モトリーフール米国本社 – 2026年4月21日 投稿記事より

クラウドコンピューティング企業は魅力的な投資先

個人投資家が人工知能(AI)の長期的な収益性を予想することは難しいでしょう。ソフトウェアの利用は、おそらく従量課金制またはサブスクリプション型になると考えられますが、こうしたビジネスモデルがどの程度成功し、収益を上げられるのかという予測は難しい状況です。しかし、すべての生成AI企業に共通している点が1つあり、それは、トレーニングや推論のワークロードをどこかにホストする必要があるということです。いくつかの企業はAIワークロードをデバイス上で実行する方向に進んでいますが、それでも多くの企業は依然としてクラウドを通じて膨大なコンピューティング能力を利用する必要があります。

このことから、クラウドコンピューティング・プロバイダーは、従量課金型のワークロードの増加によって、長期的に恩恵を受けることができるため、魅力的な投資先と言えるでしょう。ここでは、クラウドコンピューティング分野で成長している5つの投資先を紹介します。

クラウドコンピューティングのビッグスリー

クラウドコンピューティングにはいくつかのセグメントがありますが、最大の競合3社は、アマゾン・ドットコム [AMZN](AWS :Amazon Web Services)、マイクロソフト [MSFT](Azure)、およびアルファベット[GOOGL](Google Cloud)です。これらは世界最大のクラウドインフラ企業であり、またOpenAI(未公開)やアンソロピック(未公開)など複数の主要AI企業にとって主要なプロバイダーとなっています。ビジネスモデルは非常にシンプルです。プロバイダーがインフラを構築・維持し、ユーザーはそのアクセス権をレンタルする形となります。そして、そのリソースが使用されるたびに、クラウドコンピューティング・プロバイダーは料金を受け取ります。

この仕組みによって、サービスが機能し続ける限り、継続的に収益が生まれるサイクルが構築されます。AIの利用が今後さらに広がっていくと予想されている中で、これは成長と持続可能性の余地が極めて大きいことを意味します。その結果、これら3社は非常に魅力的な投資先と言えるでしょう。

この3社の中で最も成長率が高いのはGoogle Cloudで、第4四半期には48%の売上高成長を達成しました。Azureも39%の売上高成長でそれに続いています。一方でAWSはこの3社の中では最も成長が鈍く、第4四半期の成長率は24%にとどまりました。しかし、これは過去3年超で最も高い成長率であり、さらにAWSの市場シェアはGoogle CloudとAzureを合わせた規模にほぼ匹敵するため、パーセンテージベースで急速な成長を達成することはより困難という側面もあります。

各社のクラウドコンピューティング部門は、いずれも最も成長率が高いセグメントとなっています。3社はいずれも巨額の需要を取り込むために数千億ドル規模のインフラ投資を行っており、これらのセグメントは今後数年間にわたって高い成長を続ける見込みです。

これら3銘柄はいずれも成功に向けた準備が整っているように見え、AI構築・拡張への高いエクスポージャーによって市場を上回るパフォーマンスを示すと考えられます。

ネオクラウド銘柄の代表的な大手2社とは

クラウドコンピューティングには、よりAIに特化したセグメントとして「ネオクラウド」と呼ばれる分野があります。このニッチ分野の企業は、幅広いクラウドコンピューティング・サービスを提供するビッグスリーとは異なり、AIデータセンターのインフラに特化しています。AIに特化することで、現在進行中の大規模なAIインフラ投資の波にのっており、その成長率にもそれが表れています。

ネビウス・グループ [NBIS]とコアウィーブ [CRWV]は、ネオクラウド分野の代表的な大手2社であり、この分野で急速に存在感を高めています。コアウィーブは「成長がやや遅い」とされていますが、それでもウォール街のアナリストは2026年143%、2027年88%の売上高成長を予測しています。ネビウス・グループはさらに速いペースで成長を示しており、ウォール街のアナリストの平均予測では、2026年に売上高が524%増加し、2027年には201%増加するとされています。

こうした成長率はAIコンピューティング能力に対する需要がいかに大きいかを示しています。ただし、1つ問題があります。これらの企業はまだ持続的な収益性を確立できていないのです。この点が、すでにクラウドコンピューティング・プラットフォームから多額の利益を上げているアマゾン、マイクロソフト、アルファベットと比べて不利な要因となっています。

もしコアウィーブとネビウスが安定して収益を生み出せるようになれば、そのリターンはビッグスリーのクラウドコンピューティングプロバイダーを大きく上回る可能性があると考えています。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Keithen Druryは、アルファベット、アマゾン、マイクロソフトおよびネビウス・グループの株式を保有しています。モトリーフール米国本社は、アルファベット、アマゾンおよびマイクロソフトの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。