東京市場まとめ
1.概況
日経平均は369円高の62,734円と反発して取引を開始しました。前日は2,500円程下げた反動もあり、序盤は自律反発の買いが優勢となりました。一方で、韓国総合株価指数(KOSPI)が大幅安となったことで中盤に下落に転じ、前引けは675円安の61,689円となりました。
後場は一段と下げ幅を拡大し、13時45分に1,916円安の60,448円をつけ、この日の安値を更新しました。その後は下げ渋ったものの、上値の重い展開が続いた日経平均は最終的に930円安の61,434円で続落となりました。
TOPIXは10ポイント高の3,974ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が10ポイント安の666ポイントで続落となりました。
2.個別銘柄等
キーエンス(6861)は9.4%高の77,590円をつけ、大幅反発となりました。28日、2027年3月期の第1四半期決算にて、純利益が前年同期比51%増の1391億円であったと発表しました。市場予想を上回る業績が評価されたほか、国内証券が同社の目標株価を従来の9万3000円から10万円に引き上げたことも買い材料となりました。
SCREENホールディングス(7735)は17.3%安の11,730円をつけ、大幅続落となりました。28日、2027年3月期(今期)の当期純利益が従来予想の1100億円から上方修正となる1150億円(前期比25%増)を見込むと発表したものの、市場予想を下回ったことが嫌気されました。
日東電工(6988)は3.0%高の3,549円をつけ、反発となりました。28日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比6%増の1420億円になる見込みと発表しました。従来予想から10億円の上方修正となったことに加え、市場予想を上回るガイダンスを好感した買いが入りました。
オリエンタルランド(4661)は4.3%高の3,030円をつけ、4日続伸となりました。10月から東京ディズニーリゾートのチケット価格の上限を従来から1,500円引き上げる1万2400円にすると発表しており、値上げを前に業績拡大を期待した買いが強まる展開となっています。
シマノ(7309)は10.4%高の21,065円をつけ、3日続伸となる大幅高となりました。28日、2026年12月期(今期)の当期純利益が従来予想から10億円上方修正となる430億円(前期比27%増)になる見込みと発表しました。市場在庫の調整の進展に加え、円安とアジア通貨安の進行などが寄与するとし、堅調な業績を評価した買いが入りました。
ispace(9348)は一時2.7%安の397円をつけ、上場来安値を更新しました。6月12日に米ナスダック市場へ上場した宇宙開発大手スペースX[SPCX]が公開価格を割り込んで推移していることなどが材料視されており、日本市場でも宇宙開発関連銘柄への売りが続いています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は930円安で続落となりました。韓国株の下落が重荷となり、日本市場でも人工知能(AI)・半導体銘柄に売りが出ました。明日に向けて、米国ではFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されるほか、メタ・プラットフォームズ[META]、マイクロソフト[MSFT]の決算発表が材料となりそうです。中でも、ハイパースケーラーの決算発表では、AI関連の設備投資が注目されており、その規模に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
