マネックス証券 マネックス・ユニバーシティ 暗号資産アナリスト 松嶋真倫/マネックス仮想通貨研究所(マネックスクリプトバンク株式会社運営)がビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)に関する市況をウィークリーでお届けします。価格情報を含む今週の振返りと、来週の動向をぜひご覧ください。
毎週金曜日に更新
BTC(ビットコイン)は米国大統領選挙テレビ討論会の内容で左右されるか、米CPIにも注目
今週のビットコインは、レイバー・デー明けの米国株が大幅下落したことを背景に、軟調な展開となった。
来週のビットコインは、第2回目となる米国大統領選挙のテレビ討論会の内容で左右されるか、8月の米消費者物価指数にも注目。直近、上値としてBTC=933万円(65,000ドル)、下値としてBTC=789万円(55,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は米雇用統計等により景気後退懸念が高まるとさらなる売りに警戒
今週のビットコインは、米国での利下げ観測が高まったことで一時急騰したが、エヌビディア[NVDA]の決算に対する警戒感からたちまち急落した。
来週のビットコインは、8月のISM関連指数と雇用統計が景気後退を示唆する内容だった場合、さらなる売りに警戒が必要である。直近、上値としてBTC=939万円(65,000ドル)、下値としてBTC=795万円(55,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は底堅い展開を予想、ジャクソンホール会議と中東情勢に左右されるか
今週のビットコインは、米国景気後退懸念やイラン・イスラエルの対立、企業による大口買い、米国政府関連アドレスの動向などが影響し、乱高下する展開となった。
来週のビットコインは底堅い展開を予想。ジャクソンホール会議と中東情勢に左右されるだろう。直近、上値としてBTC=929万円(63,000ドル)、下値としてBTC=811万円(55,000ドル)を意識する
BTC(ビットコイン)は米国景気後退懸念が意識される中でも逃避資産として買われると予想
日経平均が急速な円高進行とともに歴史的な大暴落を記録し、世界同時株安が広がる中で、ビットコインも大きく下落した。
来週のビットコインは、逃避資産としての見方から、米国景気後退懸念が意識される中でも相応に買われると予想する。上値としてBTC=955万円(65,000ドル)、下値としてBTC=808万円(55,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)はFOMCを通過し夏季休暇前の売りが強まる可能性、イスラエル情勢も要注視
ビットコインはトランプ共和党大統領候補(以下、トランプ氏)のビットコインカンファレンス登壇への期待により一時は上昇したが、イベント通過後に急落し、いってこいの展開となった。
来週のビットコインはFOMC(米連邦公開市場委員会)を通過し、夏季休暇前の売りが強まる可能性がある。イスラエル情勢次第ではさらなる売りに警戒したい。直近、上値としてBTC=1,050万円(70,000ドル)、下値としてBTC=900万円(60,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は米国企業決算とFOMCの内容次第で上値の重い展開が継続か、ETH(イーサリアム)現物ETFへの本格流入が待たれる
ビットコインは、米国でイーサリアム現物ETFが晴れて上場したが、米国株が大きく下落する中で上値の重い展開となった。
来週のビットコインは米国企業決算とFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容次第で上値の重い展開が継続すると予想。8月に入ってからのイーサリアム現物ETFへの本格的な資金流入が待たれる。直近、上値としてBTC=1,064万円(70,000ドル)、下値としてBTC=912万円(60,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)はトランプ氏再選への期待で買いが継続する可能性、ETH現物ETFは上場なるか
ビットコインは、トランプ・ラリーへの期待が高まり、米国株とともに堅調に推移した。米国のビットコイン現物ETFに連日で数億ドル規模の資金が流入し、BTC=1,017万円(65,000ドル)を上抜けた。
来週のビットコインはトランプ氏の再選への期待で買いが継続する可能性がある。S&Pやナスダックの急落には要警戒。23日にイーサリアム現物ETFは上場なるか。直近、上値としてBTC=1,095万円(70,000ドル)、下値としてBTC=939万円(60,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)はETH現物ETFの動向次第で買い戻し優勢を予想、トランプ共和党大統領候補の発言にも注目
ビットコインは、特定機関による大口売却への懸念から下落したが、米国の現物ETFへの資金流入が強まり底堅く推移した。
来週のビットコインは米国のイーサリアム現物ETFの動向次第で買い戻し優勢の展開を予想する。共和党大会におけるトランプ共和党大統領候補の発言にも注目したい。直近、上値としてBTC=969万円(60,000ドル)、下値としてはBTC=888万円(55,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は各国政府等による売却懸念が根強いが底入れは近いと予想、ETH現物ETFの承認が鍵か
