金利 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
米金利低下クライマックスの可能性
4日発表の米雇用統計のNFPが予想を下回り、米金利、10年債利回りが低下、90日MAからのかい離率は1%まで縮小した。90日MAとの関係では、米金利の「上がり過ぎ」はほぼ是正された。
4月以降、米景気指標の好調を尻目に、米金利「上げ渋り」が続いた主因は、上述の「上がり過ぎ」の可能性。それが是正されたということは、「上がり過ぎ」修正に伴う米金利低下リスクは基本的にクライマックスを迎えている可能性が高そうだ。
吉田恒の為替ウイークリー
ポスト米雇用統計の為替相場の見通し
過去2ヶ月、NFPの予想比に対する結果が示す一般的な方向と、米金利がむしろ逆に動くことが続いたが、今月は「予想より悪いNFPで米金利低下」といった教科書通りの展開となった。これは、米金利の「上がり過ぎ」が是正された影響が大きいのではないか。
「上がり過ぎ」が是正されたことで、今後「コロナ後の米景気回復」に、米金利上昇=米ドル高といった具合に素直に反応しやすくなってきた可能性がありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
雇用統計と為替「いびつな関係」の理由
米雇用統計で注目されるNFPは、この数ヶ月「サプライズ」が続いたが、米ドル/円はそんな「サプライズ」の一般的な示唆とむしろ逆の方向に動く「いびつな関係」となった。
これは、NFPの結果と米金利がむしろ逆の方向に動いた影響が大きい。その意味では、米ドル/円の目先の行方は、NFPの結果以上に、米金利の動きに注目だろう。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円と金利、株との関係
4月以降、米金利と米国株は、前者が上昇一服で横這う一方、後者は高値更新に向かった。両者の違いの1つに、短期的な「上がり過ぎ」の有無があった。
2021年に入ってからの米ドル/円は、基本的に株より金利と連動してきた。このため、株高・金利低下(横這い)の中では、米ドル/円も方向感乏しい展開になっているということだろう。
吉田恒の為替デイリー
米インフレ懸念と米ドル相場の関係
米4月CPIの結果を受けて、インフレ懸念が拡大、米金利急騰を通じ米ドルも急上昇となった。
ただ、本来的にインフレ率上昇自体は、実質金利低下に伴う通貨安を示唆。早期に実質金利が上昇するほど、名目金利上昇またはインフレ率低下があるかが、為替相場の評価を決めることになる。
大橋ひろこのなるほど!わかる!初めてのFX
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吉田恒の為替ウイークリー
米ドル高再開「遅延」とNFPショックの影響
2021年に入ってから、為替相場は総じて金利差、とくに「米金利次第」の構図が続いている。その米金利は4月にかけて空前の「上がり過ぎ」となった可能性があった。
その反動に加え、先週発表された米雇用統計の「ネガティブ・サプライズ」の影響などもあり、米金利急騰再燃は意外に手こずりそう。そうであれば、米ドル高の本格再燃もまだ先か。
吉田恒の為替デイリー
NFPショック、ユーロと円の違い
注目の米4月雇用統計、その中でNFPは予想を大きく下回る「ネガティブ・サプライズ」となると、米ドルは総じて急落した。
ただ金利との関係で見ると、対ユーロと円では差がある。金利差から見ると、ユーロ高・米ドル安は「先走り」過ぎの可能性あり。今後その修正が入る可能性に要注意か。
吉田恒の為替デイリー
米雇用統計と米金利・米ドルの関係
2021年に入り、米雇用統計発表の後から、米金利と米ドルは反落に向かうパターンが少なくなかった。
米金利の短期的な「上がり過ぎ」修正が、注目イベントの米雇用統計発表後に広がりやすかったということなら、今回の雇用統計発表後の米金利及び米ドルの動きも注目か。
吉田恒の為替デイリー
米金利・米ドルのピークアウトの可能性
3日に発表されたISM製造業景況指数は、前月4月の結果や事前予想を大きく下回った。同指数は、経験的に米金利との相関性が高いだけに、急激な米景況感回復一服で、米金利急騰も一服した可能性は注目される。
米ドル/円など為替相場は、そんな米金利を主役とした金利差とこの数ヶ月高い相関関係が続いてきただけに、米金利がピークアウトなら、米ドルも当面上げ渋る可能性ありか!?
吉田恒の為替デイリー
米ドル安・円高は終わったのか!?
