本日、当社において外債の取り扱いを始めることを発表しました。第1弾は、世界銀行の発行する、豪ドル建て4.05%クーポンの4年債です。プレスリリースの中にも書いたのですが、マネックスはこの数ヶ月間いろいろな形でお客様に「異なる」、「新しい」、「多様な」投資機会を提供してきました。今年になってから、預金に対抗する貸株、ユーロMMFやヨーロッパ株式ファンド、中国株ファンド、バンガードのインデックス・ファンドを利用したファンド・オブ・ファンズ型の世界株式ファンド、外貨預金に対抗し、かつ、トレーディング・ツールとしても有用なマネックスFX。そして今回は外貨建債券。株式トレーディングに関する情報プラットフォームの充実や、ロング・ショート・モデルの案内などもしてきました。要は、単種類のリスクだけでなく、いろいろな形のリスク・プロファイルを個人のお客様にも取って頂けるように努力してきました。世界情勢は混沌としています。デフレも世界各地で進行している兆しがあります。金融資産の運用は、昔も今も容易な時代など1回だってありませんでしたが、それでもやはり、今は運用の難しい時代だと思います。そんな時に、やはり重要な投資原理は「分散」だと思います。しかし「分散」は広く誤解されていると思います。「分散」は単にいろいろな資産に投資を振り分けることではありません。「分散」の最大のメリットは、いろいろな投資機会が目の前にあり、簡単に手を出すことが可能になることにより、いつも最も投資効率のいいと思われる対象に投資を機動的にシフトできることにあります。皆様にも「分散」の意味について、今再び考えて頂ければと思います。