グリーンスパンFRB議長がアメリカ国民向けに英語とスペイン語で、「あなたが誰であろうと、お金に関してはよく理解して判断することが、あなたとあなたの家族の将来の家計を安定させます」というCMをテレビとラジオで流し始めます。
連銀のHPに行くと、「お金については勉強することがイッパイ」という表表紙、裏表紙双方入れて8ページの簡単なプレゼンがあり(URLは下記参照)、まぁ当然のことが書いてあるのですが、貯蓄に関しては「早く始めれば、それだけあとでイッパイ手にできる」と書かれており、借金に関しては、「クレジットカードを使ったり、家を担保にお金を借りる前によく考えましょう。衝動買いはせず、毎月のクレジットカード利用額に上限を設けましょう。」などと書かれています。アメリカ経済の成長を支えてきた、個人消費のレバレッジをそうっと下げようとしているのでしょうか。アメリカに於いては株式市場では経済に強気の見方が、債券市場では弱気の見方が主流ですが、グリーンスパンは随分慎重ですね。とても気になります・・・。
URL→ http://www.federalreserveeducation.org/fined/psa.pdf
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。