私は日本食党です。朝はご飯つぶにふりかけ、昼は出前のそば。ここまでは判で押したように毎日同じで、夜はほぼ毎晩仕事のディナーなのですが、寿司屋に行くことがやはり多いです。
確かに寿司には全く目がないのですが、本当はそば屋に行きたいと密かに思っていることが間々あります。しかし仕事のディナーで「お寿司屋さんにしましょう」と言えば歓迎されますが、「そば屋にしましょう」とはなかなか言えず、いつも諦めています。仲のいい、しかも酒好きの友達とは、何と言ってもそば屋が最高です。玉子焼き、焼き鳥、板わさ。おつまみはせいぜいそんなものしかありませんが、圧巻はそばがきです。一般にお酒と炭水化物は合いません。炭水化物の甘さが舌をダレさせて、お酒の微妙な味わいが分からなくなってしまう訳です。これは多かれ少なかれ寿司飯でも同じ事ですが、そばがきだけは違う。甘みのないそばがきは、お酒と合う唯一の炭水化物ではないでしょうか。最後はもりそばを食っておしまい。短い時間ですが、微妙な味覚と香りに終始するそば屋は一番粋なお酒の飲み方だと思っています。