吉田恒の為替デイリー 【為替】「アベノミクス円安・株高」との類似と相違
日本株の上昇と円安(米ドル高)の連動が続いている。似たような株高と円安の高い相関関係が続いたのはアベノミクス相場と呼ばれた2013~2015年だった。 ただ当時は日本の金融緩和による円安だったのに対し、今回は米利上げによる米ドル高といった点が大きく異なる。米金融政策次第では米ドル安(円高)に転換する可能性があるだろう。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】米ドル/円を決めるのは金利か株か?
高値更新が続く日本株と米ドル/円の上昇が連動している。アベノミクス時代に、やはり米ドル/円は日本株との連動が3年以上も続いたことがあったが、今回とは事情が違うようだ。 米ドル/円と金利、株との関係を再点検する。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】6/5~9の米ドル/円を予想する
先週はそれまでの「米金利上昇=米ドル高」が反転し、米ドル/円は141円手前から、一時138円台まで反落となった。 米金利上昇が一巡したのは、6月FOMCで利上げ見送りの可能性が高まったことが一因。これには米債務上限交渉で歳出削減が決まった影響もあるのではないか。 今週は翌週にFOMCを控える中で、利上げ見送り観測が強まるようなら、米ドル/円も反発は限られる展開となりそうだ。米ドル/円は137~142円中心での展開を想定。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】「米金利低下=米ドル安」が限られた理由
6月2日に発表された米5月雇用統計で、NFPが予想を大きく上回る増加となると、米金利は大幅に上昇。それに連れて米ドルも反発となった。 そもそも米2年債利回りの場合なら、4.3%からさらに大きく低下するのは、金融政策との関係から難しい段階になっていた可能性もあるだろう。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】債務上限法案とFRB利上げ政策の転換
米債務削減法案が成立することで、歳出が削減される見通しとなった。金融システム不安浮上による信用収縮と合わせて、財政面でも景気へのマイナスの影響が予想される中で、インフレ対策の利上げの必要性は一段と低下する可能性。 FRBの金融政策は、利上げより利下げへ転換するポテンシャルが高くなってきただろう。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】為替介入「アラート」の見分け方
5月30日に財務省、日銀、金融庁の三者会合が開かれたことを受けて、円安への為替介入再開の可能性へ注目が再燃した。 為替政策担当者の間には、為替介入決定を表現する一種の不文律がある可能性がある。それを参考に今回の為替介入の可能性を考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】メキシコペソ/円に「リスク」はないか?
高値更新が続くメキシコペソ/円は、今週に入り新たな大台である8円突破含みの動きとなってきた。メキシコペソ/円の「止まらない上昇」にリスクについて、今回は考えてみたい。
吉田 恒
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ストックボイス 【為替】米ドル/円、151円更新の可能性はあるのか?
・先週から米ドル/円が140円を上回ってきたが、米2年債利回りの上昇とほぼ重なった動きとなっている。この先の行方も米金利の動...
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吉田恒の為替デイリー 【為替】続・米金利で考える米ドル/円の行方
米ドル/円は先週から140円を上回ってきた。米ドル/円上昇は、このところ米2年債利回りなど米金利の上昇とほぼ連動していた。この関係が続くなら、この先の米ドル/円の行方は米金利の動向次第ということになる。 米2年債利回りとの関係から、この先の米ドル/円のシナリオについて考えてみる。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】6月の米ドル/円を予想する
5月の米ドル/円は、年初来の米ドル高値更新となった。米利下げ予想の修正で米金利が大きく上昇したことに引っ張られた面が大きいだろう。 米ドル/円は120日MAや52週MAとの関係から下落トレンドが展開している可能性が高く、その意味では上昇は一時的な動きと考えられる。徐々に過去の「一時的な上昇」を超えそうな動きになってきたが、米金利との関係からそれにも自ずと限度がありそう。 以上を踏まえ、6月の米ドル/円は135~145円で上昇が行き詰まる展開を想定。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】続・為替介入再開の可能性を考える
米ドル/円が140円を超えてきた。円安阻止介入が「ある理由」、「ない理由」について改めて考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】続・大統領選挙でトルコリラはどうなる?
5月14日に行われたトルコ大統領選挙の得票数上位2名による決選投票が、28日に予定されている。今のところ、現職のエルドアン大統領の勝利が有力との見方になっているようだ。 トルコリラ/円がすでに約9年もの長期下落相場が続いた主因は、エルドアン大統領の独特の経済政策と見られてきただけに、リラ安トレンド転換は選挙結果次第となりそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】行き過ぎた円安、そして限界の円安
5年MAかい離率で見ると、30%以上は米ドル/円の「上がり過ぎ」限界圏。足元の同かい離率は20%程度だが、かなり「上がり過ぎ」懸念は強いと言えそうだ。 同じく円の総合力を示す実質実効相場で見ると、マイナス20%以上が円安の限界圏。最近にかけて同かい離率はマイナス20%に接近していると見られるため、対米ドル以上に総合力での円安行き過ぎ懸念が強い可能性あり。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】米金利で考える米ドル/円の行方
3月に金融システム不安が浮上して以降、米金利は大きく低下し、その後も安値圏で保合いが長く続いていたが、先週後半から保合いを上放れとなった。 米金利がどこまで上昇するかを受けて、目先的な米ドル/円の反発の目安を考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】よみがえる円安の限界「真の黒田ライン」
2015年6月、当時の黒田日銀総裁による「実質実効為替レートからすると、ここからさらに円安に振れるということは、普通に考えればありそうにない」との発言は、アベノミクス円安が終止符を打つきっかけとなった。 これを参考に「円安の限界」について考察する。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】5/22~26の米ドル/円を予想する
先週は、米6月利上げ予想再燃などをきっかけに、米金利が保合い上放れ、それに連れる形で米ドル/円も年初来高値更新となった。 この間の上限を突破した直後のため、米金利、米ドルとも上昇余地を探る展開が続きそうだ。ただ移動平均線や金利との関係からすると、140円以上は行き過ぎ懸念も強まる可能性あり。 以上を踏まえ、今週は136~141円中心の展開を想定。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】為替介入再開の可能性を考える
米ドル高・円安が140円の大台に接近してきた。そこで、過去の為替介入パターンを参考に、米ドル売り・円買い介入再開の可能性について考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】どこまで円安に戻るのか?
米ドル/円が年初来の米ドル高値・円安値を超えてきた。ではこの米ドル高・円安はどこまで続くかについて、主に移動平均線、そして金利との関係から考えてみる。 結論としては、140円程度までは戻す可能性はありそうだが、2022年10月の151円更新に向かうことはないのではないか。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】米政府デフォルトと金利、為替の関係
米債務上限拡大を巡る政府と議会の交渉が続く中で、米2年債利回りなど米金利が一時上昇する場面も見られた。ではこれは、上限の拡大が遅れ、米政府がデフォルト(債務不履行)状態に陥ることでの米国債価格下落(利回り上昇)を織り込む動きかと言えば違うのではないか。 米政府のデフォルトが現実味を帯びた2011年8月、米国債価格はむしろ上昇し、利回りは低下した。そして、米ドル/円は米金利低下に連れる形で下落となった。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】南アランド急落と新興国通貨のリスク
南アフリカランド/円は、過去1年近くで2割を大きく上回るほどの下落となった。5年MAかい離率との関係などからすると、これは「上がり過ぎ」の反動が主因か。 同じく新興国通貨であるメキシコペソも、対円の5年MAかい離率では記録的な「上がり過ぎ」の可能性がある。そのため、どこかのタイミングで反動に向かう可能性に要注意。
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