ゴールドの前週の振り返りと今週の展望を週次でお届けします。
国内外ともに金(ゴールド)は過去最高値圏で推移
先週の動き:堅調な米国指標と中東地政学リスクの綱引き相場 米雇用統計のサプライズ
今週の見通し:9日の9月FOMC議事要旨、10日9月CPI、11日9月PPIに注目
NY金は2,700ドル手前のレンジ 年内の利下げ幅見通しを計る9月米雇用統計
先週(9月23日週)の動き:ニューヨーク金先物価格(NY金)5営業日連続で史上最高値を更新し初の2,700ドル台 国内金価格は一時的円安で高値圏に
米新年度「つなぎ予算案」可決だが将来波乱の可能性大
今週(9月30日週)の見通し:9月米雇用統計、8月米雇用動態調査とパウエル議長などFRB高官発言に注目
NY金2,700ドル接近 押し目待ちに押し目無し
先週(9月16日週)の動き:FOMC材料出尽くし後にニューヨーク金先物価格(NY金)切り返し高値更新、国内金価格は円安効果で7月来の高値水準
大幅関税引き下げ効果が表れたインド金輸入
今週の見通し:9月27日(金)発表の8月PCEデフレーターとFRB高官発言に注目
過熱なき高値更新続くニューヨーク金先物価格
先週(9月9日週)の動き:ニューヨーク金先物価格(NY金)は年初から34回目の高値更新で2,600ドル台、国内金価格は円高に抑えられる
過去にも市場を動かしたWSJ観測記事
今週(9月16日週)の見通し:FOMC利上げ幅と同時に金利見通しに注目、日銀植田総裁発言にも注目 想定レンジNY金2,580~2,660ドル、国内金価格1万1650~1万1850円
FOMC前の模様眺め、NY金(ゴールド)は2,500ドル台前半のレンジ相場か
先週(9月2日週)の動き:リスクオフの現金捻出(キャッシュアウト)売りに上値を抑えられたNY金、JPX金は円高による下押し圧力高まり下げ幅拡大
新興国中銀7月ネット37トンの買い、一方中国人民銀は8月も増減なし
今週(9月9日週)の見通し:FOMC前の模様眺め 想定レンジNY金2,505~2,545ドル、JPX金1万1200~1万1600円
2,600ドルを視野に入れるニューヨーク金先物
先週の動き(8月26日週):NY金過熱感なき最高値更新、押し目は限定的。国内価格1万1700円が中心レンジ
ゴールドとプラチナの価格差過去最大更新1,600ドル超
今週(9月2日週)の見通し:6日(金)の8月米雇用統計失業率と同日のFRB高官発言に注目。想定レンジNY金2,520~2,570ドル、JPX金1万1600~1万1900円
NY金はイベント(パウエルFRB議長講演)通過で高値圏での滞留
先週(8月19日週)の動き:パウエルFRB議長発言で最高値圏維持のNY金、円安プレミアムが剥がれる国内金価格
7月中国金輸入量は、6月に続き大きく減少
今週(8月26日週)の見通し:コアPCEデフレーターから8月雇用統計に注目、想定レンジはNY金が2,510~2,560ドル、国内金価格が1万1,500~1万1,800円
欧米勢の本格参入で価格変動(ボラティリティ)が高まる可能性も
先週(8月13日週)の動き:NY金は年始から28回目の最高値更新、国内金価格は8月5日週の安値から大きく反発
持続するマクロ型の上昇相場、欧米投資マネーの本格流入に期待
今週の見通し:ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言に注目、想定レンジはNY金が2,510~2,570ドル、国内金価格が1万1,760~1万2,060円
ニューヨーク金先物価格、地政学リスクの高まりで最高値更新の可能性も
先週(8月5日週)の動き:利益捻出の売りにNY金は一時急落も最高値水準に復帰、国内金価格は円高加速の影響から一時大幅安に
中国人民銀行金準備、3ヶ月持ち分に変化なし
今週(8月13日週)の見通し:中東情勢の緊迫化など地政学リスクの高まりに注意。米経済指標では14日発表7月米CPI、15日発表の7月米小売売上高に注目
ニューヨーク金先物価格は、利益捻出売りがあるなか高値水準を維持
先週(7月29日週)の動き:NY金2,500ドル突破で最高値更新も上げ幅削る。米ドル安円高が加速している中で、国内金価格は週足プラスを維持した
世界の第2四半期の金需給、中銀の買い継続、中国需要に陰り
今週(8月5日週)の見通し:株式ポジション解消に伴う売りは一巡か、国内金価格はドル安の下値見えず不安定
金市場の注目点はFOMCより米失業率
先週の動き:株式市場急落余波で売られたニューヨーク金先物価格、米ドル円下落(円高)加速で下値を深めた国内価格
ゴルディロックス(適温経済)を思わせる米経済だが
今週の見通し:FOMC9月利下げ示唆の有無、7月米雇用統計は失業率に注目 NY金2,385~2,435ドル、国内金価格1万1750~1万2000円を想定
ニューヨーク金先物価格は急騰後の修正局面、2,400ドル超維持が焦点
先週の動き:ニューヨーク金先物価格、国内金価格ともに最高値更新も「行って来い」状態に、週末に向けポジション調整の売りが加速したNY金
北米マネー、金ETFに再流入か
1週間で急増していたファンドのロング(買い建て)
今週の見通し:米個人消費支出(PCE)コア価格指数、4~6月期GDP速報値に注目。NY金2,395~2,460ドル、国内金価格1万2165~1万2450円を想定
ニューヨーク金先物価格、国内金価格ともに最高値更新へ
