吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
毎営業日更新
【為替】続・やはり1年前に似ている米ドル/円
10月までの一本調子の米ドル/円上昇が、11月に入ってから下落に転じたのは1年前と同じだった。1年前はすぐに米ドル急落に向かったが、今回はどうか?
11月以降米ドル安に転じた理由と、それが急落に向かうリスクについて考えてみる。
【為替】ユーロ高・米ドル安が復活した理由
一時1.04米ドル台まで下落したユーロ/米ドルだったが、最近にかけて1.1米ドル近くまで反発してきた。ユーロ高・米ドル安が「復活」した理由と、今後の見通しについて考えてみる。
【為替】続・米ドル買いポジション調整の影響
一部のデータによると、投機的な米ドル買い・円売りが急増している模様。円売り運用、「円キャリー」の全盛期に近いとの見方もある。
一方で、円売りの前提と見られる「強すぎる米景気」と、それを受けた米金利上昇にも変化の兆し。大量の米ドル買い・円売りポジション調整が、米ドル安・円高をもたらす可能性にも注目。
【為替】米ドル買いポジション調整の影響を考える
米ドル/円の上昇相場が続く中、投機筋は米ドル買い・円売りポジションに大きく傾斜している可能性が高そうだ
1年前は、そんなポジションの年末にかけての損益確定が米ドル安・円高を加速させた一因と見られたが、今回はどうか?
【為替】米ドル/円「CPIミニショック」の背景
11月14日発表された米10月CPI(消費者物価指数)が予想より弱い結果となると、米金利が大きく低下、そして米ドル/円も151円台後半から150円割れ近くまで急落した。
2022年も、同じように米10月CPI発表をきっかけに146円から140円まで米ドルが急落する「CPIショック」が起こったが、それに例えるなら今回は「CPIミニショック」ということになるのか。この背景と今後の影響について考えてみる。
【為替】ユーロ/円の上昇はまだ続くのか?
ユーロ/円の上昇が止まらず、年初来のユーロ高値の更新が続き、160円の大台も大幅に上回ってきた。
移動平均かい離率などで見ると、ユーロ高・円安はすでに限界に達している可能性がある。また金利差からのかい離なども気になる。そこで今回は、このユーロ/円の上昇がまだ続くものになるかを考えて見る。
【為替】為替の主テーマは「インフレ→景気」の可能性
CPIなど米インフレ指標の発表を受け、米ドル/円は一方向へ3円以上と大きく動くケースが続いたが、それに比べると徐々に反応は限られるようになってきた。
11月初めの米10月雇用統計発表を受けて米ドル/円が1円以上急落したように、米ドル/円はインフレ指標より景気指標への反応が大きくなってきた可能性がある。
【為替】米ドル/円「介入相場」のシナリオ
米ドル高・円安が150円を大きく超える中でも、これまでのところ日本の通貨当局による円安阻止介入は行われていないようだ。
日本の円安阻止介入は、2022年には145~151円で3回行われた。それから1年経過したところで、円安阻止介入をやらないorやれないとなったということはあるかと言えば、その可能性は低いのではないか。
【為替】米ドル/円「CPIショック」の振り返り
1年前、2022年11月10日は「CPIショック」が起こった日だ。この日を境に、米ドル高・円安トレンドが転換したとの見方が一気に広がるところとなった。
改めて1年前の「CPIショック」について振り返ってみる。
【為替】なぜ外貨買い・円売りはこれほど根強いのか?
根強い外貨買い・円売りが続いている。今週は米金利が低下する局面でも米ドル/円の下落は限られ、金利差からかい離する形で米ドル/円が上昇する場面もあった。
根強い外貨買い・円売りの背景と、今後の見通しについて考えてみる。
【為替】米長期金利はどこまで下がるのか?
