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ゴールドの前週の振り返りと今週の展望を週次でお届けします。

ゴールドマーケット解説
ニューヨーク金先物価格、および国内金価格ともに目先買い一巡か
先週の動き:マクロ金融環境の変化と地政学リスクの上昇。ニューヨーク金先物価格は過去最高値を更新 米経済を支える個人消費はペースダウンの兆候 売り圧力の強さを示すファンドの買い残が急増 今週の見通し:週初の急騰で当面の高値を出した可能性、指標では米雇用統計、ISMサービス景況感に注目。NY金は2,080~2,160ドル、国内金価格は9,680~10,050円を想定
ニューヨーク金先物価格は5月来の高値水準、国内価格は再び最高値突破も
先週の動き:ニューヨーク金先物価格はFRBによる利上げ終了観測にサポートされ2,000ドル超、国内金価格は円高に上値抑えられた形に 急増した10月インドの金輸入量 NY金では、高水準のファンドの買い残しを消化する新規買いが増加 今週の見通し:10月の米個人消費支出(PCE)価格指数やベージュブックに注目、国内価格は再び最高値突破も。NY金は1,990~2,030ドル、国内金価格は9,560~9,750円を想定
上値を見込むニューヨーク金先物価格、円高逆風で上値の重い国内金価格
先週の動き:予想を下回った米インフレ指標、FRBによる追加利上げ観測が一段と後退しニューヨーク金先物価格は反発2,000ドル接近、国内金価格も円高で上げ幅削るも週足で反発 金ETF(上場投信)の最大銘柄に大口の買い 米労働需給にも、ついに軟化の兆し 今週の見通し:11月のS&PグローバルPMI速報値に注目。NY金は1,965~2,010ドル、国内金価格は9,350~9,580円を想定
下値を探る金(ゴールド)、200日移動平均線の攻防が続く
先週の動き:タカ派に傾くFRB関係者の発言で下げ幅拡大、200日移動平均線を意識 タカ派に傾くFRB高官発言、緩和を先読みする市場への牽制 11月消費者の期待インフレ率の上昇 今週の見通し:11月14日の米10月CPIと11月17日までの米暫定予算成立の有無に注目。NY金は1,930~1,960ドル、国内金価格は9,400~9,650円を想定
金(ゴールド)は2,000ドルを挟んだレンジ取引
先週の動き:中東情勢は一服。FOMC、米雇用統計を受け米長期金利と米ドル安にサポートされたニューヨーク金先物価格、国内金価格はさらに最高値更新 米景気の転機を示唆したFOMC直後の10月雇用統計 中央銀行による金購入、年初来9月までで過去最高の約800トンに 今週の見通し:パウエルFRB議長の講演や高官発言に注目。NY金は1,978.00~2,018.00ドル、国内金価格は9,470~9,680円を想定
金(ゴールド)は、地政学リスク(中東情勢)で高値波乱も
先週の動き:ニューヨーク金先物価格は好調な米指標に上値を抑えられながらも週末イスラエル情勢で急伸、国内金価格は連日の高値更新 さらに急増したファンドの買いポジション(ロング) 今週の見通し:数値化できない地政学リスクで値幅拡大も、FOMCはじめ米指標にも注目。NY金は1,980~2,040ドル、国内金価格は9,480~9,720円を想定
金(ゴールド)の今後の動向とは。一定の織り込みが進む中東地政学リスク
先週の動き:中東情勢緊迫化の中、ニューヨーク金先物価格が一時2,000ドル突破、最高値更新が続く国内金価格は9,526円で終了 ファンドのショートカバーと新規買いによるNY金の急騰、目先は一巡感 金利据え置き示唆も見通し難か?10月19日のパウエルFRB議長講演 今週の見通し:人道的配慮を求める動きに地政学リスクはやや後退、7~9月期米実質GDP速報値、PCEコアデフレーターに注目。NY金は1,965~2,010ドル、国内金価格は9,380~9,680円を想定
金(ゴールド)市場が注視する、紛争範囲拡大の有無
