東京は暖かい日が続いています。気温が安定してきたので、種蒔きの季節です。朝顔、ひまわり、松葉牡丹などなど、どれも大体発芽適温が20度から25度程度なので、ちょうど今頃が蒔き時のようです。あの小さな何の変哲もない粒から、あれだけ綺麗な、そして複雑な形をした花が咲くのは驚きです。朝顔にはいろいろな種類がありますが、変わり種の朝顔の造りを見ると、そのタネとのギャップにはただ呆然とします。
タネのメカニズムは不思議です。水分と温度をきっかけに発芽する訳ですが、20度という温度は当然植物だけでなく動物にも大きく作用するでしょう。ヒトは季節によってそれほど行動パターンが違わないように感じますが、実はかなり無理をしているのかも知れません。本来ヒトは今頃どういう行動に走るのだろう?などと考えてみるとちょっと愉快な気持ちになりました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。