ストラテジーレポートの記事一覧
チーフ・ストラテジスト 広木隆が、実践的な株式投資戦略をご提供します。
毎週金曜日に更新
センチメントは暗いが、すべて悪いわけではない
今度はメキシコである。トランプ政権は、国境の不法移民流入をめぐりメキシコの対策が不十分だとして、6月10日に同国からの輸入品すべてに5%の追加関税を課すと発表した。これに反応して今日の...
続・この投資環境下でも買える銘柄&米国株、高値更新見通しとその根拠
米国株 高値更新の見通し我が国と米国の株価パフォーマンスの差は目を覆うばかりだ。米国のS&P500は昨秋の急落分をすべて取戻し4月末に再び史上最高値を更新した。現在は調整していると言って...
年初からの株高を支えた要因に変化 当面不安定な展開も下値は限定的
4月末、米国株のS&P500は再び史上最高値を更新した。年初からの上昇率は16%ほど、欧州でもドイツやフランスの株価指数は概ね同じような上昇率を記録した。日本株は出遅れが顕著だがそれでも連...
この投資環境下でも買える銘柄
日経平均は一旦、下げ止まる水準ではあった。テクニカル的な節目にサポートされた形となった(午前11時現在)。75日の移動平均と一目均衡表の雲の上限が2万1300円台にあり、昨日の安値がその辺...
平成最後の〇〇
平成最後の、と書いて、その次に何を入れようかと、はたと悩んだ。平成最後の立会日、平成最後の日経平均の終値、平成最後の…なんとでも言える。よく「過去の延長線上に未来はない」と言われる...
年後半の景気回復が徐々に織り込まれる展開に イースター休暇明けの外国人買いに期待
日経平均は上値抵抗ラインだった200日移動平均を一気に上抜けて節目の2万2000円の大台回復を果たし水曜日まで5日続伸した。昨日は一服となったが今日午前10時の段階では切り返している。<今週...
日本株は緩やかな上昇基調へ 米中の強さがいずれ日本にも波及する
米国株の戻りが力強さを増している。今週はS&P500の8日続伸で幕を開けた。S&P500はあと1%強上昇すると史上最高値に再び並ぶ。JPモルガンなどの金融株が口火を切って1-3月期の決算発表がまさに...
4月の外国人買い 「今年は不発?」 そんなことはないだろう
海外投資家が日本株市場に戻ってこない。昨日、東京証券取引所が発表した3月第4週(3月25日~3月29日)の投資部門別株式売買動向(東京・名古屋2市場、1部、2部と新興企業向け市場の合計)によ...
「逆イールドで景気後退」は思考停止の典型
同じことを何度も繰り返して述べるのは非常に憚られるが仕方ない。読者も、またか、と辟易されるかもしれないが我慢してお付き合いください。米国の国債市場で3カ月物の利回りが、10年債の利回...
FOMCの決定を受けた米国株の上昇余地
連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、サプライズだった。市場の予想を超える緩和スタンスを示した。米連邦準備理事会(FRB)は19-20日に開いたFOMCで、2019年の利上げ回数をゼロとし、フェデラ...
ネガティブ本能を抑制せよ
猫の日(2月22日)に書いたレポート、「『悪い』は現在の状況 『良くなっている』は変化の方向」で、<総合的に考えれば中国景気は「底打ちつつある」と見るべきだろう>と述べた。ところが昨...
優秀な人の予想が当たるわけではない
欧州中央銀行(ECB)は7日の理事会で、2019年のユーロ圏の経済成長率見通しを引き下げ、年内の利上げを断念した。世界景気減速の懸念が改めて高まり、米国ではダウ平均が3週ぶりの安値まで売ら...
ショート・スクィーズ 踏み上げ相場間近
ロング(買い)の反対がショート(売り)ではない。ある2期間のリターンをx,yとすると、その2期間のロングの累積リターンは (1+x)(1+y)-1=x+y+xyショートの累積リターンは (1-x)(1-y)-1=-x-y+...
「悪い」は現在 「良くなっている」は変化の方向
工作機械受注は前年割れが拡大している。昨年10月に前年同月比マイナスに転じ、11月にはマイナス17%と一気にマイナス幅を広げた。しかし、その後は、マイナス18.3%、マイナス18.8%とマイナス...
弱気相場の象徴が反転の兆し
先週のレポート「業績悪化も市場の重石でない理由」の趣旨は、「下方修正相次ぐ」というメディアの報道に触れると、さも日本の上場企業の業績が大幅に落ち込んでいるようなイメージを持つが、実...
業績悪化も市場の重石でない理由
「今週のマーケット展望」で、<日経平均は一目均衡表の雲が薄くなっているところに差し掛かっている。この間隙を縫って雲の上に浮上するチャンスである。ナローパスを通せるか、正念場だ>と述...
円高懸念という妄信
米国株は絶好調だ。BloombergニュースはS&P500種株価指数はここ30年で最良の1月を終えたと報じた。予想以上に好調な企業決算に加えハト派な米金融当局が相場を後押しし、同指数の月間上昇率は7...
悪材料の織り込み進展 その先へ
先週のレポートでは、中国の景気減速はすでに市場は織り込んでいるということを述べた。その証左として、①安川電機2度目の下方修正でも株価は上昇したこと、②中国の新車販売28年ぶり前年割れ...
弱い相場ながらも光明も見える
米国のNYダウ平均は昨年10月の高値から12月安値までの下げ幅に対する半値戻りを達成した。「半値戻しは全値戻し」との格言通り、これから下落分をすべて取戻しにいくのだろう。 ...
2019年日本株相場のメイン・シナリオ
今年は過度な悲観の揺り戻しで、昨年の反転相場となると考える。昨年は「世界景気の減速」を懸念して下げた。だから今年、実際に「世界景気の減速」が起きなければ、その懸念は後退し、それにつ...