金利 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
円安の短期的「行き過ぎ」の目安とは?
円安が記録的なピッチで展開してきた。そこで、短期的な「行き過ぎ」により、円安が一段落する目安について、90日MAかい離率、金利差との関係、ポジションなどについて再確認してみた。
吉田恒の為替デイリー
日銀が円安より金利上昇を警戒する理由
世界的な金利上昇の中で、日銀は28日、金利上昇を容認しない「指し値オペ」に出動、これが円一段安のきっかけとなった。日銀が円安より、金利上昇にこだわる理由とは?
1998年冬に、日本の長期金利暴騰が大問題になった。巨額の財政赤字などから、日本では国債暴落、利回り暴騰への懸念がかねてからあった。
賛否両論の中でリフレ政策を主導した黒田総裁には、そういった国債暴落、利回り暴騰への懸念がより強い可能性あり。
吉田恒の為替ウイークリー
円全面安となった理由と今後の行方
先週にかけて、クロス円も円一段安となり、米ドル/円含めて円全面安の様相となった。金利差の円安示唆拡大に対して、クロス円も過敏に反応した結果と言えそう。
長く続いた小動きを円安方向へブレークしたことで、クロス円も円高への戻りは限られ、円安リスクを模索する展開が続きそう。
吉田恒の為替デイリー
黒田総裁、125円通過を黙認の可能性
円の総合力を示す実質実効レートは、2015年の安値を更新してきた。2015年には、黒田総裁の円安けん制とされた発言で円安は1米ドル=125円で終了したが、足元の状況はそれとは違うのではないか。
日本では、巨額の財政赤字などから「債券価格暴落=債券利回り暴騰」リスクが続いている中で、日銀は円安以上に円金利上昇の「ノー・コントロール」化への警戒が強いのではないか。
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万7500円~2万8500円
先週の連騰は期末の需給要因、権利付き最終以降は海外投資家に期待
ピッチの早い円安に警戒感が台頭、日本の10年国債利回りに対する日銀の対応に注目
波乱材料は米国金利の上昇
ストラテジーレポート
米国金利の上昇とバリュエーション
米国の長期金利上昇は日本株にとって追い風
米国金利上昇は米国株の調整を招くという点では警戒が必要
特異な視点として、米国株式市場はFEDの利上げ終了を早くも見切っている?
吉田恒の為替デイリー
円安が止まらなくなった理由
最近にかけて円の一段安が広がった。これは、新たな「止まらない円安」なのか。
2021年1月に102円から展開してきた米ドル高・円安トレンドでも、米ドル高・円安の加速は何度かあったが、米金利上昇の一巡で一服した。その意味では、今回も米金利上昇が一服した時に米ドル高・円安が止まるかに注目。
吉田恒の為替デイリー
長短金利差が示す米景気後退の見通し
米国の短中期金利と長期金利が急接近、両者の逆転、「逆イールド」も現実味を増してきた。
FFレートと長短金利差は基本的に逆相関の関係があるため、さらなる大幅利上げは「逆イールド」拡大といった大幅な景気後退をもたらす見通しになる。
吉田恒の為替デイリー
「トランプ・ラリー」の118円と何が違うか?
先週から米ドル一段高となり、近年の代表的な米ドル高大相場、2016年の「トランプ・ラリー」のピークとほぼ肩を並べてきた。
「トランプ・ラリー」では、118円でピークを打つ時、米ドルも米金利も短期的な「上がり過ぎ」懸念がかなり強くなっていたが、今回はその点が異なる。米ドル、米金利とも、今回はまだ上昇余地がありそう。
吉田恒の為替ウイークリー
FOMCと120円までの米ドル高・円安シナリオ
米ドル/円は先週、長く続いてきた小動きのレンジを「上放れ」したことから、しばらくこれまでのレンジの上限だった116円以下に下落せず、上値を模索する展開が続きそう。
ただ、米金利は短期的な「上がり過ぎ」懸念が強く、今週のFOMCなる米金利上昇は限られる可能性がある。次の米ドル高・円安の目標、118円台、120円を超えていくのも意外に時間がかかる可能性あり。
吉田恒の為替デイリー
大荒れ原油、金利「ウクライナ相場」の考え方
「ウクライナ・ショック」で最も大きな動きとなったのは原油などエネルギー相場。WTIは100米ドルを大きく上回ってきたが、経験的には110米ドル前後で目先的なクライマックスを迎える可能性あり。
もう1つの注目は米金利の大幅な低下。異常なほどの短期的な「上がり過ぎ」反動といった意味では、さらに続くと考えられる。
市場のテーマを再訪する。アナリストが読み解くテーマの本質
米金利上昇の相場への影響と投資戦略のポイント
米金利が急上昇する背景とは
米金利上昇が世界景気に及ぼす影響とは
日本は円安圧力への懸念に注意
米金利上昇に備えた投資戦略とは
吉田恒の為替ウイークリー
3月の米ドル/円を予想する
2月の米ドル/円は、米金利上昇の割には米ドル高とならず、米国株安の割には米ドル安にもならず、方向感の乏しい小動きが続いた。
90日MAかい離率で見ると、米金利は「上がり過ぎ」、一方米国株は、ナスダック指数は「下がり過ぎ」だが、NYダウは「下がり過ぎ」懸念が強くない。
3月も小動きが続くか、動くとしたら相対的には米ドル安リスクか。3月の米ドル/円は113円半ば~116円半ば中心のレンジを予想。
吉田恒の為替デイリー
日銀の円金利上昇阻止策を検証する
世界的な金利上昇の中で、日銀は2月、円金利の上昇を容認しない方針を発表した。
ただ円金利は、米金利の影響を強く受ける。米金利上昇の本格的な再燃になったところが、日銀の円金利上昇阻止策の正念場となるだろう。
吉田恒の為替デイリー
米国の「新ビナイン・ネグレクト」政策
約40年ぶりの米インフレ懸念となっている。インフレ対策のポリシー・ミックスは、金融と財政を引き締め、結果としての通貨高の容認。1980年代前半のインフレ下の米ドル高容認は、「ビナイン・ネグレクト(優雅なる黙認)」と呼ばれた。
40年前の米インフレ局面の教訓は、行き過ぎた米ドル高、その後の反動など為替相場の乱高下をもたらしたということがあった。
吉田恒の為替ウイークリー
危機回避より危機拡大に要注意の「ウクライナ相場」
米金融市場は、これまでインフレ懸念を主因に金利上昇・株安が続いたため、ウクライナ危機が回避された場合に想定されるリスクオンの金利上昇・株高よりも、ロシアがウクライナに侵攻した場合に想定されるリスクオフの金利低下・株安の反応のほうが大きくなる可能性あり。
円のポジションも売りに傾斜していることから、リスクオンのさらなる円売り拡大より、リスクオフの円買い戻しのポテンシャルが大きいと思われる。
吉田恒の為替デイリー
金相場が再び2000米ドルを突破する条件
年初来高値を更新してきた金相場だが、2000米ドルの大台を超えるまでは短期的な「上がり過ぎ」への警戒も強くはなさそう。
ただ、このところ連動性を強めている米金利は、短期的にも中長期的にも「上がり過ぎ」懸念が拡大。インフレ懸念が続く中で、米金利がさらにどれだけ「上がり過ぎ」拡大に向かうかが、金相場の上昇見通しを考える上でも注目。