松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
国家金融
私は常々国家金融、政府金融は小さくすべきだと言ってきました。何故そう思うか、アメリカを例に考えてみましょう。もしFEDが連邦銀行預金を個人から受け入れます、と発表したら、たとえアメリカであれ、かなりの額が株式市場から逃げ出し、「取り敢えずある程度は分...
分散
本日、当社において外債の取り扱いを始めることを発表しました。第1弾は、世界銀行の発行する、豪ドル建て4.05%クーポンの4年債です。プレスリリースの中にも書いたのですが、マネックスはこの数ヶ月間いろいろな形でお客様に「異なる」、「新しい」、「多様な」...
窓販
郵便局がETFなどの投信の窓販をすることに前向きらしい。さて、私はこのことにつき、どう考えるか。個人投資家を増やす為、間接金融から直接金融への移行を促す為、という大義の下であるから、勿論基本的には歓迎したい。一方で民業圧迫という意見もある。あまりケチ...
夏のうた
夏と言うには未だ早いですが、今日の東京はかなり暑い日でした。前から何度かつぶやきに書いてますが、夏は創作活動を低迷させると思います。古今集にも夏の歌はあまりありませんし、百人一首でも夏の歌はたったの4首だけです。詩の世界でも、立原道造のソネットなど、...
そば屋とお酒
私は日本食党です。朝はご飯つぶにふりかけ、昼は出前のそば。ここまでは判で押したように毎日同じで、夜はほぼ毎晩仕事のディナーなのですが、寿司屋に行くことがやはり多いです。確かに寿司には全く目がないのですが、本当はそば屋に行きたいと密かに思っていることが...
対外純資産
2002年末の日本の対外純資産残高は約175兆円で、前年比で僅かに減ったものの、諸外国に較べると圧倒的に大きく、12年間連続で世界最大の債権国となりました。世界最大の債務国は御存知アメリカ合衆国で、ざっと日本の倍額の純債務(プラスとマイナスが逆です)...
ロスカット
日本という国は、つくづくロスカットが下手な国だと思います。戦争も、敗色が濃厚になっても行き着くところまで行ってしまい、原爆が投下されて、しかも2発も投下されてようやく終戦し、その為にソ連まで参戦してしまうというおまけ付きでした。戦後の責任の取り方もど...
ロードマップ
アメリカ、ロシア、EU、国連の共同で起草した中東和平案「ロードマップ」が条件付きですがイスラエルの閣議で受諾されました。もちろんこれは膨大な交渉や駆け引きのほんの端緒に過ぎないかも知れませんが、条件付きとは言え、イスラエルの閣議がパレスチナ独立国家の...
過去の判断
かつてシカゴにあったトレーディング・ハウス、オコナーの話は随分前につぶやきで書いたことがあります。オプション理論の生みの親、フィッシャー・ブラックから聞いた話なのですが、オコナーでは毎日、一日の終わりにトレーダーのポジションを全て会社が召し上げていま...
資本収支
我が国の資本収支をいつも注意深く見ています。日本がアルゼンチン化するか否か、即ち国民が母国を見捨てて資本が逃避しているかどうか、を見極める一手段として気にしています。過去17年間の資本収支の平均は月マイナス8000億円です。毎月8000億円の資本が流...
FRB
グリーンスパンFRB議長がアメリカ国民向けに英語とスペイン語で、「あなたが誰であろうと、お金に関してはよく理解して判断することが、あなたとあなたの家族の将来の家計を安定させます」というCMをテレビとラジオで流し始めます。連銀のHPに行くと、「お金につ...
介入
広辞苑第五版によると、介入とは「問題・事件・紛争などに、本来の当事者でない者が強引にかかわること。」とあります。為替の世界では介入というと、各国政府・中央銀行などの通貨当局が自国通貨が一方向に行き過ぎたと考えた時に、市場に於いて直接市中銀行との間で自...
2兆円
りそなの資本毀損を受けて、金融システムの安定を図る為に、政府は2兆円の公的資金の投入を決定しました。中途半端でない徹底的な規模は、銀行は潰さない、金融システムは決して不安定にさせない、という政府の決意の表れであり、そのこと自体は高く評価されるべきだと...
経済指標
私が証券業界に入った頃は、日本の機関投資家が外債投資を活発にしていく真っ只中で、じきにアメリカの国債の3〜4割を購入するようになる訳ですが、今考えると土地バブルに勝とも劣らない狂乱の時代でした。当時はアメリカで何かしらの経済指標が出るとなると、7時前...
合成の誤謬
「あなたにもできる構造改革」という話を何度かしてきました。即ち、政府が言っている構造改革の一つの大きな部分は政府がお金を何に使うかという問題であり、そうであれば最初から政府にお金を貸さないで自分でお金の行き先を決めれば、自ずと構造改革はできると。具体...
仮説
先日(土曜日)、仕事で大宮に行きました。その帰りにJR京浜東北線の吊革に掴まり、車窓の風景をずっと見ていました。中学・高校の6年間、私は毎日北浦和という駅から西日暮里まで通学していたのですが、まさにその区間の風景を眺めていました。そして驚いたことに、...
若葉
この時期、街はむせぶような若葉の匂いに充ちてきます。毎年あの匂いを嗅いで、夏がそこまで来たことを知ります。しかしあの匂いには不思議なこともいくつかあります。先ず、なに故にあれほど強い匂いがするのでしょう?花が匂うなら分かります。交配する為に昆虫を呼び...
個人と組織
個人の倫理と、組織の倫理の間に大きな隔たりを感じることが多くあります。相手が民間企業でも、官庁でも、担当の人と交渉などをしていると(担当者は必ずしも現場の人でなく、責任者である場合も多いのですが)、「私個人的には同感なのですが、社としては云々」といっ...
威嚇射撃 その2
昨日のつぶやきに対しては膨大な数のリアクションを頂きました。それらを総合してみますと、完全に説が一致している訳ではないのですが、恐らく以下が真説と思われます。即ち、『発射時には弾は真っ直ぐ飛ぶように、細長い弾が空気抵抗を受けにくくする目的で、弾を高速...
威嚇射撃
警官が空に向かって発砲する威嚇射撃。あの弾は一体どこに行ってしまうのでしょう?上に向かって発射された弾は重力加速度によってブレーキが掛かり、やがて上空の或る一点で止まり、再び重力加速度によって今度は加速されて落下してきます。勿論空気抵抗によって上りも...