吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
毎営業日更新
【為替】「間違い」も多かった円売りの理由
「歴史的円安」が展開する中で「円売りの理由」とされたものの中には、都合の良い後付けで「間違い」と思われるものも少なくなかった。円安一段落を受けて、再確認してみる。
【為替】161円の円安とは何だったのか?(後編)
前編では、161円までの歴史的円安が投機円売りの主導で起こった可能性があることを見てきた。
後編では、161円からたった1ヶ月で141円まで米ドル/円が急反転した背景を考えてみる。
【為替】161円の円安とは何だったのか?(前編)
米ドル/円は2024年になると、2022、2023年と2年連続で記録した高値の151円を大きく超えて、7月初めには1986年以来となる161円まで一段高となった。それはまさに「歴史的円安」と呼ばれる動きだった。
ただし、その後はたった1ヶ月で141円まで約20円もの米ドル/円暴落が起こった。歴史的円安とその後の急激な円高への戻りの背景について、前後編2回にわたり考えてみる。
【為替】転換点を迎えた可能性のある投機円売り
先週、CFTC統計の投機筋のポジションが約3年5ヶ月ぶりに買い越しに転換した。長く続いてきた投機筋円売り戦略が大きな転換点を迎えた可能性がありそうだ。
ただ、投機筋が円買い戦略拡大に動くことはまだ当面考えにくい。そのためには、金利差円劣位の一段の縮小などが必要だろう。
【為替】金利差縮小と円高のペースを考える
今後は、米利下げ開始で日米金利差円劣位の本格的縮小局面に移っていく。具体的な金利差円劣位縮小と投機筋の円買いへの転換について、最近とよく似た構図にあった2007年のケースと比較しながら考えてみる。
【為替】日銀利上げと世界的株暴落の関係
7月31日の日銀利上げ決定後から、世界的な株暴落が広がった。日銀には、2000年8月のゼロ金利解除がITバブル崩壊の世界的株暴落のダメ押し役になった先例もあった。そこで改めて、日銀利上げと世界的な株安の関係について検証してみる。
【為替】実質実効レートで考える循環的円高
円の総合力を示す実質実効レートには、過去5年の平均値である5年MAを2割以上下回るとサイクルボトムを付けて、5年MAを回復するまで反発に向かうパターンがあった。
今回もこのパターン通りなら、円は総合的な安値を極め、2022年1月以前の円高水準へ戻る循環的反発局面に移った可能性がある。
【為替】投機筋はどう動く、円売り再燃はない!?
CFTC統計の投機筋の円売り越しは、7月初めに過去最高規模に拡大したが、その中で米ドル/円は161円まで上昇した。投機筋の記録的な円売り越しは、先週にかけてほぼ消滅したが、その中で米ドル/円は一時141円台へ急落した。
米ドル/円の変動に影響力の大きい投機筋がこれからどう動くかを考えてみる。
【為替】メキシコペソ/円の今後のシナリオ
メキシコペソ/円は、2024年までの4年間で倍以上に上昇、大幅な金利差メキシコペソ優位の中で投資家に大きな利益をもたらした「最強通貨ペア」だった。しかし最近にかけて最大で25%も急落した。
今後のメキシコペソ/円のシナリオについて考えてみる。
【為替】52週MAで考える円高への基調転換
今週一気に141円まで米ドル安・円高となった動きは、さらに一段と米ドル安・円高に向かうあくまで「通過点」に過ぎないのか。それとも2021年1月の101円から展開してきた米ドル高・円安トレンドにおける一時的な反動に過ぎないのか。
相場を予想する上で、それが複数年継続するトレンド(基調)か、一時的な動きに過ぎないかの見極めは重要。その見極め方法として、52週MA分析を考えてみる。
【為替】米ドル/円を巡る「2007年との類似」
大幅な金利差円劣位が長期化する中で投機筋の円売りが「バブル化」した。最近とよく似た状況は2007年にもあった。2007年は9月から米利下げが始まる見通しになると、投機円売りはあっと言う間に消滅し、米ドル/円も急落に向かった。
今後の米ドル/円の行方を考える上で、「2007年との類似」に注目してみる。
【為替】円急反騰の理由と今後のシナリオ
1986年以来の161円を記録した歴史的円安だったが、この1ヶ月間に急激な勢いで円高に戻すところとなった。
「170~180円とまだまだ円安は続く」、「もう円高に大きく戻すことは難しい」という声も少なくなかった中で、なぜ円急反騰が起こったかについて改めて考えてみる。
【為替】曲がり角を迎えた投機円売り戦略
ヘッジファンドの取引を反映しているCFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越しは、7月初めに記録したこの間の最高から、最近にかけて大きく縮小した。
これは、投機円売り戦略(円キャリー)が幾つかの前提条件の変化により、すでにピークを過ぎて規模の縮小化に向かっていることを示しているのではないか。
【為替】円売りバブルとどう付き合うべきか
2024年に入り150円を超えて161円まで円安となった動きは、主に投機筋の円売り「バブル」化によってもたらされたものだと考えてきた。その意味では、最近にかけての急激な円高への戻りは、「円売りバブル」の破裂の可能性があると考えている。
では、この円売りバブル相場にどう付き合えばよかったのか、改めて整理してみる。
【為替】日銀利上げから急激な円高になった理由
日銀は7月31日に利上げを決め、その中で為替相場は大きく円高へ動いた。
3月のマイナス金利解除のケースなど、日銀利上げでも為替は円安で反応することがむしろ多かったが、今回はなぜ円高に反応したのか。その背景を考えてみる。
【為替】「円高、8月末145円」説を検証する
CFTC統計の投機筋の円売り越しは7月に急ピッチで縮小したが、これは2007年6月に過去最高の円売り越しを記録した後からの縮小ペースに似ていた。
似たペースがこの先も続くなら、8月末に円売り越しは消滅し、それに伴い円高へ一段と戻る見通しになるが、そのために何が必要かについて検証してみる。
【為替】転換の兆しが出てきたメキシコペソ高・円安
歴史的円安の終了、円安トレンドの転換について、52週MAとの関係に注目しているが、それを早々とブレークし始めたのがメキシコペソ/円など一部のクロス円だ。
【為替】歴史的円安は161円で終わったのか?
先週、米ドル/円は一時151円台まで急落した。では歴史的円安は、あの161円で終わったのか。それとも7月に大きく円高に戻した動きの方があくまで一時的に過ぎないのか。
それを判断する上で52週MAとの関係を手掛かりにする考え方について確認する。
【為替】投機円売り「バブル破裂」の始まりか
今週に入り、米ドル/円、クロス円と軒並み急激に円高へ戻す展開となった。この背景には、極端に行き過ぎた投機筋の円売り、「円売りバブル」の破裂が始まっている影響があるのではないか。