仕事で大阪に来ました。街一面タイガース色に染まり・・・、と思いきや、極めて平静を保っています。当社内にも阪神ファンは随分いますが、皆自制しています。かつて、春に飛ばした時に浮かれ過ぎて、結局辛い目に遭ったことの反省からこうなっているのでしょう。
しかしちょっと抑え過ぎてはいませんか?貯金21。かつてこれほどの貯金を貯めて、優勝できなかったチームは(2チームがそれだけ貯金を貯めたという例外的なケースを除いて)ありません。しっかり興奮をコントロールして、大きな喜びを勝ち取る。確かに選手・監督はそうあるべきでしょうが、ファンはもう少し露わに喜びを表現してもいいのではないでしょうか。
私は生粋のアンチ巨人で、元々中日ファンだったので、今は星野・阪神を応援しています。そんなにわか阪神ファンの戯れ言は、本当の阪神ファンには怒られそうですが、閉塞感の強い今日この頃、どこかで歓喜のパワーが発現されないと、一方で巨人ファンの不満ばかりが蔓延して世の中全体のバランスが悪い気がします。
まぁしかし、これはこれでいいのでしょうか。阪神の公式応援団的スポーツ紙である「デイリー」の「ー」に縞が入って虎の尾になる朝、全国の阪神ファンは密かにその符帳にガッツポーズを出しているのでしょう。恐るべし阪神ファン。今日は金曜日なので、大阪の街でタイガースの「しるし」を探してみようと思います。(すれ違いでみんな神宮に行ってしまってるでしょうか?)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。