記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

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吉田恒の為替デイリー
【為替】「トランプ・ショック」米ドル売りの「主役」
いわゆる「トランプ・ショック」が広がる中で、株価は暴落、米ドルは下落したが、米金利は教科書通りの低下ではなく逆に急上昇となった。 なぜ株価暴落というリスクオフ局面でも米金利は上昇したのか。そして米金利が上昇した中でなぜ米ドルは下落したのか。 それらを追跡すると、「トランプ・ショック」での米ドル売り主導役の姿が浮かび上がってきた。
【為替】関税撤回の鍵を握る円安是正のシナリオ
トランプ米大統領は4月9日、一部関税発動の一時停止を発表した。では、このまま日本に対する関税発動は回避できるか。日米交渉でその焦点の1つに浮上してきたのが円安是正だ。 米貿易赤字削減に有効な円安是正で合意することにより、関税発動を回避できるかについて考えてみる。
【為替】「トランプ・ショック」の円買いは誰か
トランプ大統領の相互関税発表を受けて世界的な株価暴落が広がる中で、米ドル/円は一時144円台まで米ドル安・円高となった。では、世界的な株価暴落の中で米ドル売り・円買い取引の中心となったのはどういったところだったかについて考えてみる。
【為替】「トランプ・ショック」と円売りの転換
2007~2008年に展開した大幅な金利差円劣位を拠り所とした円売りブームが完結したきっかけは2008年10月の「リーマン・ショック」だった。 ここ数年は、それ以来の「第2次円売りブーム」と言っても良いのではないか。「トランプ・ショック」が今回の円売りブーム転換のきっかけになる可能性を考えてみる。
【為替】米経済悪化ならどこまで米ドル安になるか
2025年第1四半期の米実質GDPが、2022年前半以来のマイナス成長に転落するとの予想が出てきた。 その上で、トランプ政権の関税政策がさらに米景気を悪化させ、米経済がインフレと景気後退の同時進行「スタグフレーション」に陥る懸念も浮上している。 米経済の悪化がどこまでの米ドル安をもたらすかについて考えてみる。
【為替】「関税ショック」でどこまで円高になるか
トランプ大統領が4月2日、関税政策を発表すると世界的に株価が急落、米金利も大きく低下する中で、米ドル/円は150円台から一時145円割れ近くまでの「暴落」となった。 この「関税ショック」により、この先、米ドル安・円高がどこまで広がる可能性があるかについて考えてみる。
【為替】円高150円割れを演出した「謎の金利上昇」
日本の長期金利は、「世界一の経済大国」である米国の長期金利の影響を強く受ける。その意味では、2月を中心に起こった米長期金利の低下傾向を尻目に、日本の長期金利が大きく上昇するという動きは異例であり、「謎」だったのではないか。 「謎の金利上昇」と円高の関係を再検証する。
【為替】円買いへの転換、ヘッジファンドは成功したか
ヘッジファンド(以下、ヘッジF)など海外の投機筋は、2024年7月に161円まで米ドル高・円安が広がった局面では積極的な円売りに動いたと見られたが、最近は逆に積極的な円買いに転換した可能性が高い。 円買いポジションは、これまでのところ金利差ではなお不利ながら、比較的大きく円高になったことから、総合的には含み益の状況が続いている可能性が高そうだ。
【為替】続・なぜ「トランプ円安」予想は外れたのか
トランプ米大統領肝入りの関税政策は4月2日が大きなヤマ場となりそうだ。 トランプ氏の経済政策は、当初は米国株高、米金利上昇、米ドル高をもたらすとの見方が多かったが、これまではむしろ逆の展開になっている。それはなぜか、今回は考えてみる。
【為替】「スタグフレーション」と米ドル安
米経済がインフレと景気後退が同時進行する「スタグフレーション」に陥る懸念が浮上してきた。スタグフレーションが現実味を帯びてくるなら、米ドル安になるのではないか。 1999年に米ドルに続く「第2の基軸通貨」との期待を集めて始まった欧州統一通貨、ユーロが大きく下落したのは欧州経済のスタグフレーション懸念がきっかけとされた。その例を振り返ってみる。
【為替】「予防的利下げ」再現の米ドル安リスク
3月19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)でQT(量的引き締め)の減速が決定されたが、これについて事実上の金融緩和との受け止め方も少なくなかったようだ。その上で改めて、2019年の「予防的利下げ」が再現する可能性も意識され始めたのではないか。
【為替】米ドル安・円高は146円で終わったのか?
