ストラテジーレポートの記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、実践的な株式投資戦略をご提供します。

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ストラテジーレポート
ショート・スクィーズ 踏み上げ相場間近
ロング(買い)の反対がショート(売り)ではない。ある2期間のリターンをx,yとすると、その2期間のロングの累積リターンは (1+x)(1+y)-1=x+y+xyショートの累積リターンは (1-x)(1-y)-1=-x-y+...
「悪い」は現在 「良くなっている」は変化の方向
工作機械受注は前年割れが拡大している。昨年10月に前年同月比マイナスに転じ、11月にはマイナス17%と一気にマイナス幅を広げた。しかし、その後は、マイナス18.3%、マイナス18.8%とマイナス...
弱気相場の象徴が反転の兆し
先週のレポート「業績悪化も市場の重石でない理由」の趣旨は、「下方修正相次ぐ」というメディアの報道に触れると、さも日本の上場企業の業績が大幅に落ち込んでいるようなイメージを持つが、実...
業績悪化も市場の重石でない理由
「今週のマーケット展望」で、<日経平均は一目均衡表の雲が薄くなっているところに差し掛かっている。この間隙を縫って雲の上に浮上するチャンスである。ナローパスを通せるか、正念場だ>と述...
円高懸念という妄信
米国株は絶好調だ。BloombergニュースはS&P500種株価指数はここ30年で最良の1月を終えたと報じた。予想以上に好調な企業決算に加えハト派な米金融当局が相場を後押しし、同指数の月間上昇率は7...
悪材料の織り込み進展 その先へ
先週のレポートでは、中国の景気減速はすでに市場は織り込んでいるということを述べた。その証左として、①安川電機2度目の下方修正でも株価は上昇したこと、②中国の新車販売28年ぶり前年割れ...
弱い相場ながらも光明も見える
米国のNYダウ平均は昨年10月の高値から12月安値までの下げ幅に対する半値戻りを達成した。「半値戻しは全値戻し」との格言通り、これから下落分をすべて取戻しにいくのだろう。        ...
2019年日本株相場のメイン・シナリオ
今年は過度な悲観の揺り戻しで、昨年の反転相場となると考える。昨年は「世界景気の減速」を懸念して下げた。だから今年、実際に「世界景気の減速」が起きなければ、その懸念は後退し、それにつ...
平成最後の年末は日経平均3万円への途上
本稿を執筆しているのは年内の営業日も残すところあと2日となった2018年の年の瀬である。今年の年末相場は間違いなく最低の部類のひとつに入る。昨日のクリスマスの日に日経平均は1000円余りも...
賢明な投資家は市場の行き過ぎを利用して利益をあげる
先週のストラテジーレポートで「こんな相場は間違っている」と述べた。意は伝わると思って、「だから、どうだ」とは述べなかったが、念のため、書いておこう。2つある。ひとつは、「相場はしば...
足下の景気回復に目を向けよう
<悲観のなかでリスクを挙げるより、悲観のなかに明るい要素を探るほうがはるかに難しい。(中略)11月12日のレポートでは「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべ...
米国株の調整は完了
最近よく使うフレーズに「蝉が鳴いたから夏が来るわけではない」というのがある。夏になれば蝉が鳴く。蝉が鳴くことで季節が巡り夏になるわけではない。相関はあるが因果関係はないことの例えだ...
2019年 日経平均株価予想 来年こそは3万円(近く)まで上昇
日本経済新聞社が4-9月期の決算を集計したところ、2019年/3月期の上場企業の利益は前期比1%増益のほぼ横ばいにとどまる見通しとなったという。ユニバースが違うのは百も承知で、これを日経平均...
チャイナショック~ブレグジット(BREXIT) 2015-2016との相似形
日経平均のサイコロは昨日までで6勝6敗だが、騰落を〇●で示すと、こうなっている。〇●〇●〇●〇●〇●〇● きれいに騰落が交互に繰り返されている。これを見ると、今日は〇、上昇すると思い...
潮目が変わって株高のシーズンに
今週火曜日の夜に出演したBSテレ東「日経プラス10」では、「ハロウィーン効果で流れが変わる?」というテーマで話した。過去50年以上の期間のデータを用いて、月末に買って半年間後に売るという...
市場と感情
今回のスパイラル的な株価急落の要因がわからない、という声が多い。「最近の株安について理由を挙げようと思えばいくつか挙がるが、実際に何が売り材料になっているのか誰にも分からないのが現...
日本株 明らかに売られ過ぎ
日経平均が2万4000円を越える水準まで上昇し27年ぶりの高値をつけたのは今月2日のことである。そこからわずか20日で2000円も下げた。株価というものは企業価値を評価して決まる。1カ月も経たな...
戻り切れない日本株相場 こんなときこそ高配当銘柄(推奨ポートフォリオ)
昨年のノーベル経済学賞を受賞した行動経済学の世界的権威であるシカゴ大学のリチャード・セイラー教授が来日している。東京国際フォーラムで行われたセイラー教授の講演を聴きに行ってきた。行...
米国株急落について
今回の米国株安は、早い段階から予見していた。例えば3月7日のレポートでは、マーケットが一度大きく崩れると、完全に底が入るのには時間がかかると述べている。10年前のリーマンショック、3年...
米長期金利は雇用統計を受けて急騰したあと、いったんピークアウト
米国長期金利の急上昇を受けて、昨日のダウ平均は200ドル安となった。下落率は0.75%だからたいした下げではないが、ナスダック総合指数の下落率は1.8%とダウ平均の倍以上。アルファベット(グ...