52週MAで考える豪ドル
豪ドルが反落している。対円では78円台から22日には75円台へ、対米ドルでも0.74米ドル台から一時0.72米ドル割れとなった。最近の株安の影響が大きいだろう。では、豪ドルの反落のメドはどのように考えたら良いか。
豪ドルは、最近にかけて対円、米ドルで52週MA(移動平均線)を大きく上回った(図表1、2参照)。経験的には、このような値動きは豪ドル高が一時的ではなく、継続的、つまりトレンドとして展開している可能性を示している。
【図表1】豪ドル/円と52週MA (2008年~)
【図表2】豪ドル/米ドルと52週MA (2010年~)
一方で、豪ドル高トレンドが展開する中でも、相場なので一時的な下落はある。そんな一時的な下落は、経験的には52週MA前後までがせいぜい。足元で、豪ドルの52週MAは、73円程度、0.68米ドル程度。
以上をまとめると、かりに一時的な豪ドル下落としても、そのきっかけになっている株安をにらみながら、最大で73円前後、0.68米ドル前後は想定する必要があるだろう。
また、そんな52週MAを大きく、長く割り込むようなら、経験則からの判断としては、豪ドル安が一時的ではなく、その背景になっている株安が一時的ではない可能性も想定する必要が出てくるだろう。
※9月25日(金)分の吉田恒の為替デイリーは都合により休載とさせていただきます。