先週の動き:6月CPIを受けニューヨーク金先物価格2,400ドル超で高値接近、国内金価格は為替波乱の中で最高値を更新
円高方向への動きから国内金の上昇スピードは今後鈍化
トランプ・トレードのゴールド上昇は時期尚早
今週の見通し:ウォラー、ボウマン両理事の発言と小売売上高、ベージュブックに注目、想定レンジNY金2,405~2,480ドル、国内金価格1万2200~1万2550円
ニューヨーク金先物価格2,400ドルを挟んだレンジに復帰
先週の動き:雇用統計悪化の兆しでレンジを切り上げたNY金、国内金価格は最高値更新
パウエル議長も共通認識「リスクはインフレだけではない」
6月も増加がなかった中国の金準備
今週の見通し:7月11日の6月米消費者物価指数(CPI)が最大の注目点、パウエル議長発言も 想定レンジNY金が2,375~2,430ドル、国内金価格が1万2200~1万2450円
ニューヨーク金先物価格 再度レンジ切り上げ(2,350ドル超)にトライ
先週の動き:注目の5月コアPCEデフレーター鈍化もニューヨーク金先物価格レンジ上抜けできず
潮目の変化を感じさせる2名のFRB高官発言
今週の見通し:6月雇用統計、欧州中央銀行の年次フォーラムに注目 NY金が2,325~2,385ドル、国内金価格1万1980~1万2250円を想定
7月のニューヨーク金先物価格の方向性を決めそうなコアPCE価格指数
先週の動き:週末の6月PMI速報値で上げ幅をすべて失ったニューヨーク金先物価格
先週末ニューヨーク金先物価格の下げ、1ヶ月前に同様の急落
中央銀行金準備に関する調査 約3割が1年内に買い意向
今週の見通し:6月28日のコアPCEデフレーターに注目 ニューヨーク金先物価格は2,325~2,385ドル、国内金価格は1万1900~1万2190円を想定
市場に軍配が上がりそうな金利見通し、ニューヨーク金先物価格は強含み
先週の動き:ニューヨーク金先物価格週足上昇も方向感出ず FOMCは保守的スタンスを維持、一方市場はインフレ鈍化を織り込み
金市場で投資スタンス定まらない欧米勢
今週の見通し:週前半に多数予定されているFRB高官の発言機会、5月小売売上高に注目 ニューヨーク金先物価格は2,325~2.385ドル、国内金価格は1万1680~1万1980円を想定
FOMCの結果が左右、終値ベース2,300ドルの維持に注目
先週の動き:6月7日の取引に値動きが集約されたニューヨーク金先物価格 米雇用統計と中国人民銀の発表受け大幅下落 国内価格も1万1500円台まで下落
18ヶ月連続増で止まった中国人民銀行金準備の増加
インド中銀は英国委託保有分の100トン強を自国に移送
今週の見通し:FOMCメンバーによる金利予想に注目、ニューヨーク金先物価格終値ベース2,300ドル維持の有無にも注目、予想レンジニューヨーク金先物価格2,285~2,355ドル、国内金価格1万1380円~1万1730円
ニューヨーク金先物価格手掛かり材料待ちの日柄整理
先週の動き:自律反発の戻りに限界、モメンタム喪失 上値の重さを示したニューヨーク金先物価格
商業用不動産市場で「大きな損失」を予想
JPモルガンCEO 「地獄を見ることになりかねない」
今週の動き:5月米雇用統計、5月ISM製造業景況指数に注目、想定レンジニューヨーク金先物価格2,320~2,380ドル、国内金価格1万1710~1万2010円
NY金 大幅下落後の自律反発
先週の動き:地政学要因で急騰もモメンタム喪失で大幅下落 ニューヨーク金先物価格週足今年最大の下げに 国内金価格も反落
4年ぶり水準に拡大 短期筋ファンドのロング
今週の動き:PCEコアデフレーター、ベージュブックに注目 NY金 2,330~2,380ドル 国内金価格は1万1740~1万1940円を想定
- 亀井 幸一郎
- 金融貴金属アナリスト/(有)マーケット ストラテジィ インスティチュート 代表取締役
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1979年中央大学法学部卒業。山一證券に8年間勤務後、1987年投資顧問会社MMI入社。金市場ニューズレター担当。92年ワールド ゴールド カウンシル(WGC/本部ロンドン)入社。企画調査部長として経済調査、世界の金情報の収集、マーケット分析、市場調査に従事。2002年現職。「史観と俯瞰」をモットーに金融市場から商品市場、国際情勢まで幅広くウォッチしている。時事的な題材を切り口に分かりやすく金融経済を語ることで知られ、その分析は市場関係者の間でも評価が高い。BSテレビ東京やラジオNIKKEI(マーケット・プレス、マーケット・トレンドPLUS)、StockVoiceなどのメディアでの市況解説のほか、日本経済新聞、日経ヴェリタスへの寄稿、時事通信社「アナリストの目」、「Gold Daily Report」、(社)日本金地金流通協会サイトの市況解説およびメルマガその他媒体に定期寄稿中。
2005年からブログ「亀井幸一郎の金がわかれば世界がみえる」を更新中
2021年4月から、YouTubeおよびPodcast 「亀井幸一郎のゴールド・ボイス」を開始
著書『通貨の凋落で金急騰がはじまる!』(宝島社 2020年8月刊)『純金争奪時代(金に群がる投資家たちの思惑)(角川SSC新書)』など
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