松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
トレーダーの仕事
債券や株式を売買して利益を上げることを職業としているプロのトレーダーの仕事の範囲は案外広いものです。ポジションの確認をしたり、リスクを綿密に、かついろいろな角度から計ってみたり、ポジションを取るための流動性や受信枠の確認をしたり。場合によってはトレー...
規制
規制をすると、余程入念に配慮されない限り、必ずと言っていいほど規制の届かない所に規制しようとした対象が逃げるといった「いたちごっこ」が起きます。これはどんな分野にも言えそうです。最近それをまざまざと実感したのは、千代田区の路上禁煙条例です。マネックス...
構造改革
構造改革は進むのか、ということを考えるたびに、つくづく我が国は変化を厭う社会だなと思います。しかしこのことが民族性なのか、国民の総意なのか、或いはただ単にいくつかのほんの少数の制度などの為に結果としてこうなっているのか、疑問に思われます。例えば、年功...
ギャップ
「公的資金注入」「銀行に減資求めず」「金融庁検討 責任、経営陣退任で」。これは今朝の日経新聞朝刊の1面トップ記事の見出しです。意味が不可解です。企業のオーナーは株主であり、経営陣はその株主に対して責任を負っています。そして企業が損を出せば、資本から、...
忠臣蔵
毎年忠臣蔵はテレビで見るのですが、今年は見損ねました。忙しくてゆっくりテレビを眺める時間がなかったのですが、そもそも放映されたかどうかもよく知りません。赤穂浪士が吉良家に討ち入りしたのは12月14日の夜から翌朝にかけてですが、旧暦ですから今でいうと1...
産業再生機構
産業再生機構について、いろいろと報道されていますが、最終的にどのような形になるかとても興味があります。しかし私は、「再生」にとってもっとも大切なことは、まず債権が時価評価されることだと思います。再生するための人材も、再生に必要な資金も、適正な価格で債...
黒タク その2
黒タクについては今年の1月30日に一度つぶやいていますが、昨日乗った黒タク(正確にはK社のニュ−カラータクシー)でまた新たな発見がありました。K社が始めた黒タクは、一人勝ちを許さない他社の反対にあって自ら「全車黒タク化」を降りた訳ですが、K社の元来の...
レポ
昨日、貸株市場は短期金融市場の1つであるレポ市場であり、レポ市場は資本市場を支える巨大な市場であると書きましたが、今日はそのレポでも債券のレポ市場についてです。債券市場でアービトラージ(裁定取引)をする会社には、必ず大きなレポ・デスクがあります。アー...
貸株の行方
当社は来月から貸株サービスを始めますが、果たして貸し出された株はどう使われるのでしょう?一般に、貸し出された株はヘッジファンドなどの空売りに使われると思われがちですが、そうとも限りません。例えば株の持ち合いをしている企業が、相手に内緒で既に株を売却し...
オニール退任
いよいよ面白くなってきました。新聞報道などでは、オニール米財務長官は強いドルを支持していたので退任に伴う当面の不透明感からドルが売られていると言われていますが、本当にそうでしょうか。典型的な米産業界代表のオニールは、本来ドル安派であり、政権内での制約...
ルール
競争をする為にはルールが必要です。勝ち負けの基準がないとゲームができませんから、これは当然です。ということは逆に言うと、ルールがないと競争は起きず、その結果競争力もつきません。日本がもし三角ベース(一塁、二塁、ホームベースだけ)で野球をしていたら、イ...
円安と構造改革
先日の塩川財務相の円安発言、今日の黒田財務官の円安容認(と取れる)発言により、俄に円ドル・レートが円安に振れています。確かに今の日本のデフレ状況や競争力低下を立て直す政策、しかも今すぐに実行することが可能な策は、円安しかないでしょう。財政の立て直しと...
リストラ増益
リストラによって増益を達成している企業が増えています。これがマーケットにどのような影響をもたらすか考えてみました。リストラによって解雇された従業員による消費は恐らく低下するでしょう。またリストラによって値引きをすることになった取引先の収入は減り、或い...
国のディスクロージャー 2
本日財務省から当社に個人向け国債のパンフレットが届きました。「1万円で購入できる。しかも、変動金利で、中途換金も可能。安心・手軽な国債です。」と表紙に書いてあります。実際買いたくなるような内容のパンフレットで、当社も来春の発行時からお客様に御購入頂け...
二人称
昨日金沢に行きました。早朝羽田発の飛行機で飛び、夜の便で帰京しました。午前も午後も仕事で、びっちりのスケジュールでした。そんな強行軍でも金沢は何度でも行きたくなる町です。お酒がおいしい。魚もかにもおいしい。そして土地の人が温かい。母親の実家が近県の高...
トレーディング・スタイル
(今週なんと4回目のトレーディング絡みの話です)トレーディングには王道はありません。常に後悔し、悩み、そして新しい、より正しい道を探そうとする努力の積み重ねです。東にいい方法があると聞けば東に走り耳を傾け、西にいいトレーダーがいると聞けば西に飛んで覗...
マーケットと自分
今週3回目のトレーディング絡みの話です。かつて、何年間もトレーダーをしていて学んだことは、「マーケットは常に自分よりも大きい」ということです。自分が思うのと反対にマーケットが動いた時は、決してマーケットが間違っていると思ってはいけません。まず、自分が...
最後の食べ物
二日続けてトレーディング絡みの話を書いたので、今日はちょっと息抜きを。もし今晩巨大隕石が落ちてきて、日本が消滅してしまう、もう逃げられない、と分かったら最後に何を食べたいだろうかを考えてみました。毎日食べているのですが、私はそれでもやはり蕎麦が食べた...
買うか売られるか
長期投資の対象として株を買う時には、会社の収益力などを評価・計算して、「この会社なら株価がいくらであれば投資価値がある」と考えて、その値段で指し値で買いを入れるということも出来ます。一方トレーディングの場合には、どちらかというとある瞬間に−それはニュ...
絶対と相対
指をお風呂の湯に突っ込んで温度を当てようとしても、中々当てることが出来ません。しかし桶を2つ用意して微妙に違う温度のお湯を入れて、どっちがより暖かいか言い当てるのは容易です。絶対音感のある人は限られていますが、2つの音のどっちが高いかは大勢の人が当て...