ビットコインは、現物ETFへの資金流入とともに買いが強まる場面もみられたが、特定機関による大口売却への懸念が強く、軟調な展開が続いた。
来週のビットコインは、マウントゴックスや各国政府、マイナーらによる売却懸念が根強いが、底入れは近いと予想する。米国におけるイーサリアム現物ETFの承認が鍵となるか。直近、上値としてBTC=1,030万円(64,000ドル)、下値としてはBTC=886万円(55,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)はさらなる下落リスクは残るが、イーサリアム現物ETFへの期待が相場全体を支えるか
ビットコインは、米国の利下げ観測が後退する中で米国株に先行して売られる展開となったが、BTC=1,027万円(65,000ドル)付近では底堅く推移した。
来週のビットコインはさらなる下落リスクは残るが、イーサリアムの現物ETFへの期待が相場全体を支えるか。直近、上値としてBTC=1,106万円(70,000ドル)、下値としてはBTC=1,027万円(65,000ドル)、この水準を割り込んだ場合はBTC=948万円(60,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)はFOMC後の短期的な売りに警戒だが底堅い推移を予想、トランプ前大統領発言が注目を集める
ビットコインは、米国で主要経済指標およびFOMCの結果を受けて利下げ観測が後退し、売り優勢の展開となった。
来週のビットコインはFOMC後の短期的な売りに警戒だが底堅い推移を予想する。米国大統領選挙に関連して暗号資産への注目が高まり、相場にもポジティブな影響が及ぶ可能性はある。直近、上値としてBTC=1,099万円(70,000ドル)、下値としてBTC=1,020万円(65,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)はFOMC次第で米ドル建ての史上最高値をトライするか
ビットコインは、米国で利下げ観測が高まる中、米国株とともに堅調に推移した。米国、香港、英国に続いて豪州でも現物ETFの取扱いがスタートし、投資家参入の期待が高まった。
来週のビットコインはFOMC(米連邦公開市場委員会)次第で米ドル建ての史上最高値をトライする可能性がある。直近、上値としてBTC=1,154万円(74,000ドル)、下値としてBTC=1,061万円(68,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は米雇用統計等次第で相場が左右される、ブラックロックのイーサリアム現物ETFは承認なるか
ビットコインは、現物ETFの資金流入が回復する中、一時はBTC=1,095万円(70,000ドル)を突破したが上値の重い展開となった。
来週のビットコインは米雇用統計等次第で相場が左右される。ブラックロックのETH現物ETFが承認されるかにも注目。直近、上値として史上最高値付近であるBTC=1,158万円(74,000ドル)、下値としてBTC=1,017万円(65,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は日本円建てで史上最高値を更新、米国におけるイーサリアム現物ETFの承認でさらなる上昇に期待
ビットコインは、米国金利の低下が一服し、もみ合いとなった。しかし、米国でイーサリアム現物ETFの承認期待が急速に高まり、イーサリアムが高騰する中で、日本円建てで史上最高値を更新した。
来週のビットコインは米国でイーサリアム現物ETFが承認されればさらなる上昇に期待。PCE指数の結果にも要注目。直近、上値としてBTC=1,158万円(74,000ドル)、下値としてBTC=1,049万円(67,000ドル)を意識する。
5月24日早朝に米国でブラックロック等を含む8銘柄のイーサリアム現物ETFが承認された。
BTC(ビットコイン)は米国金利の低下が続けば買いが強まると予想、現物ETFの資金フローにも注目
ビットコインはもみ合いの展開が続いていた。しかし、米国の主要インフレ指標の鈍化を受けて利下げ観測が高まり、米国株とともに急上昇した。S&Pとナスダックが過去最高値を更新する中、BTC=1,026万円(66,000ドル)付近まで高騰した。
来週のビットコインは米国金利の低下が続けば買いが強まると予想する。米国株の上昇を受けて現物ETFの資金流入が強まるかにも注目。直近、上値としてBTC=1,120万円(72,000ドル)、下値としてBTC=933万円(60,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は米CPI次第で買い支えられる展開を予想、悪材料相次ぐ中で上値は重いか
ビットコインは、米国の利下げ観測で一時は上昇するも、暗号資産関連企業の取り締まりなども懸念される中で上値の重い展開となった。
来週のビットコインは米CPI次第で買い支えられる展開を予想するも悪材料が相次ぐ中で上値は重いか。直近、上値としてBTC=1,014万円(65,000ドル)、下値としてBTC=858万円(55,000ドル)を意識する。
ビットコインの半減期とは?過去のアノマリーを振り返り相場展開を予想
ビットコインの半減期とは?
