松嶋 真倫 の記事一覧

松嶋 真倫
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 暗号資産兼ゴールドアナリスト
都市銀行にて金融実務を経験後、暗号資産関連スタートアップの創業期に参画し、市場分析・業界調査に従事。2018年にマネックスグループ入社。以降、ビットコインをはじめとするデジタルアセットからマクロ経済環境まで、金融市場を横断した調査・分析および情報発信を担う。FinTech・次世代金融領域のリサーチ統括、各種レポートや書籍の執筆、国内主要メディアへのコメント・寄稿、イベント登壇などを行う。2021年3月より現職。

著書:『暗号資産をやさしく教えてくれる本』(あさ出版)

ビットコイン(BTC)最新動向と相場予想

BTC(ビットコイン)はECB理事会と米CPIを控え方向感を探る展開か、中東緊迫化による原油高が重石
今週のビットコインは、米FRB(米連邦準備制度理事会)当局者発言を受けて利上げ観測に振られる展開となった。米国による対イラン攻撃も重なって一時BTC=76,000ドル(約1185万円)台まで下落したものの、その後は金融引き締めへの警戒が和らぎ、BTC=81,000ドル(約1263万円)台まで急反発した。 来週のビットコインは、ECB(欧州中央銀行)理事会や米CPI(消費者物価指数)を受けた金利動向が相場を左右する一方、米イラン情勢への警戒から上値の重い展開が予想される。 直近の価格レンジとして、上値はBTC=83,000ドル(約1294万円)、下値はBTC=75,000ドル(約1170万円)を意識する。
BTC(ビットコイン)は米雇用統計をにらみ方向感を探る展開か、米イラン情勢には警戒
今週のビットコインは、前週から続く米ドル安の流れを追い風に BTC=80,000ドル(約1272万円)を突破したものの、中東情勢への警戒や米ハイテク企業の決算、ジャクソンホール会議を見極める動きから上昇が一服した。 来週のビットコインは、米雇用統計で労働市場の鈍化が確認されれば利上げ観測の後退から買いが強まりやすい一方、米イラン情勢を巡るインフレ懸念も残り、神経質な展開が予想される。直近の価格レンジとして、上値はBTC=83,000ドル(約1319万円)、下値はBTC=75,000ドル(約1192万円)が意識される。

ゴールドマーケット解説

金(ゴールド)はウォーシュFRB議長のタカ派講演で急反落、今週(8月31日週)は米雇用統計とG20が反発を占う
先週(8月24日週)の金価格は、米財務省による国債買い戻し増額を背景に週半ばまで上昇したものの、28日のウォーシュFRB議長の講演がタカ派と受け止められて急落。9月FOMCの利上げ観測が高まり、週間では▲3.2%(4,603→4,455ドル)となった。 今週(8月31日週)の金価格は、9月4日発表の8月米雇用統計が焦点。雇用の持ち直しが確認されればウォーシュ議長のタカ派姿勢が裏付けられて金の重しとなり、弱さが続けば利上げ観測の巻き戻しから反発しやすい。8月31日から9月1日にはG20が控え、イランへの二次制裁も議題となるだろう、そして、9月3日にはウォラー理事の発言が予定されている。
金(ゴールド)は米国債買い戻し増額発表を背景に3ヶ月ぶりの高値、今週(8月24日週)は米PCEとジャクソンホールが焦点
先週(8月17日週)の金価格は、米財務省が長期国債の買い戻し増額を発表したことをきっかけに急伸し、週間では+5.2%(4,376→4,603ドル)と3ヶ月ぶりの高値をつけた。財政の持続性への懸念からドルが売られ、代替資産としての金に資金が向かった。 今週(8月24日週)の金価格は、8月26日の7月米PCEと8月27~29日のジャクソンホール会議が焦点。8月28日にはウォーシュFRB議長が就任後初の講演に臨む。インフレが上振れしても、金利上昇が財政リスクとして読まれるかぎり金の重しになるとは限らず、どちらの経路が優勢になるかが分かれ目となる。