サンプラザ中野さんとはひょんなきっかけで仲良くさせて頂いています。元々中野さんが執筆されている雑誌の取材で当社にいらしたのが始まりなのですが、その後意気投合し、(株)アミューズのHPのIRサイト「サンプラザ中野の株主への道」に於いて、この2年間ほど株や経済に関する対談を続けてきました。
一方で、マネックスメールで毎週木曜日に「株式ロックンロール」というコラムも書いて頂いています。中野さんの視点はとてもユニークで、かつ的を得ていて、「マーケット」という仕組みを大変良く理解されているという印象があります。直接マーケットには関係ありませんが、中野さんの説く国会改造案は圧巻です。曰く、「国会議員の給料を1億円とかにすべきだ。そうすればもっと有能でいろいろな人が国会議員になろうとして政治は良くなる筈だ」というものです。
有能な人が政治家になろうとするだけでなく、古くからの付き合いで投票をしている人も、「1億円?」と聞くともっと真面目に誰に投票するか考えるでしょうし、きちんとした政治をしなければ真剣に批判もするでしょう。マーケットの自律的作用と同じ原理です。蓋し名案。そんな中野さんとの対談を中心に「株本(かぶぼん)」という本が本日、日本経済新聞社から発刊されました。「投資を楽しむための集中講義7コマ」という副題のある、初心者に分かり易い本です。緑の表紙の目立つ本なので、本屋さんで見かけたら手に取ってみて下さい。
「(株)アミューズ」企業研究会もマネックス主催で5月9日に行います。詳しくはこちら、
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/benkyo/top.html
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。