吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
毎営業日更新

米金利急騰で変わる為替、株との関係
米10年債利回りが一時1.3%以上に急騰、米ドル高を後押しした。過去の米景気との関係からすると、米10年債利回りは2%以上へと一段の上昇に向かう方向性。しかしながら、短期的には「上がり過ぎ」懸念も強く、一気に1.4%突破するのも困難か。
米金利(債券利回り)上昇により、イールドで比較した場合、2020年3月のコロナ・ショック後から続いてきた債券に対する株式の優位性がほぼ終了した。それが株買いの変化につながる可能性に注目。
高値警戒域に接近する新興国通貨
南アフリカランドやメキシコペソといった新興国通貨の上昇が続いている。世界的な株高、リスクオンで基本的にリスク資産と位置付けられる新興国通貨が選好されているということだろう。
ただ、新興国通貨/円の反発は、経験的には5年MAが限界圏だった。南アフリカランド/円、メキシコペソ/円とも、そんな5年MAに接近してきたことは気になるところ。
トルコリラ「6年安」は終わったのか?
トルコリラ/円は52週MAを大きく上回り始めた。これは、6年以上続いた下落トレンドではなかった現象だけに、トレンドが上昇へ転換した可能性を感じさせる意味で注目。
一方、90日MAとの関係を見ると、短期的な「上がり過ぎ」懸念が拡大している。目先的には上昇一服の可能性がある。金利差が有効となる「下がったところは買い」がワークする状況に変わり始めた可能性にも注目。
豪ドル/円は90円にどこまで迫れるか?
豪ドル/円は80円の大台を上回り、2年2ヶ月ぶりの水準まで上昇してきた。52週MAとの関係を参考にすると、豪ドル高・円安の「目標」は82~90円か。
この間の豪ドル高、対米ドルで見るとNYダウなど株高と高い相関関係が続いてきた。その意味では、豪ドル/円も90円にどこまで迫れるか一番の鍵は株価が握っている可能性。
米ドル高一服の理由と今後の行方
米ドル/円が先週にかけて一時105円台後半まで一段高となったのは、テクニカルな理由が大きかっただろう。一方今週に入り反落となったのは、金利差の追随がなかったことなどが原因か。
ただISM指数などを参考にすると、米金利には基本的に大幅上昇リスクがありそう。米金利上昇、金利差米ドル優位拡大で、米ドル「売られ過ぎ」の反動が入りやすい構図には著変なしか。
暗号資産の「上がり過ぎ」と為替への影響
テスラ発表などをきっかけに、BTCは再上昇し、経験的には「上がり過ぎ」懸念が強くなってきた。
経験を参考にすると、BTCは1ヶ月以内に5万米ドル前後でピークアウトして下落に転じ、そのタイミングで株安・円高になる可能性あり。
米ドル/円「脱・小動き」の目標水準
米ドル/円は先週から105円を上回ってきた。そんな米ドル/円の特徴は、長く続いた小動きからの「上放れ」ということ。
似たような「脱・小動き」を参考にすると、この動きは110円以上への米ドル一段高の始まりの可能性がある。金利、株の動きなどがそれを正当化できるかが鍵になりそう。
ユーロ安の理由と今後の行方
ユーロ/米ドルは先週一時1.2米ドル割れとなった。さすがにこれは、金利差から見ても「下がり過ぎ」の可能性があった。
ただ、「コロナ・ショック」後の金利差と為替のかい離はほぼ是正された。金利差に連動して、ユーロ「買われ過ぎ」の修正がこの先も入りやすい状況が続きそう。
3年前「仮想通貨バブル崩壊」との類似
代表的な暗号資産、ビットコイン(BTC)の年末年始の乱高下は、これまでのところ3年前「仮想通貨バブル崩壊」とされた局面と値動きパターンが似ている。
この類似が続くなら、BTC暴落後の最初の反発はそろそろ一巡し、暴落第二幕がいつ始まってもおかしくなさそう。
続・米ドルが買われやすい「本当の理由」
米ドル/円は半年以上ブロックされてきた90日MAも上抜けたことで、当面上値余地を探る展開が続きそう。
「コロナ後」は、金利差で示す水準より米ドル高圏で推移していたが、足元ではそれもほぼ是正されたことで、米ドル買い戻しが広がりやすくなっているのではないか。
重大岐路を迎えているトルコリラ/円
トルコリラ/円の反発が広がっている。ただし、90日MAや52週MAとの関係からすると、下落トレンドが続く中での一時的な反発に過ぎないなら、反発もここまでだろう。
逆に、さらに反発が続くようなら、これまで続いてきた下落トレンドではなかった現象となるだけに、すでに上昇トレンドへ転換した可能性に注目が高まりそう。
暗号資産暴落の類似が示す「未来チャート」
「止まらない上昇」から一転暴落となった先週の株式相場だったが、それに先行したのはビットコイン(BTC)など暗号資産だった。
その暗号資産、過去の暴落にはプライスパターンに一定の類似性があった。それを参考にすると、4月にかけて続落するリスクあり。株、為替への影響も注目される。
暗号資産暴落、3年前との類似。そして株・為替との関係とは
先週、米国株などが何度か急落する場面があった。ところで、暗号資産のビットコイン(BTC)は年明けから間もなく暴落していたが、結果的に暗号資産暴落を後追いする形で株急落となったのは、基本的に3年前と同じだった。
じつは、そんな3年前の暗号資産暴落と最近の暴落の値動きパターンはこれまでのところとてもよく似ている。この先も似た動きが続くなら、暗号資産は続落リスクがあるので、3年前のような暗号資産下落・株安が続き、為替も円高に転換する可能性にも注目!?