先週の動き:中東情勢を巡る不透明感。ファンドのショートカバーでニューヨーク金先物価格は急騰、国内金価格は高値更新 金価格の上値を左右する、イランを中心とした紛争の範囲拡大の有無 地政学リスクも加わりFRB利上げサイクル終了へ 今週の見通し:イスラエルによる軍事行動と近隣諸国の反応に注目。NY金は1,920~1,980ドル、国内金価格は9,040~9,380円を想定
流動化した中東情勢と「有事の金(ゴールド)」の反応
先週の動き:9月米雇用統計賃金上昇の鈍化を好感しニューヨーク金先物価格は反発、NY金の下げを映し下値を切り下げた国内金価格 NY金の下値が深まった背景は、目先筋の売り。コア資金は抜けていない金市場 今週の見通し:中東情勢を中心に地政学リスクの動向が焦点。NY金は1,850~1,900ドル、国内金価格は8,690~9,000円を想定
下値を探る金(ゴールド)、ファンドのポジション動向から下値接近へ
先週の動き:ニューヨーク金先物価格、節目の1,900ドル割れでセンチメントとテクニカルが悪化 目先筋のファンドによる売り、買い残整理で大きく減少 FRB高官、インフレの再燃を警戒 今週の見通し:パウエルFRB議長とラガルドECB総裁の発言、9月米雇用統計に注目。NY金は1,850~1,890ドル、国内金価格は8,830~9,090円を想定
米長期金利とドル指数上昇に耐性を示す金(ゴールド)
先週の動き:米長期金利への耐性を示すニューヨーク金先物価格、タカ派FOMCを挟み水準に変化なし 2024年利下げ水準を縮小したFOMC、利上げ累積効果を注視する市場 週足10週連続の上昇のDXY、米ドル高耐性を感じさせるNY金 今週の見通し:8月コアPCEデフレーター、FRB高官の発言に注目。NY金は1,935~1,960ドル、国内金価格は9,100~9,210円を想定
米FOMCはドットチャートの変更有無に注目、結果により金(ゴールド)は上値追い
先週の動き:米長期金利と米ドル高傾向が目立つ中、週を通してニューヨーク金先物価格市場は連日狭いレンジの取引 方向感の出なかった米8月CPI 上海金価格のプレミアム高騰が示していることとは 今週の見通し:米FOMC政策金利見通し(ドットチャート)の変更有無に注目。NY金は1,940~1,980ドル、国内金価格は9,090~9,180円を想定
想定外の反落となった金(ゴールド)、一方で底堅さを示す展開に
先週の動き:再び米長期金利と米ドル高の中でニューヨーク金先物価格は下振れ、一方で円安にサポートされ国内金価格は最高値更新 「ここ数ヶ月のデータでサプライズの1つはGDPの伸び」ウィリアムズNY地区連銀総裁の意図することとは 増加が続く新興国中央銀行の金準備 今週の見通し:8月米消費者物価指数(CPI)、米8月小売売上高およびECB理事会に注目。NY金は1,940~1,970ドル、国内金価格は9,030~9,180円を想定
レイバーデー明けに、2,000米ドルをトライする金(ゴールド)
先週の動き:米労働市場の軟化を示した指標にニューヨーク金先物価格週足は続伸。一方、国内金価格は連日の過去最高値更新 ほどほどの内容の8月雇用統計、タカ派、ハト派双方に好都合 NY金、ファンドの買いが復活傾向 今週の見通し:FRB高官の発言に注目。NY金は1,960~2,000ドル、国内金価格は8,980~9,180円を想定
ファンドの買い残高の整理が大きく進展している金(ゴールド)
先週の動き:米長期金利の上昇一服で底打ちしたニューヨーク金先物価格、ジャクソンホール会合では大きな変化なし 大山鳴動してねずみ一匹、ジャクソンホール会合でのパウエルFRB講演 パウエルFRB議長をスルーした中立金利(自然利子率)を巡る議論 今週の見通し:大きく進展しているファンドの買い残整理。NY金は1,935~1,975ドル、国内金価格は8,900~9,150円を想定
弱気材料の消化が進行している金(ゴールド)
先週の動き:米長期金利の上昇続き、9営業日連続安となったニューヨーク金先物価格 タカ派的スタンスとなった7月FOMC議事要旨 米長期金利急伸に含まれる2つの要素、「良い金利上昇」と「悪い金利上昇」 今週の見通し:ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言に注目。NY金1,895~1,945ドル、国内金価格は8,800~8,920円を想定