米ドル/円は先週107円台半ばまで続落したが、今週は反発が目立っている。108円割れは、日米金利差から見たら「下がり過ぎ」の可能性があり、その修正が主因だろう。
来週にかけて、FOMC(米連邦公開市場委員会)、米GDP、米雇用統計など金利に影響しそうな重要イベントが相次ぐため、それらを受けた米金利の動きが、当面の米ドル/円の行方を考える上でも最大の焦点になりそうだ。
吉田恒の為替デイリー
FOMCと米金利、米ドル/円の関係
米国の金融政策を決めるFOMC(米連邦公開市場委員会)の後から、米国の金利はしばらく一方向に動く傾向がある。
米ドル/円は米金利と高い相関関係が続いているだけに、今週のFOMCの後からの米金利の動きが、米ドル/円の当面の方向性を決める可能性にも注目。
吉田恒の為替デイリー
米金利上昇「終了」の可能性を考える
4月にかけての米金利上昇は、90日MAとの関係などで見ると空前の「上がり過ぎ」であり、最近にかけての金利低下はその反動ということが基本だろう。
それにしても、行き過ぎた金利の反動が、トレンド自体の終了か、それとも一時的なトレンドに対する逆行に過ぎないかは、経験的には景況感が重要な意味を持ってきた。
その意味では、ISM指数などがすでに歴史的な景況感改善となっている中で、それを上回り、米金利のさらなる上昇をもたらすことは、予想以上に難しいかもしれない。
吉田恒の為替デイリー
米金利で考える米ドル/円のシナリオ
3月末にかけて米10年債利回りが一気に1.7%を上回るまで急騰したのは、一般の予想をはるかに超えたものだっただろう。それは、90日MAからのかい離率の結果とも一致する。
このように予想を超えた動きが一段落した後、それが再開するまでは予想以上に長い時間がかかる可能性がある。米金利と米ドル/円の高値更新も、秋以降といった具合にかなり先になる可能性もあるのではないか。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円下落の理由とその「目途」
米ドル/円は3月末にかけての急騰から、4月に入ってから反落が目立ってきた。これは、相関性の高い米金利が「上がり過ぎ」の反動で低下した影響が大きいだろう。
ただ52週MAとの関係などからすると、米ドル/円は上昇トレンドが展開しており、下落は一時的な可能性が高い。米ドル/円の下落が「一時的」なら、基本的には米金利低下次第で、106円前後までがせいぜいか。
吉田恒の為替ウイークリー
「米金利低下=米ドル安」継続で108円割れも!?
先週の米ドル/円は米金利低下に連れて続落した。注目されるのは、米景気「絶好調」でも米金利低下が広がったことだが、「上がり過ぎ」の反動の影響が大きいだろう。
「上がり過ぎ」反動の米金利低下はまだ続く可能性あり。その影響で米ドル/円も続落リスクあり。米国株も徐々に「上がり過ぎ」の兆しが出てきた点は注目か。
吉田恒の為替デイリー
米金利上昇再燃は秋以降になる!?
米金利の行き過ぎた動きの修正はどのようなシナリオになるか、過去のケースから考えてみた。まずは、「上がり過ぎ」反動で90日MAまで金利低下の可能性あり。
行き過ぎた動きの反動は、1)トレンド転換と2)あくまで一時的なトレンドへの逆行に大別されたが、後者の場合でも改めて高安値を更新したのは半年以上も先だった。
以上から、米10年債利回りが3月末高値を更新、上昇再燃となるのは秋以降の可能性も !?
吉田恒の為替デイリー
続・米景気「絶好調」でも米ドル反落の理由
15日は、米3月小売売上高など大幅に改善する結果が相次いだが、米金利はむしろ比較的大きく低下し、それに連れる形で米ドル/円も続落した。
2021年に入り102円台から110円まで反発した動きは、連動の対象をそれまでの株から金利に変えたものでもあった。そしてその金利は、空前の「上がり過ぎ」の反動から低下しやすい状況が続いている。
吉田恒の為替デイリー
続・米ドル/円「一時的下落」の考え方
今週に入り米ドル/円は一時109円割れとなるなど反落が目立っている。ただ先週にかけ、52週MAを7週連続で上回った。経験的に、この動きは米ドル/円が継続的な上昇、つまり上昇トレンドが展開している可能性を示すものだ。
トレンドと逆行する「一時的下落」は、経験的には足元106円の52週MA前後までがせいぜい。とは言っても、106円まで続落するか、その手前で止まるかは、最近相関性の高い米金利の動き次第か。
吉田恒の為替デイリー
為替を決める米金利に「変化」の兆し
急ピッチの上昇から、短期的な「上がり過ぎ」が懸念される米金利だが、この数ヶ月は注目イベントである月初の米雇用統計発表前後にピークアウトするものの、物価統計発表が集中する中旬には早速高値を更新するパターンが続いた。
しかし、最近にかけてそのパターンに変化の兆しもある。米ドル/円など為替は米金利との連動性が高い状況が続いているだけに、米金利が一段と低下するかは注目。