FX の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
クロス円の「上がり過ぎ」を検証する
代表的なクロス円、豪ドル/円、英ポンド/円、ユーロ/円について、5年MAとの関係から「上がり過ぎ」を検証した。最も「上がり過ぎ」懸念が強かったのは豪ドル/円。
ただ、クロス円「上がり過ぎ」の主因は、歴史的な米ドル高・円安だろう。逆に言えば、米ドル高・円安が反転すると、クロス円も反転するリスクは要注意だろう。
吉田恒の為替デイリー
過去の代表的な円安と何が違うのか?これまでの検証
過去の代表的な5つの円安局面と、今回の円安では何が違うかを検証してみた。
今回と比較的似ているのは、米国のインフレ対策の影響で米ドルが大幅に上昇し、その結果「止まらない円安」となった1982年にかけて。この時は、行き過ぎた米ドル高・円安が日米貿易不均衡を拡大させ、その後米ドル大暴落をもたらしたが、この点が今回とは異なっている。
田嶋智太郎の外国為替攻略法
今週は米ドル/円、原油価格と米・日株価の行方がカギを握る
スイス国立銀行の大幅利上げによる予想外の展開
日銀は大規模緩和を継続する方針
今週の米ドル/円は高値もみ合いとなるか
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は「スイスショック」後にトレンド復帰へ、豪ドル/円は強気基調の継続を有力視
米ドル/円 日足 週間予想レンジ:134.00~137.50メインストラテジー:押し目買い&高値追い・スイスショックを通過・日銀の政...
吉田恒の為替ウイークリー
米ドル/円は132~136円中心の展開か
米ドル、米金利とも、短期的な「上がり過ぎ」懸念の強い状況が続いている。その意味では、今週も先週と同様に、132~136円中心に上下ともに振れやすい荒い展開が続きそう。
吉田恒の為替デイリー
将来の「円高シナリオ」を想像してみる
現在の米ドル高・円安が終わった後は、どこまで米ドル安・円高に戻す可能性があるか。
5年MAとの関係などを参考にすると、米国の金融政策の転換、利下げなどを主な手掛かりに110円程度まで円高に戻す可能性はあるのではないか。
吉田恒の為替デイリー
米0.75%利上げでも米ドル反落の理由
15日のFOMCは0.75%の大幅な利上げを決めたが、米ドルはむしろその後比較的大きく反落した。
これは、短期的な米ドル「上がり過ぎ」の反動に加え、既に今回のFOMCで確認された今後のFFレート3.4%程度までの引き上げは織り込み済みだったためではないか。
吉田恒の為替デイリー
続・FOMCと米ドル高・円安の最終到達点
15日FOMCで公表された米政策金利の予想平均は、2022年末も2023年末も3.4%。これは、政策金利のFFレートが3.5%程度まで引き上げられるとの見方が基本となっている可能性を示している。
これを参考にすると、FFレートの影響を受ける米2年債利回りは3.5%程度までの上昇の見通しになる。米2年債利回りが4%以上に上昇しなければ、米ドル/円も140円に届くかは微妙。
吉田恒の為替デイリー
FOMCと米ドル高・円安の最終到達点
ここまでの米ドル高・円安は、基本的に米2年債利回り上昇と連動してきた。その米2年債利回りのサイクル・トップは、政策金利のFFレートのピークとほぼ重なるのが普通。
以上の関係を前提にすると、FFレート引き上げが3.5%以下にとどまるなら米ドル高・円安は140円に届かず、140円を超えるためには4%以上へのFFレート引き上げが必要になりそう。
吉田恒の為替デイリー
円安、1998年との類似と相違
米ドル高・円安は1998年以来、約24年ぶりの円安水準を記録した。そんな24年前、1998年の円安と今回では、類似点と相違点それぞれある。
1998年にかけての円安と最近の円安では、物価との関係では「真逆」。にもかかわらず、両者はともに「悪い円安」との評価が目立っている。ただし、「悪い円安」とされる理由が違う。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は円安のクライマックスへ、豪ドル/円は長期でのブルトレンドを維持か
米ドル/円 日足週間予想レンジ:134.50~137.50メインストラテジー:押し目買い・米ドル高で円安加速・円安はクライマックスへ...
吉田恒の為替ウイークリー
FOMC後も米ドル高予想が基本、ただ注意点も
米5月CPI上昇率が高水準となったことなどから、米インフレ懸念は強く、6月FOMC後も、FRBのインフレ対策を受けた米金利上昇・米ドル高の流れは続くとの見方が基本。
ただ、米ドルの短期的「上がり過ぎ」懸念再燃等いくつか注意点もあり。今週の米ドル/円は米ドル高値圏で上下ともに振れやすい、132~136円中心の波乱含みの展開を予想。
吉田恒の為替デイリー
円安懸念声明が示した「協調介入合意なし」
過去のG7による為替に関する声明文では、協調介入合意があった場合となかった場合では表現に微妙な違いがあった。
それを参考にすると、10日発表された財務省、金融庁、日銀「三者会合」の円安懸念声明は、未だ協調介入での合意はないことを示唆している可能性が高そうだ。
吉田恒の為替デイリー
ECB利上げでユーロ安は終わるのか?
2021年から2022年にかけての大幅なユーロ安・米ドル高は、独米長期金利差ではほとんど説明できず、金融政策を反映する独米2年債利回り差の変化で正当化された可能性がある。
ただ独米の2年債利回りのボラティリティーには大きな差があった。ユーロ安・米ドル高トレンドへの影響は、基本的に米インフレ動向を受けたFRB利上げ見通し次第か。
吉田恒の為替デイリー
円安135円、20年前との類似と相違
米ドル高・円安が2002年以来20年ぶりに135円を目指す動きとなっている。20年前も今回も、目的こそ違うものの、米国が米ドル高容認政策をとっていることは類似点。
一方、20年前の日本経済はデフレ。これに対して今回はインフレ懸念と物価情勢が大きく異なる。このため「悪い円安」批判がある中でも、135円ですら円安が止まるか微妙な状況が続いている。
吉田恒の為替デイリー
「怒涛の円安」が一段落する条件
「怒涛の円安」一段落の条件としては、短期的な米ドルの「上がり過ぎ」や米金利低下などが必要になりそう。逆に言えば、そのような条件が出てくるまでは、「怒涛の円安」は続く可能性もある。
このまま15日予定のFOMCまで米金利が大きく低下しないようなら、一気に135円まで米ドルの短期的な「上がり過ぎ」拡大に向かう可能性は十分ありそう。
吉田恒の為替デイリー
RBA利上げと豪ドル・トレードの注意点
7日のRBA会合では、0.25%か0.4%の利上げが予想されている。特に大幅利上げとなった場合、それを口実に短期的な豪ドル「上がり過ぎ」が一段と拡大、この間の高値更新に向かう可能性もありそう。
ただ豪ドルは中長期的にも高値警戒域に入っている可能性があるだけに、「高値づかみ」リスクを意識したトレードが必要ではないか。