ステッパーって御存知ですか?ICやLSIなどの集積回路や液晶ディスプレイを製造する最先端工作機械のことで、IT社会にはなくてはならない極めて重要なものです。。ニコンやキヤノンなどの日本メーカーが世界的に圧倒的に強い分野なのですが、世界最大のチップメーカーであるインテルが、現在開発中の次世代機を買わないで、今使っているステッパーでもうしばらく生産を続け、次世代機の更に次の世代の機械まで待つと発表しました。インテルの決定は、当然世界中のメーカーに影響を及ぼす可能性があるでしょう。仮に新型工作機械の需要が一気になくなるとなると、ステッパーのメーカーにとっては深刻な影響があるかも知れません。更に気になるのは、こういった工作機械やサーバーなどのハイテク機械の耐久性と性能が実は飛躍的に向上し過ぎてしまっていて、新型機に交換するニーズが全体に低くなっているのではないかということです。技術が進み、高性能でかつ丈夫過ぎるクルマを作ってしまい、誰もクルマを買い換えなくなってしまい、却ってクルマ・メーカーの経営が厳しくなる、というような話です。もしそういうことが本当にハイテク産業の中で起きつつあるとすると、世界的な需要の低迷を意味しますから、深刻な景気後退になりかねません。この話は今後要注意だと思います。