ストラテジーレポートの記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、実践的な株式投資戦略をご提供します。

毎週金曜日に更新
ストラテジーレポート
米国株投資戦略
米国の金融市場は歴史的な局面を迎えようとしている。約10年ぶりの利下げである。ただの利下げではない。景気減速のはっきりした兆候がない中での利下げである。「予防的」利下げというが、過去...
業績のボトムと確信できるか
7/18の大幅安はなんだったのか?と誰もが思っていることだろう。7/18の400円を超える下げについて、いろいろ講釈が聞かれた。主要移動平均を下回ったことで下値目処がなくなっただの、転換点を...
Over The Rainbow S&P500 3,000ポイントの彼方へ
株は上がるものだ、と常々述べてきた。地球が滅亡しない限り、未来永劫にわたって株は上がり続ける。今週、再び史上最高値を更新した米国株がそれを雄弁に物語っている。S&P500は取引時間中に初...
「悪い」と「良くなっている」は両立する
今年の猫の日(2月22日)にわれわれは、重要なメッセージを発信している。ひとつは松本大が「連銀の仕事」というタイトルのつぶやきで、「アメリカの中央銀行=連銀(FRB)の仕事は変質したので...
視点・視野・視座 - FOMCを見る目
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は3月におこなった講演で「政策金利予測を四半期おきに提示してきたが、時折、混乱のもととなる」と述べた。ドット・チャートを見ないでくれということだ...
7月利下げはあるか 利下げ見送りの場合、市場の反応は?
先週のストラテジーレポートおよび雇用統計を受けた週初のレポートでも、米国の早期利下げ観測は行き過ぎだと述べた。そんな僕の指摘とは裏腹に、市場ではますます早期利下げ観測が高まっている...
雇用統計の下振れだけでは利下げは決められない
先週のストラテジー・レポートでは、米国の利下げ観測は先走り過ぎであると書いた。「今夜の雇用統計は見物だ」と述べたが、果たしてNFPは大幅に下ぶれて、利下げ観測は一段と強まった。FF金利...
マーケットは期待で動く 実際に利下げがあるかは別問題
6月第1週の今週、日経平均はようやく5週ぶりに上昇して終えた。4月は4週連続で上昇、5月に入ると一転して4週連続で下落した。つまり令和に入って初めて週間で上昇したことになる。これで悪い流...
センチメントは暗いが、すべて悪いわけではない
今度はメキシコである。トランプ政権は、国境の不法移民流入をめぐりメキシコの対策が不十分だとして、6月10日に同国からの輸入品すべてに5%の追加関税を課すと発表した。これに反応して今日の...
続・この投資環境下でも買える銘柄&米国株、高値更新見通しとその根拠
米国株 高値更新の見通し我が国と米国の株価パフォーマンスの差は目を覆うばかりだ。米国のS&P500は昨秋の急落分をすべて取戻し4月末に再び史上最高値を更新した。現在は調整していると言って...
年初からの株高を支えた要因に変化 当面不安定な展開も下値は限定的
4月末、米国株のS&P500は再び史上最高値を更新した。年初からの上昇率は16%ほど、欧州でもドイツやフランスの株価指数は概ね同じような上昇率を記録した。日本株は出遅れが顕著だがそれでも連...
この投資環境下でも買える銘柄
日経平均は一旦、下げ止まる水準ではあった。テクニカル的な節目にサポートされた形となった(午前11時現在)。75日の移動平均と一目均衡表の雲の上限が2万1300円台にあり、昨日の安値がその辺...
平成最後の〇〇
平成最後の、と書いて、その次に何を入れようかと、はたと悩んだ。平成最後の立会日、平成最後の日経平均の終値、平成最後の…なんとでも言える。よく「過去の延長線上に未来はない」と言われる...
年後半の景気回復が徐々に織り込まれる展開に イースター休暇明けの外国人買いに期待
日経平均は上値抵抗ラインだった200日移動平均を一気に上抜けて節目の2万2000円の大台回復を果たし水曜日まで5日続伸した。昨日は一服となったが今日午前10時の段階では切り返している。<今週...
日本株は緩やかな上昇基調へ 米中の強さがいずれ日本にも波及する
米国株の戻りが力強さを増している。今週はS&P500の8日続伸で幕を開けた。S&P500はあと1%強上昇すると史上最高値に再び並ぶ。JPモルガンなどの金融株が口火を切って1-3月期の決算発表がまさに...
4月の外国人買い 「今年は不発?」 そんなことはないだろう
海外投資家が日本株市場に戻ってこない。昨日、東京証券取引所が発表した3月第4週(3月25日~3月29日)の投資部門別株式売買動向(東京・名古屋2市場、1部、2部と新興企業向け市場の合計)によ...
「逆イールドで景気後退」は思考停止の典型
同じことを何度も繰り返して述べるのは非常に憚られるが仕方ない。読者も、またか、と辟易されるかもしれないが我慢してお付き合いください。米国の国債市場で3カ月物の利回りが、10年債の利回...
FOMCの決定を受けた米国株の上昇余地
連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、サプライズだった。市場の予想を超える緩和スタンスを示した。米連邦準備理事会(FRB)は19-20日に開いたFOMCで、2019年の利上げ回数をゼロとし、フェデラ...
ネガティブ本能を抑制せよ
猫の日(2月22日)に書いたレポート、「『悪い』は現在の状況 『良くなっている』は変化の方向」で、<総合的に考えれば中国景気は「底打ちつつある」と見るべきだろう>と述べた。ところが昨...
優秀な人の予想が当たるわけではない
欧州中央銀行(ECB)は7日の理事会で、2019年のユーロ圏の経済成長率見通しを引き下げ、年内の利上げを断念した。世界景気減速の懸念が改めて高まり、米国ではダウ平均が3週ぶりの安値まで売ら...