週刊誌を読んでいたら、富山県が一般の水道水をペットボトルに入れて発売するという記事がありました。そもそも95%が立山の水で、雑菌が少ない為に消毒に使う塩素量も少なく、とてもおいしいので売り出すことにしたらしいのです。富山では殆どの人がミネラルウォーターではなくて水道水を飲んでいて、「六甲のおいしい水」よりも水道水の方がおいしいという意見が多いそうです。値段は普通のミネラルウォーターと同程度だというのですが、これには驚きです。ミネラルウォーター・ビジネスは、その「水」の源泉からの処理前の運搬が一番大変そうな気がするのですが、街中でヒネルトジャーをそのままボトルに詰められるとしたらコスト削減は大きいでしょう。消毒処理する必要もなし。富山に住んでいれば誰でも出来る。そしてそれを売れる。ホントにこんなビジネスってあるのでしょうか?夢のような話で、富山じゅうが水成金になりそうですが、どこかに落とし穴がある筈です。みんなが始めると水不足になる。で、仕方なしに水道水でなくてペットボトル入り「富山の水」を買うことになる。そんなバカな。では自治体だけでやろうとすると、県民が水を利用して何が悪い、そんな法律があるのか、ということになる。そんないざこざから悪い風評が立ち、肝心の水が売れなくなる。分かりません。謎を解こうとインターネットで調べようとしたのですが有力な情報は見つかりませんでした。
久しぶりに春日三球のように眠れなくなりそうです。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。