も注目される。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】ECB利下げでユーロ安にならない理由
ECBは、6月6日の会合で今回の局面における「最初の利下げ」を決めると予想されている。 利下げ見通しの中で、為替相場はユーロ高・米ドル安傾向が続いた。その理由を確認した上で、今後の見通しを考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】米景気に緩やかな「減速」の兆候
一部の経済予測モデルが足下、4~6月期の米実質GDP伸び率の予想値を1%台に下方修正するなど、米景気に緩やかながら減速の兆候が出てきた。 「予想以上に強い米景気」に変化が出てきた場合の米金利、為替への影響を考えてみる。
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13:12
ストックボイス 【為替】定石で説明できないドル高・円安を止めるには?
・2024年に入ってからの米ドル高・円安は日米金利差だけで説明できる範囲を超えている。日銀が利上げしたからといって、米国の金...
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吉田恒の為替デイリー 【為替】円安の阻止・是正策を考える
円安が長期化しているが、これを止める対策、さらに是正する対策はあるのか。 投機円売りへの対策、円安の根本原因である金利差縮小への対策、さらには経常黒字の有効活用などについて具体的に考えてみる。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】6月の米ドル/円を予想する
5月の米ドル/円は日本の介入などを受けて151円台まで円高に戻したものの、その後は米イエレン財務長官の介入けん制と見られる発言などをきっかけに円安が再燃した。 金利差円劣位は比較的大きく縮小したが、絶対的には大幅な円劣位に変わりなく、それを拠り所とした投機円売りの再拡大が円安再燃を主導。 ただ投機円売りも過去最高規模に再接近するなど「行き過ぎ」懸念がある。円安は160円更新に至らず、ポジション調整で円高に戻る可能性も。6月は150~160円で予想。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】過去最大規模で展開する投機円売り
CFTC統計のデータを参考にすると、今回の投機円売りは2007年に記録したこれまでの最高に迫る動きとなってきた。 はたして、2007年の記録を更新し、過去最大の投機円売りがまだ続くことになるのか。2007年の投機円売り終了のケースを振り返りながら考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】G7内で分かれる円安容認派と懸念派
G7(主要7ヶ国)内で、米国以外の多くの国では金融政策の目的をインフレ対策から景気対策へ移す見通しになってきた。これは通貨政策としては、通貨高容認から通貨安容認への変化という意味になる。 足下では、ほとんどのG7諸国が、対円で記録的な通貨高となっているため、米国以外はその変更、つまり円安への懸念を日本と共有する可能性があるのではないか。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】欧米が介入せず日本だけ介入する理由
イエレン米財務長官は、日本の通貨当局が2022年に続き約1年半ぶりに為替介入に出動した可能性のあることに対して、「介入はまれであるべき」との考えを繰り返した。ただユーロ/米ドルで欧米当局が為替介入しないのは、値動きが限られ、その必要がないということではないか。 同じユーロでも対円では「行き過ぎた上昇」の懸念がある。米国と異なり、利下げを検討しているユーロ圏からすると、金融政策と逆行する「行き過ぎたユーロ高・円安」への懸念もありそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】2007年円売りバブル崩壊後の出来事・後編
前回は、CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越しが極端な「行き過ぎ」、つまりバブル化した2007年の円売りバブル、その崩壊後の米ドル/円急落を中心に見てみた。 今回は、当時の円売りバブルの「真の主役」だった豪ドル/円のバブル崩壊後の展開について振り返ってみる。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】2007年円売りバブル崩壊後の出来事・前編
CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越しは、4月下旬にほぼ18万枚まで拡大した。これは2007年6月に記録した、これまでの最高に肩を並べたことになる。 同統計では、10万枚以上が「行き過ぎ」圏。その意味では、18万枚という記録は極端な「行き過ぎ」、バブルと言えるのではないか。では、「円売りバブル」崩壊後は何が起こるのかについて、2007年のケースから考えてみる。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】5/27~5/31の米ドル/円を予想する
米ドル/円は先週5月24日(金)にかけ7営業日連続の米ドル陽線。円買い材料には反応せず、円売り材料にのみ過敏に反応する状況が続いた。しかし、そろそろ調整も入りそう。 投機筋の米ドル買い・円売りも「行き過ぎ」懸念が強くなっている。 今週の米ドル/円は米ドル高・円安の調整局面を想定し、155~158円で予想。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】崩壊する米ドル/円と金利差の関係
金利差と米ドル/円の関係が大きく崩れてきた。金利差円劣位縮小にも円高への反応が鈍い影響が大きいだろう。 大幅な金利差円劣位を拠り所とした一方的な円売りへの傾斜には危うさも感じられる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】2024年後半に「××ショック」はあるのか?
予想以上に強い米景気が続く中、「最初の利下げ」予想は後ズレを余儀なくされている。年内の利下げはないのか。 今回と似ているのは1998年や2007年ではないか。この2つのケースは、「××ショック」発生で、突然の利下げ実行となったが、今回はどうか?
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吉田恒の為替デイリー 【為替】2024年に大きく変わった「円安の理由」
2022年から3年連続で1米ドル=150円を超える円安となったが、その主因とされた理由が変わってきた。「歴史的円安」の理由は、経常収支の構造的悪化なのか、それとも金利差拡大なのか、投機円売りなのか。時間を追って確認してみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】2007年との類似点が多い米ドル/円周辺
米ドル/円を取り巻く状況は、投機的円売りの急増など2007年との類似点がとても多い。そこで類似点を確認しながら、この先も2007年と似たような展開になるかについて考えてみる。
吉田 恒
13:12
ストックボイス 【為替】止まらない円売り相場の瀬戸際
・2003年1月~2004年3月、円高・米ドル安にあえいだ日本政府・日銀が、断続的に円売り・米ドル買いの為替介入を実施した。しかし...
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】過去最大の経常黒字なのに円安の謎
日本の2023年度の経常収支は過去最大の黒字となった。ところが、それを尻目に一時160円まで米ドル高・円安となった。 なぜ経常黒字が拡大する中で止まらない円安が展開したのかについて、2007年との類似点、そして経常黒字に伴う円買いが限られる問題などを確認する。
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