松井がNYメッツでも十分以上に通用し、立派なスター打者になろうとしています。何度かつぶやきに書いてきましたが、野茂、イチローと日本のプロ野球は世界に通じる第一級選手を輩出してきましたが、最大の、というか必要不可欠の理由は「世界と同じルールを採用したこと」です。
日本が三角ベースを使用したら、決して大リーガーは生まれなかったでしょう。このことは勿論ビジネスや経済の世界でも同じことが言えます。世界標準の中で戦ってきた自動車メーカーや電機メーカーの中には、政府の保護が何一つなくても世界級の企業がいくつもできました。しかしルールが違う所には、競争力のあるプレイヤーが生まれる訳がありません。その意味に於いて、最近一部の自民党政治家が提唱している時価会計選択制の導入というのは、本当に間違った政策だと私は思います。我が国のプロ野球と政治は、斯くも違うものかと呆れてしまいます。しかし今朝の新聞によると1%の会社が選択制を導入し、時価ではなく簿価評価したいとのこと。一体どこの会社なのでしょうか?
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。