松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
カーボン・クレジット
御存知の方も多いと思いますが、京都議定書で有名な温室効果ガスの排出権はトレーディングされています。このトレーディングを仕事にしているコロンビア人の友人が、今日オフィスにちょっとだけ立ち寄ってくれました。二酸化炭素換算で1トンに当る排出権を1カーボン・...
青空
ロケットを発射するには、空高く飛んで行くきちんとした設計の躯体を造り、天気のいい日を選んで、燃料に火をつけます。株式市場も一緒でしょうか。きちんとした設計はコーポレート・ガバナンス。少数株主の利益を重視した経営、資本主義に根ざした考え方が必要です。空...
風邪
遂に、とうとう、風邪を引きました。年末から無理が続き、寝不足で、いろいろな人に会うことも多く、出張もあり、しかも社内は狭い閉鎖空間で風邪やインフルエンザだらけ。そういった環境に居ながら今まで何とか移されずに耐えてきたのですが、遂に引きました。私の鼻は...
ときメモ償還
遂に、あの「ときメモ・ファンド」が償還します。コナミさんと、世界初のゲームソフトの証券化の話を始めたのは3年ちょっと前です。全てが初めてでした。コンテンツの証券化、しかも投資信託という完全な形、個人向け、小口公募化。開発に1年掛かり、2年前の冬に募集...
個人向け国債
人気があるのか嫌われているのか分からない、いいものなのか悪いものなのか分からない、そんな複雑な金融商品が個人向け国債です。どういう立場で見るか、どういう条件の中で考えるかで自ずと答えは変わってくるのですが、私は一般的に言って個人にとっての金融商品とし...
株式保有制限延期?
銀行による株式の保有制限(銀行の株式所有を自己資本の範囲内に制限するもの)の導入の、既に決定・発表されていた2004年9月からの延期を自民党が検討し始めたそうです。このような適当なことは、いい加減にして欲しいと思います。ペイオフの話もそうですが、何で...
藤巻さん
昨晩、当社主催で藤巻健史さんによる勉強会を行いました。東京は雪が降りそうな寒い晩だったのですが200人近いお客様が集まられ、たっぷり2時間、藤巻さんの講義と、藤巻さんに対する私からの質問と回答、お客様からの御質問という内容で進めさせて頂きました。私か...
戦費負担
アメリカの戦費負担が気になります。数年前にプライマリー・バランスを果たしたにも拘らず、2001年10月から2002年9月までの会計年度では19兆円程度の赤字となり、昨年10月−12月の3ヶ月間の財政赤字幅は、既に13兆円程度にまで膨れています。もちろ...
債権者
今話題の個人向け国債は、賛否両論です。民間優良企業より格付けが低い『国』が発行体なのに何故人気が出るのか、日本経済の資金循環を考えると公的部門を減らしてもっと民間・市場で資金が活用されるようにすべきなのにこの国債はその要請に逆行するものではないか、国...
債券部
先日の『国債スペシャル』に書きましたが、私は元々債券オタクです。債券は発行体によって信用力も違いますし、満期とか利子という時間軸を伴った要素もありますから、とても複雑です。債券数理という言葉がありますか、実際数学科や物理科出身の人も多く働いていました...
ベストとベター
フィリピンのアロヨ大統領の話で、一つとても印象的なことがあります。テロを含め、国内が大きく乱れる中で、女性の大統領として国を統率してきた訳ですから、並々ならぬ苦労があった、そして今もあることは想像に難くありません。彼女が言うには、そういう厳しい時に、...
手口
東証が手口の全面非公開を決定しました。果たしてこれはいいことか悪いことか。いろいろな説があるでしょう。手口が見えなくなると思惑による売買がなくなるので、より正しい価格形成が期待できる、という説がありますが、私はこの説には懐疑的です。きちんとリスクを取...
ダボスの日本
10日ほど前、私はダボス会議に数日間出席しました。私もスピーカーとして参加するセッションもあり、日本経済の効率性が落ちてきている理由は、広い意味での市場経済が機能していないからであり、そしてその根本的な理由を正さなければ、不良債権を始めとした問題はこ...
コロンビア
米スペース・シャトル、コロンビア号が事故を起こし、無事帰還することができませんでした。コロンビアとは、アメリカ大陸の女性擬人名です。母なる大地と名付けられた現代の飛行機からの最後の私信は、ある飛行士が大気圏再突入直前に父親に送った、「地球は美しい」と...
CHINA
中国が最近とても気になります。日本の指導層は、中国の重要性を認識しながらも、日本に追い付き、追い越すまではまだまだ時間が掛かると高をくくっている感じがするのですが、本当にそれでいいのでしょうか?中国の人口は日本の10倍。そもそもの文化・文明レベルは極...
クリントン
米民主党の大統領は、退任した後も親善大使的なノリで国際的にいい意味で活躍するケースが多いように見受けます。カーター然り、クリントン然り。そのクリントンが面白い指摘をしました。「イラクと北朝鮮を比較すると、ブッシュ政権はイラク問題の方を遥かに重要視して...
日本の金融
一昨日「金融危機」について書きましたが、ふと思い立ち、ダボス会議における日本の金融関係者の参加度合いを確認してみました。ダボス会議において、日本の銀行の問題は、それこそイラクや中東などの戦争問題についで最もポピュラーな話題であった訳ですが、果たして当...
トラスト
アメリカは戦争を始めるでしょうか?もちろん私には分かりません。しかし最近のアメリカ側の動きを見ていると、その決意はかなり強そうです。パウエル長官はダボス会議において、「トラスト・イズ・ブロークン」というフレーズを使っています。イラクとの間の信頼関係は...
金融危機
日本は本当に金融危機でしょうか?このあまりにも当たり前で聞き古された問題を今一度考えてみました。日本人が「我が国の金融危機」と言うのを聞くとスムースに耳に入るのですが、外人が「日本の金融危機」と言うのを聞くと、なぜか耳に障りスンナリと入って来ません。...
任務
竹中大臣が週末にダボス会議で2つのセッションをこなしました。日本経済に関して一つと、アメリカ、フランス、ドイツの金融担当大臣と一緒に世界経済に関しても一つ、マイケル・ポーターやポール・クルーグマンといった著名な学者などを交えた討論を行いました。竹中大...