昨日・今日は、ポカポカとした日溜まりのような、そんな感じのマーケットでした。デタント=緊張緩和、とでも云いましょうか。各国の金融機関への公的資金資本注入が安心感を醸成したのか、或いは売られ過ぎだと感じた投資家がリターンを狙って押し目買いに入ったのか、或いは継続する波の単なる上昇部分なのか、或いは人間の性質として下ばかりは見続けていられないので上を見たのか。事実は目の前にあるものひとつですが、真実は複数あり得て、しかもその内容は中々分かりません。
しかし私は思うのですが、これは人の根本的な性質のひとつ、「希望」の為す業ではないでしょうか。人が何よりも好きで忘れられない味-希望。その希望が、こう云う雰囲気と動きを作るのでしょう。悲観と希望が織り成して、あらゆる波を作っているのかも知れません。
そしてこの2つは、自分の意志だけで、持つことも、捨てることも出来ます。そして、未来を作るのは、希望です。今起きている問題が回復するには、長い道のりを経なければいけないでしょう。しかし昨日・今日のデタントの雰囲気を、忘れないことが大切だと思います。