米ドルが買われやすい「本当の理由」
今週株安が拡大すると為替市場では米ドル買いが目立った。これについて、「コロナ後」続いてきた「リスクオン(株高)の米ドル売り」の対極に位置付けられる「リスクオフ(株安)の米ドル買い」との説明がある。
「リスクオンの米ドル売り」が続く中で、米ドルは「売られ過ぎ」懸念が拡大した。その意味では、最近の米ドル買いは、「売られ過ぎ」の反動の影響が基本ではないか。
為替・金利・株「異常値」続出の示唆
米金利「下がり過ぎ」、米ドル「売られ過ぎ」の可能性といった「異常値」が続出している。これを見ると、米金利上昇で米ドル買い戻しのポテンシャルが高そう。
株はイールドレシオで見ると、債券に対する圧倒的な優位性がほぼ是正された可能性。その意味では金利上昇は株売りにつながりやすくなっている可能性あり。その株、日米相対株価は、空前の日本株割安・米国株割高となっている。
米ドル/円と日米相対株価の関係
昨年3月の「コロナ・ショック」一段落の後から、株高・米ドル安・円高が続いてきた。その中で、日米相対株価は日本株割安・米国株割高が空前の水準まで拡大した。
経験的に、日本株割安・米国株割高拡大の転換は、米金利底打ちのタイミングと一致してきた。米金利が上昇すると、日本株割安・米国株割高の修正が一段と進む可能性あり。
豪ドル高一段落後のシナリオとは?
豪ドル/米ドルは年末年始で一段高となり、最近も高値圏での推移となっている。これをうまく説明できるのは、資源価格などコモディティーの総合指数であるCRB指数。
ただCRB指数は、「上がり過ぎ」懸念が強くなってきた。経験則通りに、CRB指数が「上がり過ぎ」修正で反落、それに豪ドルも連動するなら、0.75米ドルを大きく割り込む可能性も!?
暗号資産暴落は株安・円高の示唆!?
先週にかけてBTCなど暗号資産が暴落した。BTC暴落は、2017年12月からも起こったが、暴落が広がる中で株安、円高も起こった。
2017年12月からのBTC暴落と、最近にかけての暴落ではプライスパターンの類似性もあるだけに、今後の株・為替への影響も注目か。
ユーロ/米ドルが示す「コロナ後」相場の変化
ユーロ/米ドルは、連動の対象が「コロナ後」の株価から、今年に入り金利差に変わってきた。
その金利差、とくに米金利には過去の経験を参考にすると大幅上昇リスクもありそう。また、ポジションもユーロ買い・米ドル売りに大きく傾斜している可能性があるため、米金利上昇などの米ドル買い戻し材料に過敏な反応となる可能性あり。
米金利「サプライズ上昇」のシナリオ
米金利は年明け以降急騰。米金利は、ISM指数と相関性が高いので、この金利急騰は、景気回復への追随の可能性が高そうだ。
FRBは金融緩和を続ける見通し。ただ、政策金利とのかい離を参考にすると、ゼロ金利を続けても、米長期金利が足元の1%台から2%超へ一段と上昇する可能性はありそう。