松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
反転
土砂降りのようなマーケットです。あらゆることが裏目にばかり出て、或いは悪い方にばかり解釈されて、マーケットは下がり続け、世界のエクイティ価値が下がり続けています。どんなことにも表と裏、良い側面と悪い側面、と云うように両サイドがあるものですが、今はネガ...
気持ち
私は元々がトレーダーなので、マーケットの動きに敏感です。株価などの動きが、如実に気持ちに影響し、そして気持ちは身体に影響します。ですから今のマーケットの動きは、流石に応えます。しかし意識的に気持ちを入れ替えると、スーッと身体が軽くなっていきます。気持...
リスク・マネー
油価格が大幅に下落しています。夏の頃に比べて半値になってしまいました。高い時は下がることを願っていた訳ですが、実際に下がってみると更に大きな問題を作っているようにも見えます。アメリカの金融機関とオイル・マネー。この二つが世界に流動性、リスク・マネーを...
けんか
久し振りに喧嘩をしました。喧嘩にも色々な種類があります。一般的に見て、私は喧嘩は多い方かも知れません。幼稚園生の頃、小学生、中学生の頃、とても小さくて非力な私は、決して勝てる筈もないのに、何度も喧嘩を挑んだことがあります。やがて大きくなると、物理的な...
デタント
昨日・今日は、ポカポカとした日溜まりのような、そんな感じのマーケットでした。デタント=緊張緩和、とでも云いましょうか。各国の金融機関への公的資金資本注入が安心感を醸成したのか、或いは売られ過ぎだと感じた投資家がリターンを狙って押し目買いに入ったのか、...
献金返上
今日は久し振りに、ちょっと政治に関する疑問を。昨今、政治献金の返上の報道をよく聞きます。もらうべきでない所から献金をもらっていたことが発覚した場合に、その献金をもらった所に返上すると云う、アレです。そのアレですが、アレで本当にいいのでしょうか?と云う...
1ヶ月
重要なイベントは、9月15日と9月21日(アメリカ時間)に起きました。 先ずは9.15。リーマン・ブラザーズが倒産しました。この会社が倒産すべきだったのか否か-それは私には分かりません。しかしベア・スターンズは救済され、リーマンは救済されなかった。こ...
勉強
マーケットに暖かい陽が差したのも束の間、株式市場はまた大きく崩れてしまいました。この激しいボラティリティには、流石に閉口します。個人投資家の皆様にあられては、色々な意味で大変厳しい時期が続いていることと思いますが、当グループとしては、少しでも個人投資...
純米
マーケットは二日連続で上昇し、久し振りにいい感じです。暫く重めのテーマが続いたので、今日はちょっと一息、お酒の話でもしましょう。私はほぼあらゆる種類のお酒を飲みます(因みに肝機能は至って正常で、最近も健康診断をしたのですが、全てA、先生も呆れるほどの...
学習効果
株式市場が、ようやく火を噴きました。アメリカを始めとする各国政府は様々な手を打ってきましたが、どれも決定打にはならず、不発が続いていました。ところが、簡単に云うと「金融機関の資本部分への公的資金注入」を決めて明らかにした途端、マーケットは一気に好反応...
不安の除去
マーケットは更に混迷を深めています。世界中の株が売られ、マネーが縮小しています。あらゆる視点から見て、今の状況は、資本市場にとってまさに未曾有の異常事態だと思います。バブルの崩壊は今迄も何度もありました。しかし今回の問題は、先日のつぶやきでも書いたよ...
投資銀行モデル
今日もマネックスグループ(株)CEOの松本としての立場で書かせて頂きます。最近、投資銀行モデルが崩壊したなどと云われています。これはリーマン・ブラザーズの倒産や、飛ぶ鳥を落とす勢いであったアメリカの投資銀行が相次いで経営危機に陥り、商業銀行と合併した...
説明
今日はマネックスグループ(株)CEOの松本として書かせて頂きます。マーケットが溶けるように崩れています。上から砂を落とし続けて出来る砂山は、尖って高く立っていくと、どこかで必ず崩れます。「均衡に達した物は崩れる」とも説明出来ますが、これがバブルが崩れ...
5/8
今日は敢えてマーケットの話題から離れて書きましょう。5/8(八分の五)と云っても、ポテトチップスのことではありません。以前にもつぶやきで書いたことがありますが(2000年11月20日<タイム・トリップ>)、むかし生まれ育った町に久し振りに行くと、全て...
機を見るに敏
世界が荒れています。今日の日本の株式市場の動きも、尋常ではなかったと思います。明らかに新領域、ニュー・テリトリーに入ったように見えます。人の気持ちは面白いもので、或るモメンタムが付くと、どこまでもそれが続くと思い勝ちです。ITバブルの時は、ネット産業...
トンネル
この数ヶ月間、長いトンネルの中に入っているようです。経済や、マーケットや、色々なことが。来る日も来る日も、何かが起こる。嬉しいことならいいのですが、どちらかと云うと逆です。困ったもんです。こんな時には、以前にも紹介したことがありますが、陸游(南宋の詩...
新型名刺
新しい名刺のアイデアを思いつきました。名刺を交換するとドンドン手持ちの数が増えていきます。物理的に持っていても、嵩張って邪魔になりますし、検索も出来ません。そこで多くの人はデジタル情報として蓄積することを考えます。自分で打ち込んだり。秘書に打ち込んで...
民営化
IPOは株式市場の華!!-これは私が或る本の帯に、推薦の文句とした書いたものです。その本とは、「IPO市場の価格形成」なる本で、神戸大学大学院の忽那(くつな)教授が書かれたものです。忽那先生は、資本市場、マーケットを本当に研究されている、日本には大変...
本当の差
金融安定化法案が否決され、アメリカ株式市場は暴落しました。ダウ平均が777ドル安。一日の動きとして、史上最大の下げ幅です。しかしこれ、本当に史上最大の下げでしょうか?下げ「幅」は史上最大ですが、下げ「率」では7%程度で、911のテロの時の下げ率よりも...
ドルの行方
週末に、或る会議で、ドルの行方について議論しました。アメリカ政府に対するアドバイザーや、中国人民銀行の幹部、中東の政府系財閥のCEOなどとの議論だったのですが、重要で、且つ或る意味で対立する軸がそれぞれ参加し、それぞれの視点を明解に述べたので、とても...