2007年以来約16年ぶりに5%まで上昇した米長期金利、10年債利回りが、先週は一時4.5%を割れるまで低下した。7~9月期米実質GDPが前期比年率で4.9%(速報値)という異例の高い伸びとなった「強すぎる米景気」に変化の兆しが出てきた影響が大きいだろう。
米長期金利はこの先どこまで下がるかについて、今回は考えてみる。
【為替】やはり1年前に似ている米ドル/円
「一本調子で上昇し、10月にはついに150円に到達した米ドル/円だったが、11月に入る頃から急に米ドル買い材料への反応が鈍く、そして米ドル売り材料へ過敏に反応するようになった」これは最近の米ドル/円について解説したのではなく、1年前の米ドル/円の解説だ。
改めて確認する必要があるほど、実は最近の米ドル/円は1年前の状況とよく似ている。
【為替】米GDP伸び率、1%台へ減速予想が浮上
10月下旬に発表された7~9月期の米実質GDP(速報値)は、前期比年率で4.9%と高い伸びとなった。「成熟した先進国」の代表的な存在である米国の経済が、四半期で5%近い高成長となったのは極めて異例の現象だろう。
ただ10~12月期は、それが大きく鈍化するという予想が浮上してきた。米景気の減速の程度次第では、米ドル高トレンドの転換が試されることにもなりそうだ。
【為替】為替介入は円高へ転換させられるのか?
円安が止まらない中で、再び日本の通貨当局による円安阻止介入との攻防が注目されてきた。
では円安阻止介入で円安は止まり、円高に転換するかについて、今回は考えてみる。
【為替】FOMCの為替への影響を考える
11月1日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれ、終了後にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見が予定されている。今回のFOMCの特徴の1つは、比較的大幅な株安局面で迎えるということではないか。
少なくとも前回、9月会合よりFOMCは先行き景気見通しに慎重姿勢を示すことなどから「ハト派」と受け止められる可能性に注目。米ドル/円への影響は米10年債利回りの反応が鍵になりそうだ。
【為替】日銀会合の為替への影響を考える
10月31日の日銀金融政策決定会合では、10年債利回りの上限の柔軟化や再拡大、さらにマイナス金利解除の前倒しを示唆するとの見方も一部にあるようだ。
これには、円金利上昇阻止にこだわることが円売り材料にされることへの懸念などの影響が大きそうだ。そもそも日本の金利は、基本的に米金利の影響を受けるため、米金利にピークアウト感が出てくるなら、円金利の上昇も目先的には限られるとの考えもあるかもしれない。
【為替】「強すぎる米景気」の変化が始まったのか
米7~9月期実質GDPは4.9%と異例の高成長となった。このような「強すぎる米景気」が大幅な米金利上昇や米ドル高をもたらした主因だっただろう。
ここに来て「強すぎる米景気」もついに変化が始まった可能性が出てきた。「米金利上昇=米ドル高」転換の鍵を握る「強すぎる米景気」の変化について考えてみる。
【為替】実質実効レートが示す循環的円安の限界
円の総合力を示す指標である実質実効レートには、過去5年の平均である5年MAを2割下回ると循環的円安が終了するパターンがあり、2022年10月も、実質実効レートが5年MAを21.3%下回ったところで円安は一段落となった。
円の実質実効レートはこの9月、5年MAを21.3%下回った。これは、2022年10月の円安一段落の状況と同じで、「きっかけ」があれば円安はいつ終ってもおかしくないのではないか。
【為替】米金利で考える米ドル/円のシナリオ
米長期金利、10年債利回りは5%突破で上昇一段落となった。著名投資家の「債券弱気論」撤回などをきっかけに、「上がり過ぎ」修正が始まったためと考えられる。
今後の米長期金利の見通しを考えるとともに、その米ドル/円への影響も検証する。
【為替】続・1年前の「円安反転劇」を振り返る
2022年の米ドル高・円安は10月21日に終了、反転となった。
それまで米ドル高・円安の主因とされた日米の金融政策の方向性の違いが不変の中で、なぜ米ドル安・円高への反転となったかについて、さらに考えてみる。