吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
毎営業日更新

米新政権と米ドル/円の関係
米新政権スタートの後は、米ドル/円は当面一方向へ動くことが多かった。
クリントン政権以降のプライス・パターンを参考にすると、米ドル安なら90円へ、米ドル高なら120円に向かう見通しになる。
米長期金利の「大幅上昇リスク」
米長期金利、10年債利回りが年明け以降1%を上回り急騰した。ところで、米金利は代表的な景気指標の1つ、ISM製造業景況指数と一定の相関関係が続いてきた。それによると、米10年債利回りは3%へ向かう可能性すらありそう。
米金利の一段の上昇は、為替相場では米ドル買い要因だが、米株にとっては下落リスクの可能性も。FRBも、米金利急騰回避が、当面の重要課題になる可能性あり!?
豪ドル高の限界、そして反落のリスク
先週、ユーロ/米ドル反落に対し、豪ドル/米ドルは「高止まり」。これは、原油などコモディティー相場上昇の影響か。ただそのコモディティー相場も「上がり過ぎ」懸念が拡大。
年明け以降、豪ドル/米ドルは金利差との関係が逆転。金利差との関係からすると、0.75米ドル割れへ反落するリスクあり!?
102円半ば~104円半ば、どちらに抜ける?
米ドル/円は、過去半年以上90日MAを上限、それを2%下回った水準を下限としたレンジ中心の上下動が続いてきた。足元のこのレンジは102.4~104.5円。
年明け以降の米ドル/円は下値トライが先行、その後急反発。ただ、これまでのところ上述のレンジ内での上下動にとどまっている。レンジ・ブレークが、当面のトレンドを決める可能性も注目。
ユーロ安・米ドル高にふれやすい理由
昨年3月「コロナ・ショック」一段落の後から、ユーロ高・米ドル安が続いてきた。ただその中で、ユーロはかなり「買われ過ぎ」懸念が強くなっている。
加えて、昨年末頃から金利差よりユーロ高・米ドル安に転換した可能性がある。以上のように見ると、ポジションに金利差の要因も重なり、きっかけ次第でユーロ安・米ドル高にふれやすくなっている可能性あり!?
米ドル・キャリー逆流で米ドル高・株安?
「コロナ後」の米ドル安・株高は、米ドル・キャリー取引、米ドル売り・株買いが一因の可能性があった。
そうであれば、先週からの米金利上昇、米ドル高で、米ドル・キャリー取引が逆流することで、株高から株安へ転換する可能性も注目か。
米ドルが買い戻される「もう1つの理由」
先週後半から米ドル反発が目立ってきたが、これには米ドルの「売られ過ぎ」懸念が強く、買い戻し材料に反応しやすくなっている影響もあるだろう。
円ポジションも記録的な買い越し(米ドル売り越し)となっていることから、全体的な米ドル買い戻しに連れやすくなっている可能性あり。
豪ドル高の理由、そしてそのリスク
豪ドル/米ドルは高値更新が続いてきたが、それは米国株高と連動してきた。「コロナ・ショック」で起こった金利差からかい離した高過ぎる米ドルの修正が基本か。
株高と連動した豪ドル高・米ドル安により、金利差とのかい離は昨年末までにほぼ是正された。今後株安、米金利上昇などをきっかけに、米ドル安の修正(米ドル高・豪ドル安)となるリスクも要注意か。
ユーロ高・米ドル安の理由と今後の行方
ユーロ/米ドルの高値更新が続いている。これはユーロが買われているというより、米ドル全面安の結果と考えることが基本だろう。
昨年3月「コロナ・ショック」でのパニック的米ドル買いで、金利差から大きくかい離したユーロ安・米ドル高となった。最近にかけてのユーロ高・米ドル安は、金利差で正当化できる水準への回帰が基本だったのではないか。
米ドル安、対豪ドルは警戒域か
年末年始で米ドル安が拡大したが、どの通貨を対象とするかによって「評価」にはかなり差がありそうだ。
たとえば、52週MAとの関係で見ると、対円での米ドルはとくに「下がり過ぎ」ではなさそうだが、対豪ドルでは「下がり過ぎ」警戒域に入っているといった具合。
「コロナ後」株高・米ドル安の変化に注目
「コロナ後」一般化した「リスクオンの米ドル売り」。これは、「コロナ・ショック」で起こった金利差からかい離した高過ぎる米ドルの修正が基本で、それはほぼ一巡した可能性。