ビットコインの相場を半減期ごとに振り返る
ビットコインは半減期アノマリーで3000万円を超える?
ビットコインの半減期アノマリーが継続する条件を考える
BTC(ビットコイン)は米国企業決算や香港ETFなど好材料なければ半減期前後の売りに警戒
ビットコインは米国で現物ETFの資金流入が回復し次第に買いが強まった。香港における現物ETFへの期待で一時BTC=1,109万円(72,500ドル)付近まで高騰し、日本円建てでは史上最高値を更新した。しかし、米国で現物ETFが再び流出超過に陥り、米3月消費者物価指数では利下げ観測が後退し、BTC=1,040万円(68,000ドル)付近まで急落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容や香港の現物ETF期待を受けて買い戻しが強まったが上値の重い展開が続いた。
来週のビットコインは米国企業の決算発表や香港における現物ETFの成立など好材料があれば買いの勢いを取り戻す可能性がある。特段材料がなければ半減期前後の売りに警戒。直近、上値としてBTC=1,132万円(74,000ドル)、下値としてBTC=918万円(60,000ドル)を意識する。
BTC(ビットコイン)は半減期前に買いの勢いを取り戻す可能性はあるが上値は限定的か
ビットコインは、堅調な米経済指標を受けて利下げ期待が後退し、売りが強まった。現物ETFの資金フローの停滞や政府押収分の売り圧懸念など悪材料が相次ぎ、BTC=985万円(65,000ドル)付近まで急落した。米雇用統計の発表も控える中でもみ合いの展開が続いた
来週のビットコインは半減期前に買いの勢いを取り戻す可能性はあるが、仮に上昇を再開したとしても上値は限定的か。直近、上値としてBTC=1,121万円(74,000ドル)、下値としてBTC=909万円(60,000ドル)を意識する
BTC(ビットコイン)は米国株とともに米雇用統計等次第で左右されるか、暗号資産関連訴訟への懸念も高まる
ビットコインは現物ETFの資金フローが流出超過に転じる中でBTC=951万円(63,000ドル)付近まで下落した。しかし、英国でビットコインETN(上場投資証券)を取扱う計画が発表されたことや、現物ETFへの資金流入が回復したことでBTC=1,072万円(71,000ドル)付近まで急上昇した。暗号資産関連の訴訟問題が再燃し上値の重い場面もみられたが、利下げ期待で米国株とともに買いが継続した。
来週のビットコインは米国株とともに米雇用統計等の結果次第で値動きが左右される展開を予想。暗号資産関連の訴訟問題への懸念で上値が重くなることも考えられる。直近、上値としてBTC=1,117万円(74,000ドル)、下値としてBTC=906万円(60,000ドル)を意識する。
- 松嶋 真倫
- マネックス証券 マネックス・ユニバーシティ 暗号資産アナリスト
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大阪大学経済学部卒業。都市銀行退職後に暗号資産関連スタートアップの創業メンバーとして業界調査や相場分析に従事。2018年、マネックスグループ入社。マネックスクリプトバンクでは業界調査レポート「中国におけるブロックチェーン動向(2020)」や「Blockchain Data Book 2020」などを執筆し、現在はweb3ニュースレターや調査レポート「MCB RESEARCH」などを統括。国内メディアへの寄稿も多数。2021年3月より現職。
著書:『暗号資産をやさしく教えてくれる本』(あさ出版)