今日はマネックスグループ(株)CEOの松本として書かせて頂きます。 本日、中間期の決算発表を行いました。15時にTDネットと云う開示システムを使い公表し、同時にホームページ上でも発表、引き続き記者会見、アナリスト向け説明会、国内機関投資家向け、並びに海外機関投資家向けテレコン(電話会議)と、一連の対応をします。
旧マネックス証券時代から通算すると、10年前から四半期に1回行っていますので、これで40回目の業績発表です。40回も行うと慣れるかと云うとそうではありません。確かに手続きには慣れます。しかし業績は常に変わっていきますし、当社として力を入れるポイントも、投資家の方々の興味のポイントも、時勢に併せて変化していきます。従って、「慣れ」は発生しないのです。 例えば今回の会社説明会資料では、初めて、バランスシートの内容について詳しい説明を行いました。これは昨今の金融界の動きの中で、その部分に投資家の方々の興味が集まっていると認識したからです。全てを審らかにしておりますので、当社のビジネスモデルが基本的にレバレッジを取っていないこと、事業戦略目的からいくつかの投資有価証券がありますが、全体の資本から考えると極めて限定的であること、などがお分かり頂けると思います。
全てはコミュニケーション。様々な関係者の方々に、当社をもっと理解して頂く努力を、もっとしなければいけないと感じています。
当社のビジネスモデルは、下方弾力性が強いと考えています。お客様のリスク管理を促進することによって、市場の激動期でも比較的にお客様のダメージが少なく、再度マーケットに入るアクティビティが、少なくともかつての証券会社モデルと比べると活発であったり。取扱商品も株式に限らず、FXや債券や、市場の上下に比較的左右されにくいオルタナティブ商品の組成と販売を行っていたり。そして市場の本当の激動期であれば、個人投資家の方々にとって一番プラスになるのは何にも増して情報や知恵・考え方だと思うのですが、そう云った面に大きく力を割いてきたり。
しかしそう云ったものの内容と効用を、きちんとコミュニケーション出来ているのか。感じることは、反省ばかりです。
3ヶ月後にはまた41回目の業績発表が来ます。その時は、いやそれまでの間も、当社を理解して頂くためのより良いコミュニケーションに努めていきたいと思います。本日は業務連絡のようになってしまい、申し訳ありません。