株高を口実とした米ドル売り、「リスクオンの米ドル売り」に限界が出てきたなら、それに株安拡大も重なった場合は米ドル安の調整が大きくなるリスクも要注意か。
「コロナ後最強通貨」豪ドルの上昇は続くのか
「コロナ後」、豪ドルは対米ドルで4割も上昇、その意味では「コロナ後最強通貨」。
ただ「コロナ後」豪ドル高の株や金利差との関係を考察すると、今後は豪ドルのさらなる上昇も限られるようになっていくのではないか。52週MAとの関係でも、すでに「上がり過ぎ」懸念が強くなってきた可能性あり
為替の「低ボラ化」を否定した2020年
昨年は、主要通貨の年間変動率が軒並み10%を大きく下回り、為替相場全体が構造変化により「低ボラ化」したとの見方すら浮上してきた。
ただ今年は豪ドル/米ドルを筆頭に年間変動率が軒並み10%を大きく上回り、「低ボラ化」は否定された。これが「コロナ・ショック」などの影響による一過性の結果に過ぎないかが、2021年に改めて問われることになる。
「リスクオンの米ドル売り」の変化
今年3月の「コロナ・ショック」後、伝統的な為替相場と金利差との関係は大きく崩れ、株高・米ドル安が基本として展開してきた。これは「リスクオン(株高)の米ドル売り」とされた。
この「リスクオンの米ドル売り」の本質は、異常事態「コロナ・ショック」で起こった金利差からかい離した「行き過ぎた米ドル高」の是正ではないか。対円以外では、金利差との関係がほぼ正常化してきたことから、今後の為替は株より金利との連動を回復しそう。
「合意なき離脱」回避の英ポンドを考える
英国のEUからの「合意なき離脱」は回避された。では英ポンド反発は続くだろうか。
近年、英ポンドの大幅な反発は、「売られ過ぎ」の反動によってもたらされることが基本だった。その観点でいえば、足元の英ポンドには「売られ過ぎ」懸念もないため、反発は限定的にとどまるのではないか。
米ドル/円が動き出す2つの鍵
「コロナ後」、株高が展開する中で、米ドル/円は約2円のレンジを上下動しながら緩やかな下落トレンドが続いてきた。
そんな米ドル/円の流れに変化が出る鍵は、株高に変化が出るか、そして足元で102.8~104.9円のレンジをブレークするかに注目。
2021年の新興国通貨を予想する~予想中心はメキシコペソ4.5~5.6円、ランド6.1~7.6円~
メキシコペソ/円の上下限は、これまでは購買力平価や5年MAが参考になってきた。それを前提にすると、来年にかけては4.5~5.6円中心の展開が予想される。
南アフリカランド/円は、5年MAを上限、それを2割下回った水準を下限としたレンジ中心での推移が続いてきた。それを参考にすると、来年にかけて6.1~7.6円が予想の中心。
2021年のユーロと豪ドルを予想する~ユーロ高、豪ドル高とも反転する可能性~
「コロナ後」ユーロ高・米ドル安となったのは、「コロナ・ショック」を受けた金利差からの米ドル割高是正が主因の可能性。
その米ドル割高はほぼ是正された可能性。そして52週MAとの関係からすると、「コロナ後」ユーロ高・米ドル安は終盤で、1.25米ドル前後がせいぜいか。
豪ドル/米ドルもユーロ/米ドルとほぼ同様の構図。2021年にかけて、豪ドル高・米ドル安は0.75~0.8米ドルで一巡する見通しか。
2021年の米ドル/円を予想する ~「超円高」という可能性 ~
「コロナ後」米ドル全面安となった。その一因は、金利差とかい離した米ドル高の是正。それは円以外の通貨に対してはほぼ終わりつつあるが、対円ではなお続く可能性あり。
金利差との関係からすると、2021年にかけて100円割れ、いわゆる「超円高」の可能性あり。52週MAとの関係参考にすると、米ドル/円「下がり過ぎ」の可能性出てくるのは90~95円からか。
米ドル/円が「今週大きく動く」理由
12月の米ドル/円は、経験的にはよく動き、とくに4年に一度の米大統領選挙年の12月は大幅なレンジとなってきた。
先週までの米ドル/円は小動きが続いているが、上述の経験を参考にすると、クリスマス前最後の大きなイベントになる今週のFOMC前後の動きには期待したい。