マーケットに暖かい陽が差したのも束の間、株式市場はまた大きく崩れてしまいました。この激しいボラティリティには、流石に閉口します。個人投資家の皆様にあられては、色々な意味で大変厳しい時期が続いていることと思いますが、当グループとしては、少しでも個人投資家の方々のお役に立てるように、色々な形で精一杯対応しているつもりです。例えば最近始めたチーフ・エコノミストによる【村上緊急レポート】や【ウィークリーレポート】は、外資系投資銀行でシニア・エコノミストを務めていた村上による、まさに「機関投資家向け水準」の視点の提供です。是非御利用頂ければと存じます。

ところでマネックスグループ(株)、マネックス証券(株)、(株)マネックスFXを始めとしたグループ企業の間で、極最近始めたことがあります。それは、今まさにアメリカを中心に起きている金融界・資本市場での出来事を、グループ社員みんなで一緒に勉強しようと云うものです。グループ企業のひとつに、MBHアメリカと云う会社があります。そこから毎朝届けられるNYからのレポートを題材に、株式市場のことに限らず、債券市場、信用市場、金融政策、政府の危機対応、話題となっているCDSなどのデリバティブの仕組み、等々をみんなで勉強するのです。勉強と云っても堅いものではなく、メールレポートに対して自由にメールで質問をし、そのことに詳しい社員が答えたり、お互いに意見を云ったり、そう云うことを奨励しています。未だ始めたばかりなのですが、是非活発にして、きっと大きな成果に結びつけていきたいと願っています。

企業にとって最終兵器は人です。このような激動の環境下で、最大の防御も最大の攻撃も、人だと思います。翻って考えるに、この市場環境に於いて、個人投資家の方々にとっての最大の武器もやはり「ソフト」の部分でしょう。情報、知恵、考え方のフレームワーク。これらの提供に、グループ一丸となって取り組んで参りたいと思います。