米ドル/円は3月に146円台まで下落したが、その後は最近にかけて150円台まで反発した。では当面の米ドル安・円高はあの146円で終わりだったのかについて考えてみる。
【為替】クロス円中心に広がる円高への基調転換
クロス円が先行する形で、過去1年の平均値である52週MA(移動平均線)を長く、大きく下回る動きが広がっている。米ドル/円も先週(3月17日週)まで7週連続で52週MAを下回った。 このような値動きは、基本的に複数年続く流れ「トレンド(基調)」が円安から円高へ転換したことを示している可能性が高い。
【為替】「日米金利差拡大=円安」の行方を考える
日米金利差(米ドル優位・円劣位)縮小が一息つくと、米ドル/円も米ドル高・円安に戻す展開となった。では、この先どこまで米ドル高・円安に戻す可能性があるかについて、日米金利差拡大を主な手掛かりに考えてみる。
【為替】トランプ政権で米ドル売りへ転換の類似
投機筋の米ドル・ポジションが先週売り越しに転換した。 このように政権スタートを前後して米ドル買いから米ドル売りへ転換したのは、実は政権1期目の2017年も同じだった。 2017年はさらに米ドル売り拡大に向かったが、今回はどうかについて考えてみる。
【為替】日銀、FOMC、そして金利差縮小の円高
相対的に低い日本の金利が上昇する一方で、相対的に高い米金利が低下する中、最近にかけて日米金利差(米ドル優位・円劣位)は縮小する傾向にあった。 3月19日に行われた日米の金融政策決定会合を受けて、この流れは継続する可能性が高まったようだ。
【為替】円金利の急上昇で後退する円安リスク
日本の金利が最近にかけて大きく上昇したことを受けて、金利差(円劣位)拡大余地がこれまでよりかなり限られる見通しとなってきた。これは、金利差との関係からは円安リスクが後退するという意味になる。
【為替】なぜ「トランプ円安」予想は外れたのか?
米ドル/円は、トランプ大統領が就任する少し前に158円まで上昇したが、その後はほぼ一本調子で下落し、先週(3月10日週)は146円台まで下落した。トランプ政権がスタートすると米ドル高・円安に向かう予想が多かったと思われるが、これまでのところは「真逆」と言える展開ではないか。ではそれはなぜか。
【為替】米ドル高・円安に戻るシナリオとは?
投機筋に円の「買われ過ぎ」懸念がある。 ではこの修正が入るなどにより、どこまで米ドル高・円安に戻る可能性があるかについて考えてみる。
【為替】円安誘導批判と異次元緩和、YCC(イールドカーブ・コントロール)の関係
トランプ米大統領の「日本が円安誘導を止めなければ関税を課す」という発言は、断続的に円買い介入を行うなどむしろ円安阻止に苦労してきた現実に対してあまりにも無理解だと感じた人は多そうだ。 ただし、大幅円安のきっかけとなった異次元緩和やYCC(イールドカーブ・コントロール)を指摘されると反論に困るかもしれない。
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吉田 恒
マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長
大手の投資情報ベンダーの編集長、社長等を歴任するとともに、著名な国際金融アナリストとしても活躍。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊、2016年トランプ・ラリーなどマーケットの大相場予測をことごとく的中させ、話題となる。
機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なう。
2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務める。2019年11月より現職。
書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。
<主な著書>
「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)
「FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則」(ダイヤモンド社)
「アノマリーで儲ける!FX投資術」(双葉社スーパームック)
「これから来る!「超円安」・「超株高」の本命シナリオ」(カンゼン)
「そうだったのか!FX大相場の真実」(ビジネス社)
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