手掛かり材料待ちの金(ゴールド)、8月24~26日(現地時間)のジャクソンホール会議に注目
先週の動き:米長期金利の上昇が売り要因となったニューヨーク金先物価格 新興国中央銀行による金購入、4~6月期はペースダウン 中国人民銀行、9ヶ月連続で金の持ち分増加が約2,136トンに 今週の見通し:7月FOMC議事要旨、7月米小売売上高に注目。NY金は1935~1,960ドル、国内金価格は8,780~8,930円を想定
米利上げ見通しに揺れる金(ゴールド)・センチメント、2,000ドルにトライ
先週の動き:ニューヨーク金先物価格はFOMC通過後に上昇も堅調な米経済指標を受け1,950ドル割れ。週末はインフレ指標の予想以上の鈍化から反発、下値の堅さを示す 長短金利操作の修正に踏み切った日銀、国内金価格は1日200円超の値動き NY金の限月交代、取引の中心は12月物に。プレミアム(価格差)拡大へ 累積的利上げにより実質的に債務超過状態にあるFRB 今週の見通し:7月米雇用統計雇用者増加数に注意。NY金は1,980~2,030ドル、国内金価格は8,740~8,960円を想定
金(ゴールド)は、1,900ドル台後半のレンジから上値を試す展開
先週の動き:インフレ鈍化を映し50ドル水準を切り上げたニューヨーク金先物価格、円安分で約190円押し上げられた国内金価格 ソフトランディング(軟着陸)の期待高まる米経済 「利上げは7月が最後の可能性」バーナンキ元FRB議長の発言 今週の見通し:7月FOMCのパウエルFRB議長会見、ECB理事会、およびコアPCEデフレーターに注目。NY金は1,955~2,000ドル、国内金価格は8,700~8,950円を想定
荒れる米ドル/円相場、国内金価格は値動き拡大に注意
先週の動き:6月米インフレ指標の鈍化を受け米長期金利、ドル指数ともに下落、ニューヨーク金先物価格は1ヶ月ぶりの高値。一方、米ドル/円相場急落(円高)で円建てゴールドは週足100円超の下げに 予想以上に鈍化した米インフレ指標、月末発表の6月PCEデフレーターの鈍化も示唆する内容に 金市場のセンチメントに冷や水を浴びせたウォラー発言 今週の見通し:7月18日発表の6月小売売上高や決算発表が本格化する中、米地域銀行の決算内容と見通しにも注目。NY金は1,950~1,980ドル、国内金価格は8,600~8,790円を想定
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亀井 幸一郎
金融貴金属アナリスト/(有)マーケット ストラテジィ インスティチュート 代表取締役
1979年中央大学法学部卒業。山一證券に8年間勤務後、1987年投資顧問会社MMI入社。金市場ニューズレター担当。92年ワールド ゴールド カウンシル(WGC/本部ロンドン)入社。企画調査部長として経済調査、世界の金情報の収集、マーケット分析、市場調査に従事。2002年現職。「史観と俯瞰」をモットーに金融市場から商品市場、国際情勢まで幅広くウォッチしている。時事的な題材を切り口に分かりやすく金融経済を語ることで知られ、その分析は市場関係者の間でも評価が高い。BSテレビ東京やラジオNIKKEI(マーケット・プレス、マーケット・トレンドPLUS)、StockVoiceなどのメディアでの市況解説のほか、日本経済新聞、日経ヴェリタスへの寄稿、時事通信社「アナリストの目」、「Gold Daily Report」、(社)日本金地金流通協会サイトの市況解説およびメルマガその他媒体に定期寄稿中。
2005年からブログ「亀井幸一郎の金がわかれば世界がみえる」を更新中 
2021年4月から、YouTubeおよびPodcast 「亀井幸一郎のゴールド・ボイス」を開始  
著書『通貨の凋落で金急騰がはじまる!』(宝島社 2020年8月刊)『純金争奪時代(金に群がる投資家たちの思惑)(角川SSC新書)』など
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